2022/03/05(土) 23:51
伊勢崎オート(4日目)サンケイスポーツ杯G2レジェンドカップ
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0ハンの1・白次義孝が逃げ、10線から鋭い飛び出しを見せた6・久門徹が2番手、8・若井友和は五十嵐一夫をかわして2周回目に3番手まで浮上する。4周回3コーナーで久門が白次を捕らえると、若井、さらには7・松尾啓史も続いてポジションを上げる。先頭に立った久門は後続の攻めを凌いで1着。松尾もゴール前で詰めるが、2着は若井が入線した。
1着/久門徹(飯塚26期)競走タイム3.392
競走車名:エンマ
ランク:S41
今節の成績:2着・2着・2着・1着
通算G2優勝回数:2回(2002年飯塚:トーマスメモリアルカップ)
初日から2着が続いたが、準決勝戦は抜群のスタートを決めて優出一番乗りを果たした。滑りは気になったものの、「手応えは悪くなかった」と試走から好感触。レジェンドカップは昨年に続いて連続優出となった。10線最内の2枠は、位置的にも魅力的で、昨年以上(優勝戦3着)の好走が期待される。
2着/若井友和(川口25期)競走タイム3.395
競走車名:モエルトウコン
ランク:S9
今節の成績:1着・3着・1着・2着
通算G2優勝回数:0回
今節はエンジン状態も良く、インから鋭く捌いてオール掲示板入り。レジェンドカップは5回目の参戦で、今まで準決勝戦惜敗が多かったが、初めて壁を越えて「伝説の男たちに仲間入りできた」と喜びの表情。SGを1回、G1は6回制しているが、意外にもG2の優勝歴は無し。「今回は良く決まっています」というスタートも追い風にして、6枠からG2初制覇を目指す。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0ハンの1・押田和也が逃げ展開に持ち込む。1周回のバックストレッチで7・篠原睦がうまくイン捌いて2番手に上がり、押田を追う。篠原は3周回2コーナーで押田をかわして、そのまま押し切り1着。押田が2着に粘り、4周回で8・永井大介は3番手に上がって2人との差を詰めていくが3着まで。
1着/篠原睦(飯塚26期)競走タイム3.383
競走車名:チャージ
ランク:S19
今節の成績:3着・3着・6着・1着
通算G2優勝回数:3回(2013年飯塚:ダブルチャンピオンシップ)
スタートはムラ傾向だったが、準決勝戦は「思い切って切れた」ことで序盤から好展開に持ち込んだ。1月のオーバルチャンピオンカップに続き、G2は連続優出。レジェンドカップは2018年、2019年に続いて、3回目の優出となった。エンジンは「良いと思うし、あとは微調整」と好気配。昨年のグランプリでSGウィナーの仲間入りを果たした伊勢崎で、レジェンドカップ初制覇も狙う。
2着/押田和也(伊勢崎27期)競走タイム3.397
競走車名:ディープRED
ランク:A183
今節の成績:1着・4着・1着・2着
通算G2優勝回数:0回
準決勝戦はハンデが10m重化したものの、単独の0mハンデからレースを作って2着で優勝戦へ駒を進めた。G2の優出は2012年船橋のチャレンジカップ以来、実に10年ぶり。優勝戦進出自体も約2年ぶりで「久々に優出できてうれしい」と笑顔。タイヤは低くなったため対応していくが、優勝戦も単独0mハンデから逃げの一手を打つのみ。
※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
強風が吹きだした11レース。序盤は0ハンの1・鈴木辰己をかわした4・遠藤誠が逃げる。8・荒尾聡は2周回目に鈴木と7・伊藤信夫を抜いて2番手に浮上すると、4周回で遠藤を捕らえて先頭に立つ。荒尾はリードを保ち、飯塚勢が準決勝3連続の1着ゴール。5周回目に遠藤を捌いて2番手に上がった伊藤が2着。最終周回に6・岩崎亮一が遠藤をかわして3着に入る。
1着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.431
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走車名:デフジャムAK
ランク:S3
今節の成績:1着・3着・2着・1着
通算G2優勝回数:8回(2019年飯塚:オーバルチャンピオンカップ)
準決勝戦は伊勢崎特有の強風が吹いたが、「位置を失敗しないように」対策を講じて、初参戦のレジェンドカップで初の優勝戦に進出を決めた。前回の浜松G1の優勝戦で落車したものの、「良い調整はできている」と立て直してきた。それでも優勝戦には「まだ厳しい」との評価で、さらに整備を考える。優勝メンバーの中では40歳の荒尾が最年少。歴戦の雄が集う中、8枠からレジェンドカップ初制覇をつかみ取れるか。
2着/伊藤信夫(浜松24期)競走タイム3.441
競走車名:プロドライブ
ランク:S8
今節の成績:4着・7着・1着・2着
通算G2優勝回数:9回(2013年浜松:ウィナーズカップ)
初日、2日目と振るわなかったが、クランクも交換したりと整備を進めて、3日目からは着をまとめてきた。レジェンドカップは昨年に続いて連続優出(前回は8枠から優勝戦5着)となるが、今節のマシンの感触は「滑って乗り味が苦しい」ため、優勝戦に向けてセッティングを進める。一昨年は伊勢崎で13年ぶりのSG制覇を果たしたが、その時と同じ黄色の勝負服で、今度は9年ぶり通算10回目のG2制覇に挑む。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
序盤は0ハンの湯浅浩に、10線からスタート決めた4・別府敬剛が詰め寄る。3周回目に7・田中茂が両者のインに入って2車抜き。8・高橋貢も着実に捌いて上がってくると、4周回で湯浅をかわし、さらに3コーナーで田中をも捕らえて先頭に躍り出る。高橋が1着クリアで、2着に田中、3着は最終回で湯浅をかわした別府が入線した。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.399
競走車名:Rウルフ
ランク:S4
今節の成績:5着・1着・5着・1着
通算G1優勝回数:27回(2021年伊勢崎:稲妻賞)
勝負所を逃さない的確な捌きで、絶対王者が最終レースを1着でしめた。現在レジェンドカップは3連覇中。今節も連日注目を集める中での優出を決めて、「優勝戦に乗ることが大前提だったので良かった」と振り返る。だが状態面は「下降気味で、手を加えないと厳しい」との評価で、優勝戦に向けてさらに整備を進めていく。もちろん期待されるのは、レジェンドカップ4連覇の偉業。絶対王者がまた新たな伝説を刻むか。
2着/田中茂(飯塚26期)競走タイム3.408
競走車名:レイリー
ランク:S38
今節の成績:4着・6着・2着・2着
通算G2優勝回数:4回(2017年飯塚:オーバルチャンピンカップ)
レジェンドカップは今回が4回目の参戦で、過去3回は準決勝戦で敗退したが、今節は見事にクリアして初のレジェンドカップ優出を決めた。9Rで久門徹、10Rで篠原睦が優勝戦進出を先に決めており、飯塚26期から3人目のファイナリストとなった。エンジンは優勝戦で戦うためには「何かしないといけない」と策を練るが、優勝戦は3枠の好位置でチャンスも十分。優勝なら5年ぶり5回目のG2制覇となる。
※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/押田和也(伊勢崎27期)0m
2/久門徹(飯塚26期)10m
3/田中茂(飯塚26期)10m
4/篠原睦(飯塚26期)10m
5/伊藤信夫(浜松24期)10m
6/若井友和(川口25期)10m
7/高橋貢(伊勢崎22期)10m
8/荒尾聡(飯塚27期)10m
押田和也が単独の0mハンデで、10mは全員SGタイトルを持つ7車が並ぶ、0-10mハンデ戦となった。
一番の注目は何といっても、高橋貢の「レジェンドカップ4連覇」の偉業達成なるか。
また今年からレジェンドカップに参戦の27期は、連日シリーズを盛り上げ、優勝戦には押田と荒尾聡の2名が優出。
荒尾は落車あけではあるが、ここまで掲示板を外しておらず、初参戦のレジェンドカップで初制覇の期待も。
最終日の天候は晴れ予報で、優勝戦も良走路での決戦が濃厚。
4日目の準決勝戦は日差しが強まり、走路温度が上がることでの「滑り」を口にする選手もいた。また「赤城おろし」の強風が吹いた時間帯もあり、最終日は気温は下がる予報ではあるが「走路温度」と「風」には引き続き注意が必要となる。
レジェンドカップの冠名通り、キャリアを積み重ねてきたベテランレーサーの「技巧戦」は最終日も必見だ。
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伊勢崎オートの直近レースレポート
G1シルクカップ(2022年1月)優勝者:青山周平
オートレースセンバツ甲子園(2021年10月)勝者:伊勢崎支部
G1ムーンライトCC(2021年9月)優勝者:早川清太郎
SGオートレースグランプリ(2021年8月)優勝者:篠原睦
G2稲妻賞(2021年6月)優勝者:高橋貢
G2レジェンドカップ(2021年2月)優勝者:高橋貢
G1シルクカップ(2021年1月)優勝者:青山周平(P-Navi編集部)