2021/05/29(土) 19:13
選手強化支援競輪 令和3年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(1日目)
チャリロトバンクひろしまで開幕した「全プロ記念競輪(F2)」。オープニングの1レースから3連単で10万円オーバーの配当が飛び出すなど、S級トップレーサー同士の短期決戦は波乱の幕開けとなりました。
初日のメインは、3着以内に入れば最終日の「スーパープロピストレーサー賞(以下、SPR賞)」に進出できる「優秀」競走(10~12レース)。激戦を勝ち抜いて、SPR賞に勝ち進んだ9選手をご紹介します!
【10R=優秀】
1着/鈴木庸之(S2・新潟92期)
作戦は前を切って、郡司君を出させてから、どうするか。でもやっぱり、河端君が突っ張りましたね。香川さんのところが取りたかったけど、行かれてしまうと思って下げました。前が凄くかかっていたけど、郡司君が来ましたし、止めて外を踏んでどうかな?と。疲れはありますが、キツイ感じはないです。SPR賞は吉田君の番手。チャンスがあると思います。
2着/諸橋愛(S1・新潟79期)
(河端に)突っ張られたけど、良い位置を取れましたね。ノブ(鈴木庸之)が巧かったです。捲りに行くかと思ったけど、冷静でしたね。ノブのおかげです。明日は今日よりも感じが良くなると思います。SPR賞は関東で連携して3番手。
3着/坂口晃輔(S1・三重95期)
今日の作戦は、取れた位置から中団、中団で流れを見て。(郡司に)内をしゃくられたのが、もったいなかったです。僕は無理でも、浅井さんは届くかなと思いましたが、内が詰まって。きつかったけど、最後まで踏み切れたとは思います。これで感触が悪いとは言えないです。SPR賞は、古性君の番手に。シッカリ付いていけばチャンスあると思います。
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【11R=優秀】
1着/古性優作(S1・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
動きが予想外で、反応ができませんでしたね。粘ったのは、とっさの判断。岩本さんが凄いスピードでホームからいきましたけど、スイッチできませんでした。かかっていたのでキツかったけど、伸びて良かったです。一体感が無く、感触はあまり良くないけど、修正したいと思います。SPR賞もしっかり自力で頑張ります。
2着/鈴木裕(S1・千葉92期)
岩本君がやりたいことを遂行してくれました。もうちょっと車間をあければ良かったけど、余裕が無かったです。ずっと変わらず体調は良いですね。SPR賞は単騎で勝てるように頑張ります。慎太郎さんもいますけど、分かれて単騎です。何でもできるように準備したいと思います。
3着/吉田拓矢(S1・茨城107期)
前を取って、レースが動いて仕掛けていこうと思っていましたが、思っていた展開と違いましたね。粘られたのが分かってペースを落としたら、岩本さんに行かれてしまいました。ああいう展開になってしまって、車間もあいて、追いつくのに消耗してしまいました。内容が良くなかったです。SPR賞はノブさん、諸橋さんが付いてくれるので、先頭で力を出し切れるように頑張ります。
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【12R=優秀】
1着/小倉竜二(S1・徳島77期)
3コーナー回ってからは余裕ができましたね。松浦とワンツーだと思いましたけど、(佐藤が)突っ込んできて抜かれたかと思いました。近況は、「ゴールデン」(=松浦、清水)の後ろで1着が取れている。ゴールデンのおかげ。SPR賞も、松浦の後ろ。相性は良いし、1着の可能性はある。長く行ってくれることを願います。
2着/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
作戦は前々に攻めていく感じ。松浦が仕掛けてくるのも見えていて、巧くスイッチ。大地(小松崎)が巧く立ち回ってくれましたね。余裕もあったけど、大地の内に行って申し訳なかった。でも頭を取るなら、内しかなかったので。SPR賞は決めずにいこうかな。少しでも上を目指せる場所を考えます。
3着/松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
早目に仕掛けていきましたが、前に突っ込みすぎて、気持ち良くはいけませんでした。でも感じは悪くないので、体の使い方を巧くしたい。もっと良い状態で臨めるように、修正したいと思います。SPR賞は自力で、もう1回小倉さんと頑張ります。
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【最終日・12R=スーパープロピストレーサー賞】
1/小倉竜二(S1・徳島77期)
2/吉田拓矢(S1・茨城107期)
3/松浦悠士(SS・広島98期)
4/鈴木庸之(S2・新潟92期)
5/古性優作(S1・大阪100期)
6/鈴木裕(S1・千葉92期)
7/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
8/坂口晃輔(S1・三重95期)
9/諸橋愛(S1・新潟79期)
松浦-小倉
吉田-鈴木庸-諸橋
古性-坂口
佐藤(単騎)
鈴木裕(単騎)
の細切れ戦となった。
関東勢が唯一の3車ラインで結束。吉田が主導権取りなら、新潟勢に展開優位となりそう。だが松浦、小倉の中・四国ライン、古性-坂口の近畿中部ライン、そして単騎の2名と、強豪ひしめく混戦模様。地元戦で譲れない松浦は、今回のSPR賞を制すると武雄記念から4場所連続優勝。また、前回に続いてSPR賞の連続優勝もかかっている。古性も2017年にSPR賞を制しており、4年ぶり2回目の制覇に期待が集まる。引き続き好調のベテラン佐藤の位置取りにも注目だろう。
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☆チャリレンジャー!ピックアップコメント☆
■初日2レース(選抜)
2着:堀内俊介選手(S1・神奈川107期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「後ろから切って、もう少し踏めばよかったですね。1、2コーナーでちょっと緩んだので、仕掛けられる感じがあったけど、様子を見てしまいました。嶋津(拓弥)さんに付いていただいたのに、申し訳ないです。1レースを見ても、後ろからは厳しそうでしたが、コースが開いていたので、ぶつかることなく入れました。脚の感じは少しずつ良くなってきています。ダイナミックステージに進めるので、もう少し積極的に行きたいと思います」
■初日3レース(選抜)
2着:根田空史選手(S1・千葉94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「けっこう中西(大)君が流していたので、タイミングを取って仕掛けていきました。出てからは余裕が無かったです。夢中で踏んだ感じ。最後は、感覚的には踏み直しできたんですけど、小原君も強いので、(差されたのは)仕方ないですね」
■初日6レース(選抜)
1着:島川将貴選手(S1・徳島109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「山口(拳矢)君より前は想定していなかったです。それなら、先に行った方がレースは面白いかな?と。横に来た時は気になりましたけど、脚には余裕があったので行きました。ラインには申し訳なかったですが、自分の感覚は良かったです。後輩の犬伏君たちと良い感じで練習をやれているし、メニューも変わりましたけど、体が慣れてきましたね」(P-Navi編集部)