2022/02/22(火) 23:55
川口オート(4日目)サンケイスポーツ杯G1開設70周年記念グランプリレース
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
3・加賀谷建明が好スタートを切って、逃げ展開に持ち込むと、序盤は2番手は2・田村治郎、3番手に8・中村雅人が続く。中村は残り3周回で田村をかわして2番手に上がり、逃げる加賀谷との差を詰めていく。最終周回に入るホームストレッチで、中村は加賀谷を捕らえ、そのまま1着。2着に加賀谷が粘る。若井友和は懸命の追い込みを見せるが3着まで。
1着/中村雅人(川口28期)競走タイム3.376
競走車名:KOモンソン
ランク:S5
今節の成績:1着・1着・3着・1着
通算G1優勝回数:9回(2019年山陽:プレミアムカップ)
準決勝戦でも持ち前の捌きが光った。今節は初日に試走3.24をマークし、競走タイムは3.353。走路状況が異なるので一概には言えないが、優出メンバー中で今節のトップタイムを出している。もちろんシリーズ3勝を上げているように機力は十分。昨年の当大会では試走で2番時計タイを出しながら、道中で故障に終わっており、その巻き返しの走りにも期待される。SG制覇はあるが、川口でのG1優勝歴は意外にもゼロ。5枠から通算10回目のG1制覇に挑む。
2着/加賀谷建明(川口27期)競走タイム3.379
競走車名:ビッグボス
ランク:A26
今節の成績:1着・1着・5着・2着
通算G1優勝回数:0回
抜群のスタートから展開を作って、中村雅人の追い込みには最終周回で屈したが、昨年1月の飯塚以来となるG1優出を決めた。優勝戦は準決勝戦と同じく赤の勝負服。メンバー的にもスタートがカギとなることは間違いなく、まずはスピードを活かせる得意の展開に持ち込めるか。また、優勝戦までに跳ね対策も施していく。G2は過去3度優勝の実績があるが、G1には手が届いていない。ビッグボスがチャンスを掴むか。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートで3・小林瑞季が飛び出して、レースの主導権を握っていく。2周回1コーナーで8・永井大介が早くも2番手に浮上し、逃げる小林を追う。永井は周回ごとに小林との車間を縮めていくと、5周回3コーナーで小林のインに入り先頭奪取。永井が1着、2着に小林、3着は佐藤貴也が入線した。
1着/永井大介(川口25期)競走タイム3.367
競走車名:ダビド・ビジャ
ランク:S15
今節の成績:1着・6着・1着・1着
通算G1優勝回数:25回(2021年飯塚:プレミアムカップ)
2日目の湿走路で6着に敗れたものの、準決勝戦はさすがのスピードを披露して、良走路では今節無傷の3勝目。先月は飯塚G2のオーバルチャンピオンカップを制しており、今節もエンジンは上出来の評価だ。開設記念グランプリレースは、2004年、2018年と過去2回制覇。オール10mハンデの6枠から、通算107回目、G1通算26回目の優勝を狙う。
2着/小林瑞季(川口32期)競走タイム3.373
競走車名:チャック
ランク:A5
今節の成績:2着・2着・3着・2着
通算G1優勝回数:1回(2020年伊勢崎:ムーンライトCC)
準決勝戦は目の覚めるようなスタート攻勢で序盤から展開を作った。今節は勝ち星こそないものの、オール掲示板入りの安定感で、昨年8月のキューポラ杯以来となるG1優出を決めた。2020年9月のムーンライトチャンピオンカップではG1初優出・初優勝を達成、昨年のキューポラ杯では準優勝と過去2回のG1決勝はともに好走。エンジンも乗りやすく、チャンスは十分。ムーンライトを制した同じ2枠から、再びの好勝負が期待される。
※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
最内の1・間中大輔がスタート先制。3・大木光が3周回で間中を捕らえて先頭に立つと、序盤の鈴木圭一郎は中団でなかなか攻めあがれない。それでも鈴木は機を逃さずにポジションを上げていくと、5周回で5・田中茂をかわして2番手。さらに抜け出した大木をゴール前で差し切って1着。2着は大木で、3着は田中茂で決着。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.370
競走車名:カルマ3K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・2着・1着
通算G1優勝回数:13回(2021年川口:キューポラ杯)
準決勝戦は道中、苦戦を強いられたものの、抜け出した大木光をゴール前でかわして1着突破。前節の浜松G1スピード王決定戦の優勝戦で落車を喫したが、今節はオール連対でG1連続優出。それでも準決勝戦は「タイヤのおかげ」と振り返り、まだ求める音は出ておらず、優勝戦へ整備を進めていく。なお昨年のキューポラ杯優勝戦では、今回と同じく7枠鈴木、8枠青山の並びで、小林瑞季を最終周回で捕らえて優勝を果たしている。
2着/大木光(川口28期)競走タイム3.373
競走車名:ウミヘビ
ランク:A15
今節の成績:1着・1着・8着・2着
通算G1優勝回数:1回(2008年川口:開設記念グランプリレース)
今節は良走路の初日、湿走路の2日目を連勝。準決勝戦ではゴール前に鈴木圭一郎の強襲に遭ったものの、2着で2019年の開設記念グランプリレース以来、3年ぶりのG1決勝進出を果たした。3日目は12Rで大敗しているだけに、最終レースにいかに合わせていくかがポイント。ちなみにG1初優勝を飾ったのも、2008年の開設記念グランプリレース。その時と同じく1枠からレースを組み立てて、14年ぶりのG1制覇をもくろむ。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0mハンデの君和田裕二を1周回で3・高橋義弘、6・黒川京介が捕らえて、両者がレースを引っ張っていく。8・青山周平は着実に前団に迫ると、4周回1コーナーで黒川が流れたところを突いて2番手まで浮上する。7・木村もインから捌いて上昇すると、5周回では2番手の青山が滑らせた隙を逃さずに逆転し、さらにHSで逃げる高橋をかわして先頭に躍り出る。そのまま木村が押し切り1着、最終3コーナーで高橋を抜いた青山が2着で、両者が優出切符を手にした。
1着/木村武之(浜松26期)競走タイム3.379
競走車名:ワント
ランク:S10
今節の成績:1着・4着・5着・1着
通算G1優勝回数:16回(2020年山陽:スピード王決定戦)
準決勝戦は冷静なハンドルワークで、勝負所を逃さずに捌いて1着で優出を果たした。前節の浜松G1スピード王決定戦に続いてのG1優出だが、前回の優勝戦は序盤で落車のあおりを受ける苦しい展開だっただけに、今回こそ実力発揮となるか。優勝戦はセンター4枠で、位置的な魅力も十分であるが、今節はスタートがそこまで切れておらず、まずはスタート集中で好位置からレースを進めたいところ。ちなみに、この開設記念グランプリレースは2003年に記念初優勝した開催でもある。
2着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.389
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:3着・1着・1着・2着
通算G1優勝回数:17回(2022年伊勢崎:開場記念シルクカップ)
最終コーナーで高橋義弘をかわして2着に入り、最後の優出切符を手にした。これで昨年8月のキューポラ杯から16連続の優出と、No1にふさわしい圧倒的な安定感を示す。なお現在、連続優勝中であり、G1に限っても6連続優出中、さらに12月のスピード王決定戦、1月のシルクカップとG1連続優勝中でもある。強豪ひしめく中、10線大外は厳しい位置ではあるが、優勝戦に向けてエンジン調整を重ねて態勢を整えていく。2021年MVPの動向から、今回も目が離せない。
※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m オール10mハンデ戦
1/大木光(川口28期)
2/小林瑞季(川口32期)
3/加賀谷建明(川口27期)
4/木村武之(浜松26期)
5/中村雅人(川口28期)
6/永井大介(川口25期)
7/鈴木圭一郎(浜松32期)
8/青山周平(伊勢崎31期)
地元の川口勢から永井大介、中村雅人のSGウィナーを中心に5名優出の活躍で、地元勢に対して木村武之、鈴木圭一郎、青山周平の強力な外来勢が立ちはだかる。特にランク1位の青山と2位の鈴木は、大みそかのスーパースター王座決定戦以来、今年初対戦となるだけに、今後のレースを占う上でも見逃せないところ。また、オール10mハンデ戦もポイントで、内枠に入った地元勢の動向は要注目だろう。
気になる天気は、前日の段階で、降水確率0%の晴れ予報。シリーズ中には不安定走路にもなったが、最終日の優勝戦は良走路で豪華メンバーによる優勝戦を迎えられそうだ。
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川口オートの直近レースレポート
SGスーパースター王座決定戦(2021年12月)優勝者:青山周平
スーパースターガールズ王座決定戦(2021年12月)勝者:片野利沙
G1キューポラ杯(2021年8月)優勝者:鈴木圭一郎
SGオールスターオートレース(2021年4月)優勝者:鈴木圭一郎
G1開設記念グランプリレース(2021年3月)優勝者:有吉辰也(P-Navi編集部)