2021/02/13(土) 20:32
伊勢崎(4日目)サンケイスポーツ杯G2レジェンドカップ
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
単独0ハンから1・岩沼靖郎が逃げ展開に持ち込む。
10線から2番手は3・浜野淳がつけ、2周回目には7・篠原睦が3番手に浮上する。
快調に飛ばす岩沼がリードを保ったまま、逃げ切り1着。
2着に浜野が入線した。
残り2周回HSで4・笠木が篠原を逆転して3着。
1着/岩沼靖郎(伊勢崎25期)競走タイム3.390
競走車名:M・タンキ ランク:A78
今節の成績:2着・1着・1着・1着
準決勝戦でハンデが10m重化したものの、見事な逃げ切りで優出一番乗りを決めた。
勝因の一つに「暖かくなった」ことを挙げる。
今日は日差しも強く、気温は16度まで上がった。
同時刻の走路温度も昨日の19度から26度まで上昇。
これで2日目から3連勝。
「明日も暖かくなることを祈って、精一杯、逃げます!」と、宣言。
優勝戦も単独0ハンから初の記念制覇を狙う。
2着/浜野淳(山陽24期)競走タイム3.389
競走車名:アモン ランク:A37
今節の成績:5着・1着・6着・2着
スタートから好位置につけて、2着で優出切符をゲット。
岩沼の逃げに対しては「仕掛けるところまで行けなかった」と、語る。
だが、エンジンの状態については「良いと思う、そのままで」という評価。
優勝戦は2枠で、10線の最内枠。
2015年以来、約6年ぶりのグレードレース優勝なるか。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートは10線最内の1・福田勝則が決める。
しかし、7・木村武之が1周回で3番手の好ポジションにつける。
木村は2周回目に4・東小野正道を、さらに3周回3コーナーで福田をかわして先頭に立つ。
8・永井大介も木村を追い、4周回3コーナーで2番手に上がる。
木村と永井の首位争いとなるが、木村が振り切って1着。
2着に永井、3着には東小野が入線した。
1着/木村武之(浜松26期)競走タイム3.370
競走車名:ワント ランク:S24
今節の成績:1着・2着・4着・1着
今節は新品クランクに交換。
準決勝戦もスタートで3番手につけてからの速攻が決まり、シリーズ2勝目。
近況は優出を逃していただけに「悪くない動きだと思う」と、手応えを感じる。
優勝戦に向けても微調整程度で挑む。
レジェンドカップは一昨年に優出して6着。
昨年のウィナーズカップに続いて、G2通算13回目の優勝を目指す。
2着/永井大介(川口25期)競走タイム3.370
競走車名:ダビド・ビジャ ランク:S13
今節の成績:3着・4着・4着・2着
「今年の初優出!」と、レース後は笑顔と共に安堵の表情も見せた。
マシンをオーバーホールしたことで立て直しに成功。
「同期や先輩たちが手伝ってくれたおかげ」と、祝福に訪れた仲間たちに頭を下げた。
エンジン、タイヤ、共に良くなった。
ただ、「まだ乗りづらさがある」とのことで、優勝戦に向けて再び調整に入る。
レジェンドカップは3年連続の優出。
久々の記念制覇で復調をアピールしたい。
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0ハンから1・山田真弘が逃げる。
しかし、8・伊藤信夫が10線大外からのスタート攻勢を見せ、1周回で早くも2番手に上がってくる。
徐々に差を詰めた伊藤は3周回3コーナーで山田を捕らえて先頭奪取。
6・松尾啓史は5周回3コーナーで山田をかわして2番手まで上昇するも、伊藤が押し切って1着。
2着に松尾、3着には山田が粘った。
1着/伊藤信夫(浜松24期)競走タイム3.370
競走車名:プロドライブ ランク:S12
今節の成績:1着・1着・1着・1着
今シリーズただ1人、無傷の4連勝で勝ち上がった。
前節の地元戦も完全優勝しており、これで連勝を「7」まで伸ばした。
「バラツキはありますけど、良い状態が続いています」と、感触は良好。
優勝戦に向けては「まだ重さがある」ので、対策を講じる。
伊勢崎では昨年のグランプリで13年ぶりのSG制覇を達成。
勢い増すベテランがレジェンドカップでも完全優勝を成し遂げるか。
2着/松尾啓史(山陽26期)競走タイム3.373
競走車名:ラディカルV ランク:S20
今節の成績:3着・1着・3着・2着
準決勝戦2着で優出を決めた。
今節はオール掲示板入りの安定感を見せている。
グレードレースは昨年9月の伊勢崎G1ムーンライトCC以来の優出。
優勝戦は4枠に入ったけれども、「スタートが全然ダメなので、タイミングくらいはいきたい」
ここ一番で集中していく。
レジェンドカップは2018年に優勝歴があり、一昨年も優出している。
「最終レースの時間に合わせて、精一杯、追い込めるように頑張ります!」
2回目のレジェンド制覇へ意気込む。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
3・谷津圭治がスタートで飛び出し、先手を奪う。
2番手には2・鈴木静二、3番手には5・久門徹がつけ、8・高橋は1周回目で6番手から前を追う。
久門は4周回で谷津を捕らえて先頭に立つと、7・若井友和も久門を追って2番手に浮上。
3番手で青旗を迎えた高橋だったが、最終回3コーナーで若井、久門の内に入り、2車抜きを敢行。
高橋が1着で準決勝戦を突破、2着に久門、3着に若井が入線した。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.376
競走車名:ウルフ ランク:S4
今節の成績:2着・1着・3着・1着
最終周回3コーナーで渾身のイン攻め。
3番手の優出圏外から一気にトップを奪う超絶なレースを披露した。
「もう一杯、一杯。道中も丁寧に、なるべく狙えるポジションにいようと思って走っていました」
冷静にレースを振り返った。
もちろん、期待されるのはレジェンドカップ3連覇。
「地元でもありますし、3連覇を目指します。車券を買って、応援して下さい」。
絶対王者が偉業達成に王手を懸けた。
2着/久門徹(飯塚26期)競走タイム3.379
競走車名:ロロノア・ゾロ ランク:S28
今節の成績:7着・2着・5着・2着
最後に高橋貢の強襲には遭ったものの、2着で優出最後の切符を守り切った。
エンジン状態も「だいぶ良くなってきたと思います。優勝戦もこのまま」と、及第点。
グレードレースの優出は昨年11月浜松G1秋のスピード王以来だが、G2に限れば約4年ぶり。
優勝戦は3枠の好位置に入った。
意外なことに「今年はまだ1着がない」と。
しかし、続けて「明日、取れたら良いと思う」と、Vを虎視眈々(こしたんたん)と狙う。
G2優勝なばトーマスメモリアルカップ以来、約19年ぶり3回目となる。
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【最終日・12R=サンケイスポーツ杯G2レジェンドカップ優勝戦】
*8周回 4,100m
1/岩沼靖郎(伊勢崎25期)ハンデ0m
2/浜野淳(山陽24期)ハンデ10m
3/久門徹(飯塚26期)ハンデ10m
4/松尾啓史(山陽26期)ハンデ10m
5/木村武之(浜松26期)ハンデ10m
6/永井大介(川口25期)ハンデ10m
7/高橋貢(伊勢崎22期)ハンデ10m
8/伊藤信夫(浜松24期)ハンデ10m
優勝戦は0-10mのハンデ戦となった。
準決勝戦でも激しい技巧戦が展開されており、優勝戦もベテラン同士の熱戦が期待される。
気になる天候は晴れ予報で、雨の心配はなさそう。
気温も4日目と同様、昼過ぎには16度近くまで上がる見込み。
エンジン状態をどこまで優勝戦の走路に合わせられるかも鍵となりそうだ。(P-Navi編集部)