2021/07/31(土) 19:12
高知競輪G3(3日目)
開設71周年記念「よさこい賞争覇戦」
S班からただ1人出場した佐藤慎太郎がシリーズリーダーを担っている。
初日特選は北日本4車ラインの番手で1着、二次予選は眞杉匠と連携して1着。そして準決勝では目標の新山響平が不発と苦しい流れになるも、機敏に反応して活路を見出すと、直線鋭く伸びて3連勝を決めた。この高知は2003年11月に全日本選抜でG1初優勝を果たした思い出のバンク。決勝は目標不在となったが、その動向は大注目となろう。
一方で若手自力型の躍進も目立った。21歳の石原颯は今年4月の奈良に続いて2回目のG3決勝進出を決めた。その奈良では決勝2着と活躍。石原には地元記念2回目の制覇を目論む山中貴雄がマークする。勝手知ったる地元バンクで、再び歓喜を掴むか。
また、今年の日本選手権でG1初優出も経験している22歳の眞杉匠も準決勝2着で決勝進出。関東勢は4車が優出して、眞杉を先頭に結束する。石原も眞杉も果敢なタイプだけに、500バンクの決勝舞台で、どうレースを組み立ててくるか。
そして中川誠一郎、坂本健太郎の九州両者も侮れない。中川は今年のグレードレース初優出。持ち前の爆発力は見逃せないところだ。
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【10R=S級準決勝】
最終HSで長島大介が松岡健介を叩いて先頭に立つと、7番手から石原颯がスパート。石原は最終BS前に長島を捲り切り、マークの山中と抜け出す。そのまま石原が押し切り1着で、今年2回目のG3決勝。2着に地元の山中が入り、四国ラインのワンツー決着。3着には長島が入線した。
1着/石原颯(S2・香川117期)
今回成績:一2・二2・準1
通算G3優勝:0回
G3決勝進出:2021年4月奈良以来2回目
2着/山中貴雄(S1・高知90期)
今回成績:一1・二2・準2
通算G3優勝:1回(2019年4月高知)
3着/長島大介(S1・栃木96期)
今回成績:特9・二3・準3
通算G3優勝:1回(2017年2月久留米)
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【11R=S級準決勝】
最終HSで小原佑太が眞杉匠を叩いてスパートするも、番手の永澤剛は離れてしまう。番手にはまった眞杉は直線で抜け出しを図るが、最終2コーナー7番手から捲りを打っていた中川誠一郎が大外伸びて1着。2着に眞杉、3着に中川を追った坂本健太郎が入線した。
1着/中川誠一郎(S1・熊本85期)
今回成績:一2・二3・準1
通算G3優勝:8回(2019年10月熊本記念in久留米)
2着/眞杉匠(S1・栃木113期)
今回成績:特6・二2・準2
通算G3優勝:0回
G3決勝進出:2021年2月高松以来2回目
3着/坂本健太郎(S1・福岡86期)
今回成績:一5・二3・準3
通算G3優勝:0回
G3決勝進出:2021年1月立川以来11回目
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【12R=S級準決勝】
打鐘から磯川勝裕が駆けて関東勢が主導権取り。最終HSでは中団で内に新山響平、外に松本貴治が競り合う形となる。最終2コーナーで松本マークの福島武士が前に踏むと、新山マークの佐藤慎太郎も切り替えていく。後方からの動きを察した磯川マークの河村雅章が捲りで抜け出すが、間隙を縫って前に迫った佐藤が鋭い差し脚で河村を捕え1着。2着に河村、3着に関東3番手の志村が入った。
1着/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
今回成績:特1・二1・準1
通算G3優勝:8回(2020年11月四日市)
2着/河村雅章(S1・東京92期)
今回成績:一1・二1・準2
通算G3優勝:0回
G3決勝進出:2020年1月立川以来7回目
3着/志村太賀(S2・山梨90期)
今回成績:一3・二4・準3
通算G3優勝:0回
G3決勝進出:2020年3月久留米以来8回目
※通算G3優勝の( )は前回のG3優勝
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【最終日・12R=S級決勝】
1/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
2/眞杉匠(S1・栃木113期)
3/石原颯(S2・香川117期)
4/中川誠一郎(S1・熊本85期)
5/河村雅章(S1・東京92期)
6/山中貴雄(S1・高知90期)
7/長島大介(S1・栃木96期)
8/志村太賀(S2・山梨90期)
9/坂本健太郎(S1・福岡86期)
注目の並びは
眞杉-長島-河村-志村
石原-山中
中川-坂本
佐藤慎太郎(単騎)
関東勢は4車が結束。石原と山中の四国勢、中川と坂本の九州勢は準決勝同様の連携。
3連勝で勝ち上がったSSの佐藤慎太郎は単騎で決めずに勝機をうかがう。
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【チャリレンジャー・トピックス】
本日開催された高知競輪開設71周年記念「よさこい賞争覇戦」3日目第5レースにおいて、チャリレンジャー・島川将貴(徳島109期)選手が上がりタイム「13秒1」で勝利。2001年4月8日に佐々木則幸選手がマークした13秒2のバンクレコードを約20年ぶり更新しました!
(P-Navi編集部)