2021/02/11(木) 13:08
徐々に春の足音が近づく気配も、例年よりも寒暖差が厳しいと言われる今季の冬。まだまだ寒さ対策は必要だ。
そして、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、自粛生活も続いている、家にこもりがちになるのは当然のことだが、密を作らない屋外に出て、カラダの活性化や免疫アップも狙っていきたいところ。そこで寒風の中でも快適に走れる防寒性能に優れた自転車用・屋外活動用の高機能アパレルやアクセサリーをご紹介しよう。自転車での通勤・通学時はもちろんのこと、自転車乗車以外の生活の中でも寒さ対策に役立ってくれること間違いなし!
今回はいつもの装備に簡単にプラスできる優秀なアイテムを_本格派からリーズナブルな価格で手に入るものまで幅広く取り上げていきたい。
自転車はペダルを漕ぎ、自転車を操ることで全身の筋肉を使い、カラダを温めるため、例え氷点下になっても装備さえ工夫すれば快適に乗れる。
この装備のポイントは「“首”をキッチリ締め、寒気をシャットアウトすること」。首元、手首、足首周りをガードすればカラダの筋肉からは発熱するため、カラダ周りの熱は保たれることになる。加えて、厳寒期は「(ウェアから出て)露出するカラダの末端部分を保温すること」も大切になってくる。
それでは、防寒のカギとなる首元(ネック/フェイスカバー)、頭(キャップ)、手元(グローブ)、足元(ソックス)のオススメアイテムをご紹介していこう。
【首元(ネック/フェイスカバー)】
首元が開いた服装で乗る際、特に首周りの保温が大切なポイントとなる。マフラーではバタついてしまうため、首回りにフィットするネックカバーやスヌードがベター。色味によっては顔を明るく見せたり、差し色やコーディネイトの一環として取り入れたりすることもでき、ファッションアイテムとしての役割も大きい。
新型コロナウィルス感染防止策の一環で、自分から出る呼気をガードするエチケットとしてネックカバーをマスクがわりにして口元を覆う方法もメジャーになった。日常生活や散歩などでもマスク+防寒具として使えるメリットも踏まえ、自分の生活シーンにあったものを選ぶと良いだろう。何と言っても暖かいのは高機能素材で作られた防風タイプだ。
M ゴアウィンドストッパーネック&フェイス ウォーマー ゴアウェア GORE WINDSTOPPER素材を使用した、防寒性に優れたウォーマー
首からの寒風の進入をバッチリガード、シンプルでウェアにもコーディネイトしやすい
鼻まで覆いかぶせ、フェイスマスクとしても使用可能、ワンサイズ。5,500円(税抜)
ファッションアイテムとして色柄豊富なタイプのネックカバーを選んでも良いだろう。華やかな色柄は身につけるだけでも気持ちを明るくしてくれる。
フリース素材の暖かさを活かしながら上部は別素材とし、口元を覆うフェイスマスクとしても使用できるよう設計されたアイテム。実用性と共にファッション性も高く、性別問わず人気が高い。
H.A.D. WINTER FLEECE H.A.D. 上部はデザイン豊富なH.A.D. オリジナルのネックカバー
下部はカラフルなフリースで首元を暖かく、鮮やかに彩ってくれる
色・柄展開豊富、ワンサイズ、4,278円(税抜)
プリントフリースのネックカバーは首元にあしらうと、ボリュームもあり、とても華やか。シンプルなトップスもこれ一枚でグッと、華やかになる。
H.A.D. PRINTED FLEECE TUBE カラフルなフリース素材のネックカバー
色・柄展開豊富、ワンサイズ、4,278円(税抜)
運動量が多いと、フリースなどの厚手のネックカバーでは暑すぎると感じることも。気温が上がったり、上りコースなどで外しても持ち運びに困らない薄手のアイテムが重宝する。サイクリストにはメリノウールや発熱素材などのネックカバーが人気。
H.A.D. NEXT LEVEL H.A.D. 新素材 Thermolite®※の遠赤外線・温熱効果で、軽量・薄手ながら温かい
速乾素材、抗菌加工、 色・柄展開豊富、ワンサイズ、2,900円(税抜)
防風・発熱素材で作られ、必要な機能を備えていながらも入手しやすい価格に抑えられたありがたい商品も。
発熱防風 ハーフフェイスウォーマーボディタフネス
人体から発散される水分に反応し発熱、保温する特殊レーヨンを使用
生地の表面は防風仕様に、裏面には肌触りよく保温性に優れた微細裏起毛を用いた2層構造とし首元をあたためてくれる
口元を覆える形状になっており、マスク代わりに着用することもできる
ワンサイズ、2色展開 オープン価格 [オンラインストア価格1,480円(税抜)]
【キャップ】
意識しにくいものだが、カラダ全体の熱の20%も頭から放散されているとも言われている。「頭を冷やさない」ことは冷え対策の重要なポイント!風を切って進む自転車は特に頭を冷やしやすい。
オートバイやトラックレース向けのエアロヘルメットと異なり、一般的な屋外用自転車用ヘルメットは夏季でも快適に使えるようベンチレーション性能が極めて高く、ヘルメットをかぶっていても、頭部を温めることにはならない。ヘルメットの下に着用できるほど薄手であっても、防風・保温性能に優れたキャップを集めてみた。
急な雨にも備えられる防水の高機能キャップは使い勝手がよく重宝する。ツバつきのモノは雨や強い日差し対策にもなるため、一つ持つならばツバ付きのものがオススメ。
Waterproof Extreme Cold Weather Hat シールスキンズ、アジャスター付き
寒冷下でスポーツを楽しむために作られたウィンターキャップ
マイクロフリース・ライニングが湿気をコントロールしながら保温する
完全防水、防風ながら、高い透湿性をキープ、両耳をカバーするフラップ付き
S~XL、グレー、ブラック、4,900円(税抜)
耳当てつきで、頭部をフンワリ温めてくれるシンプルなキャップ。
BT ヒートブースト耳付きヘッドキャップ・ボディタフネス
空気層を挟んだ2層構造、肌触りがよく保温効果の高い微細起毛
さらに遠赤外線加工をプラスしたトリプル保温効果を実現
パワーストレッチ、吸汗速乾機能、スピード消臭効果も備え、真冬の活動を支えてくれる
ワンサイズ、880円(税抜)
サイクリストの中にはシンプルなツバなしのビーニー、耳周りだけをカバーするタイプもシンプルで愛用者が多い。
イアー ウォーマ パールイズミ
後部はベルクロアジャスターつきでヘルメットを着用したまま着脱可能
サングラスの柄が通せる便利なアイウェアホールつき、外の音も聞き取りやすい設計
ワンサイズ、ブラック、2,500円(税抜)
ただし、ウォーマーや耳当てやなどで耳を覆う際は後部から近く車輌などに気づき難くなることもある。乗車を考慮して作られた自転車ウェアブランドのものなどを選び、音を遮断するような厚手の耳あては避けるようにしたい。
【グローブ】
ブレーキやギアを扱うため、手のかじかみは命の問題に直結する。グローブは寒風から指を守り、レバーなどの操作が確実にできるものを選びたい。
長指タイプを選ぶのは大前提だが、防風素材であれば必ずしも冬用でなくても、低温下でもある程度は快適に乗れる。春夏でも雨天時や下り坂では手指を冷やすので、一つ持っていると、オールシーズン使用でき、便利だろう。
M ゴアテックス インフィニアム™ ストレッチ ミッド グローブ ゴアウェア
耐久力のある優れた防風性と極めて高い透湿性を持つ高性能グローブ
グリップ性・ストレッチ性の高い生地を用い、人間工学に基づき、設計熱成型された立体形状で優れた着用感を誇る
タッチスクリーンにも対応、XS~XXXL、3色展開、7,000円(税抜)
冷たい雨が降ることもあり、防水性能がプラスされていればさらに安心だ。
Men's(Women's) Waterproof All Weather Cycle Gloveシールスキンズ
完全防水、防風ながら優れた透湿性を実現
全天候・オールシーズン対応軽量サイクリンググローブ
掌の圧力がかかる部分にパッドを施し、指先や掌部にシリコンプリントが施され、グリップ力もある
タッチスクリーン対応、S~XL 男性用3色、女性用2色展開、8,300円(税抜)
冬のオフロードレース ・シクロクロスのように泥の中を走るような過酷な環境の場合、寒冷地の作業用のワークグローブの愛用者も少なくない。もちろん、運動時の熱気を逃す透湿性はなく、見た目も実用系だが、価格は圧倒的にリーズナブル。冷水の中でさえも確実に作業できる程、指先のグリップにも優れ、保温防水性能は高いからだ。
ソフキャッチエクストリーム NBRオールコート ボディタフネス
雪かきなどにも使われる防水、防風グローブ
耐久性に優れたニトリルゴムコーティングが施されている
パイル編み+裏起毛のダブル保湿
1,000円以内で買える値段が魅力、S~LLブラック(オープン価格)
また、最もお金を掛けない対策としては_手持ちのグローブの内側にインナーグローブを加える方法があるだろう。もちろん、防風化まではできないが、手持ちのグローブの防寒性能をアップさせることはできる。
蓄熱インナーグローブ ボディタフネス
熱を蓄えて温めるストレッチ性に優れたインナーグローブ
蓄熱粉末を練り込んだポリエステル製
低価格が魅力、S~LL、ブラック、オープン価格[オンラインストア価格170円(税抜)]
【ソックス】
忘れがちなのは足元。特に通気性の良いシューズを履いている時は寒風が吹きつけ、爪先を強く冷やしてしまう。サイクルシューズの場合はシューズカバーを着用するのが一般的だが、スニーカーなどの場合はソックスの性能をアップさせると良いだろう。
一番、シンプルなのは保温性能の高いソックスを履くこと。自転車専門ブランドのものであれば着用感、グリップなども安心だ。
ヒートテックセンサー® ウィンター ソックス パールイズミ
発熱して暖かさを持続させる「ヒートテックセンサー®」を採用
長めの丈(20cm=Lサイズ)でタイツとも重ねやすい
土踏まずのアーチをサポートしペダリングの疲れを軽減
爪先はフラットな縫い目で仕上げ、快適な着用感を実現した
S、M、L ブラック、グレーなど5色展開、1, 800円(税抜)
「世界でもっとも保温性能が高い」と、言われ、世界で2,000万足を売り上げたというソックスが日本に登場し、話題を呼んでいる。この英国のニット加工技術と日本製のカシミアのように柔らかく、透湿性に優れながらも寒さから頼もしく足を守ってくれる繊維素材が生み出した高性能の保温ソックス。今季、日本で大いに売り上げを伸ばしているそうだ。
Heat Holders
世界最高レベルのサーマルレート”TOG2.3”(通常コットン素材の約7倍の保温力)を誇る保温ソックス
ソックス内部のロングパイルと起毛加工が足元をカシミヤのように柔らかく暖かく包み込んでくれる
Heat Holders STRIPE(男性用)
ワンサイズ(24.5〜28.5cm) 、3色展開、2,000円(税抜)
HEAT HOLDERS BLOCK TWIST SOCKS - SNOWDROP (女性用)
ワンサイズ(22.5〜26.5cm)、4色展開、2,000円(税抜)
今年秋にはより保温力の高い”TOG2.9”のアウトドアのラインの商品も国内登場予定とのこと。極寒期の心強いパートナーとなりそうだ。
極寒地の悪天候下の活動などの場合、防水ソックス専門ブランドの極寒環境向けの高品質ソックスが強い味方になるだろう。
Extrem Cold Weather Mid Length Sock シールスキンズ
ループ状のメリノウール・ライナーを厚く施した最強の完全防水、防寒ソックス
優れた透湿性で蒸れにくい。足首と足の甲には伸縮性を持たせ、アキレス腱、足首周りを快適にサポート
寒冷地の降雨・降雪など厳しい環境下での利用に最適なモデル
S~XL 黒、赤、ブルー、6,900円(税抜)
防水ソックスの中にはリーズナブルな価格で入手可能なものも登場している。
フーバー 防水ソックス ボディタフネス
ナイロン、ポリウレタンの防水シート
吸湿性の高い綿の三層構造の袋状の防水シートが雨水・風をシッカリと、シャットアウト
M、L、ブラック・カモフラ、オープン価格 [オンラインストア価格2,780円(税抜)]
寒冷地の作業に愛用され、長靴の中に履く実力派ソックスも。靴下の上に履け、雪上ライドなどの極寒の状況下では強い味方になってくれることだろう。冬季のスポーツ観戦などにも役立ちそうだ。
インナーソックス ロング厚地タイプ ボディタフネス
保温性に優れた素材の長靴に対応したインナー
ナイロンジャージ素材の間に合成ゴムが挟み込まれている
通気性も考慮し蒸れ難く、伸びる素材で靴下の上からも着用可能
M~LL、ステッチ色3色展開、オープン価格[市場価格1,300円前後]
真冬でもアイテムを工夫することで、グッと、ライドの快適度を上げることができる。スポーツシーンにも使える高機能アイテムは知っておけば寒さ対策に抜群の効果を発揮してくれる。是非、チェックしてみて欲しい。
次回はもう一歩サイクリングなど、自転車に乗るシーンに踏み込み、自転車用アパレルを中心にした高機能インナーや薄くて機能性の高いアウターなど、本格的な寒さ対策についてご紹介する予定。こちらもお楽しみに!
画像・情報協力
GORE® WEAR(ゴアウェア)株式会社ピーアールインターナショナル
シールスキンズ/H.A.D/Heat Holders ナガトモ・トレーディング株式会社
パールイズミ 株式会社パールイズミ
ボディタフネス おたふく手袋株式会社(P-Navi編集部)