2021/07/02(金) 02:54
飯塚ミッドナイト(4日目)チャリロト杯ミッドナイトチャンピオンカップ
ミッドナイトオートレースで初のG2開催として注目を集める今シリーズ。
7車立て、消音マフラーの使用など、ミッドナイト対策も必要となる中、シリーズ序盤戦は中村杏亮や吉松優輝ら若手レーサーがスピード発揮して連勝を飾るなど勢いを見せつけた。一方、3日目を終えた時点で、丹村飛竜や佐藤摩弥、地元の篠原睦、田中茂ら銘柄級が勝ち上がりに失敗。初代G2「ミッドナイトチャンピオン」を巡る争いは、ますます混戦模様となっていった。
【6R=準決勝戦B】
*6周回 3,100m(良走路)
1着権利の準決勝戦B。10線大外から7・久門徹がカマシを決めると、1周回3コーナーで3・木山優輝をかわして早くも先頭に立つ。逃げる久門に対して、試走一番時計の6・角南一如が得意の捲り攻勢で詰め寄る。角南は3周回3コーナーで久門を捲り切ると、後続を引き離して1着。2着に久門、3着に木山が入着した。
1着/角南一如(山陽27期)競走タイム3.367
競走車名:ソナポケピース ランク:S41
今節の成績:3着・4着・4着・1着
1着権利の準決勝Bを十八番の捲りで抜け出した。今節ここまで連対こそ無かったが「今日は練習から感じが良かった」とエンジン好転。スタートも「自分なりには切れた」ことで、序盤から好位置をキープした。「消音マフラーは苦手」と言うが、4日目は乗りやすさもあった。再度の捲り攻勢で、2012年若獅子杯以来のグレードレース優勝を狙う。
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【7R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
2周回で2・青山文敏が0ハンの1・佳元光義を捕らえて先頭に立つ。試走一番時計の5・東小野正道はスタートこそ後手を踏むも、巧くインから1周回で3番手につけると、3周回4コーナーで青山をかわす。東小野を6・平田雅崇、7・丸山智史が追って混戦になるも、東小野が首位を守り切って1着ゴール。丸山も攻めるが、2着は平田が入線。ハンデ重化した4・中村杏亮は4着に終わった。
1着/東小野正道(飯塚25期)競走タイム3.401
競走車名:クレイジーD ランク:A24
今節の成績:1着・7着・2着・1着
イエローの勝負服で今節3連対目を決めた。準決勝戦は「スタートを浮かしてしまった」が、巧くリカバリーに成功。エンジン状態は「初日の方が良かった」とのことで、優勝戦に向けて整備を施す。グレードレースの優出は昨年2月の飯塚G1以来となるが、G2に限れば約8年ぶり。優勝戦は2枠から、2009年伊勢崎以来4回目のG2優勝を目指す。
2着/平田雅崇(川口29期)競走タイム3.401
競走車名:Sトラノスケ ランク:S23
今節の成績:2着・6着・3着・2着
「最低限。何とか残せました」と混戦の中、優出圏内をキープした。エンジンについては、感触は良かったが「タイムが出ていない」ことが気がかり。4日目までの延長で整備を進めて「タイムが出るエンジン状態」に持っていけるか。グレードレース優勝は2007年の川口G1の1回のみ。優勝戦は5枠でスタートが重要になるが「飯塚のスタートは悪くない」と手応えあり。
【8R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0ハンから逃げる1・水崎正二を2周回3コーナーで5・前田淳がかわす。前田を追って7・伊藤信夫が2番手まで上がってくると、3周回3コーナーで前田のインに入り先頭に躍り出る。前田もしぶとく食らいつくが、伊藤が1着ゴール。2着に前田、3着には岩見貴史が入着した。
1着/伊藤信夫(浜松24期)競走タイム3.360
競走車名:プロドライブ ランク:S4
今節の成績:2着・2着・3着・1着
連日の大外枠で勝ち切れなかったが、4日目にして勝ち星を掴んでホッとした表情を見せた。エンジンは「タイムも出ているし、安定していると思います」と評価。準決勝戦で「滑った」というタイヤを換えて、エンジンは気候に合わせて微調整していく。飯塚のグレードレース優勝戦は、約5年ぶり。今節は最上位ランクでの参戦であるが、勝てばG2は8年ぶり10回目の優勝となる。
2着/前田淳(山陽27期)競走タイム3.363
競走車名:メスカリート ランク:A15
今節の成績:1着・3着・1着・2着
今シリーズは動きの良さが際立っており、オール掲示板入りで優出を決めた。もちろんエンジン状態は「良いですね」とキッパリ。飯塚開催が続いており、これで3節連続の優出と安定した結果を残している。G2の優勝戦は、3年前に優勝したG2小林啓二杯以来。優勝戦に向けては「タイヤを換えるか、どうか」。オール10mハンデ戦の3枠から、好展開に持ち込みたいところ。
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【9R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートで早くも2番手につけた7・有吉辰也が、逃げる片岡賢児を2周回3コーナーでかわす。抜け出しに成功した有吉が逃げる中、2番手で片岡も粘るが、4・高宗良次が差を詰めて4周回で2番手に浮上する。有吉がリードを保ったまま1着ゴール。2着は高宗と6・藤岡一樹の争いになるが、高宗が振り切って優出を決めた。
1着/有吉辰也(飯塚25期)競走タイム3.386
競走車名:キックアス ランク:S22
今節の成績:1着・4着・1着・1着
試走は3.31で「タイヤ選びに失敗して、滑ってしまった」。「もうスタート行かないとヤバい」と、切れ味鋭いスタートで劣勢を覆した。抜け出した後もタイヤ要因で「ペースを上げられなかった」と振り返るが、今シリーズ3勝目をマーク。エンジン自体は好感触で、あとは優勝戦に向けてタイヤの選択だ。優勝戦でも超抜スタートを切って、再び「Vサイン」を見せたい。
2着/高宗良次(飯塚32期)競走タイム3.389
競走車名:ビーバップ2 ランク:A26
今節の成績:1着・1着・4着・2着
有吉のカミソリスタートには屈したものの、「力が入った」というレース運びで2着。今節は初日から連勝を決めたようにエンジン状態は「凄く良い」ので、優勝戦に向けて「あとはタイヤだけ」。グレードレースは2018年伊勢崎のG2稲妻賞以来の優出となる。優出メンバー中、優勝を経験していないのは高宗だけ。1号車から「トップスタートを切るしかない」とグレードレース初優勝に向けて意気込む。
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【最終日・9R=優勝戦】
*8周回 4,100m オール10mハンデ戦
1/高宗良次(飯塚32期)
2/東小野正道(飯塚25期)
3/前田淳(山陽27期)
4/角南一如(山陽27期)
5/平田雅崇(川口29期)
6/有吉辰也(飯塚25期)
7/伊藤信夫(浜松24期)
S級レーサーは4名が優勝戦に進出。オール10mハンデ、8周戦でミッドナイトG2の覇を競う。
天気予報ではミッドナイトの時間帯は「曇」マークが出ているが、4日目も準決勝戦の後に雨が降っており、急な天候変化も考えられる時期なだけに、走路状況は十分にチェックが必要だ。いよいよ最終日! チャリロト杯ミッドナイトチャンピオンカップの初代王者に輝くのは……!?(P-Navi編集部)