2020/11/22(日) 23:15
浜松(4日目)サンケイスポーツ杯 G1秋のスピード王決定戦
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
7レース後に小雨が降り出し、8レースから湿走路のバンクコンディションに変化。
1つ目の準決勝戦9レースは0ハンの2・吉田恵輔が3・浅田真吾を突っ張って、逃げ態勢に持ち込んでいく。
スタート6番手から7・金子大輔が周回ごとにポジションを上げていく。
そして、最終周回で4・青島正樹を捕らえて2番手に上がる。
リードを広げた吉田が逃げ切り1着、2着に金子で29期がワンツー。
3着に青島が入着した。
1着/吉田恵輔(伊勢崎29期)競走タイム3.748
競走車名:マイキー ランク:A38
今節の成績:不成立・1着・6着・1着
シリーズ2日目に続いて、好相性の湿走路で今節2勝目。
「張り込みました」というスタートで先制して、逃げ展開へと持ち込んだ。
今年9月には地元・伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップでG1初優出、さらに準優勝と見せ場十分の走りを披露した。
優勝戦は晴予報だが、「流れも良いし、晴れでも頑張ります!」と、好気合。
2回目のG1ファイナルで再び好走なるか。
2着/金子大輔(浜松29期)競走タイム3.743
競走車名:サンクチュアリ ランク:S14
今節の成績:2着・2着・5着・2着
今節は未勝利ながら、シッカリと、優勝戦に駒を進めてきた。
準優勝だったSG日本選手権に次いで、グレードレース連続優出。
レース脚がない状態が悩みだったが、「準決勝戦が一番良かった」と、気配良化。
優勝ならば5年ぶり2回目の『秋のスピード王』タイトル奪取となる。
【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
10線から7・高橋貢がスタートを決めて、1周回で早くも2番手につける。
高橋は1・藤川幸宏を3周回目1コーナーでかわすと、そこからは後続を大きく引き離しての圧勝。
試走一番時計の8・荒尾聡も2周回目に3番手へ。
4周回目に2番手に上がるが、抜け出した高橋の背中は遠く、2着で優出。
3着には藤川が粘った。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.723
競走車名:ウルフ ランク:S4
今節の成績:3着・1着・5着・1着
朝練で手応えを感じたスタートタイミングを信じて、準決勝戦もスタート一閃。
序盤で2番手につけて、勝利を一気に引き寄せた。
晴れも「朝練の感じは良かった」と好感触で、準決勝戦と同様にスタートを攻め込んでレースを早々に支配するか。
G1制覇は2015年のムーンライトチャンピオンカップ以来、遠ざかっている。
だが、数々の記録を刻んできたレジェンドの技で通算28回目のG1優勝を狙う。
2着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.759
競走車名:デフジャムAK ランク:S3
今節の成績:5着・3着・4着・2着
準決勝戦は「試走では貢さんに詰まる感じがあった」と、好気配。
7レース後に突然の雨が降ったが、オールマイティにこなせる強味を発揮。
晴れの調整を進めていたので、優勝戦に向けても「そのままで大丈夫だと思います」と、問題なし。
ここまで10回のG1優勝があるが、浜松のみG1奪取を果たせていない。
「切れ出している」というスタートも要注目、G1全場制覇なるか。
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
フライングを切った3・中尾貴志。
2本目のスタートは0ハン外からカマシを決めて、レースの主導権を握っていく。
10線からは5・久門徹が4番手につける。
中尾は徐々にリードを広げていき、独走態勢。
2番手に1・浅野浩幸、3番手に久門徹が続き、6・佐々木啓が久門との差を詰めていく。
無念のフライング失権となったが、中尾が逃げ切って1着。
2着に浅野が入り、3着は佐々木の攻めを凌ぎ切った久門が入着。
浅野と久門の両名が優出切符を手にした。
2着/浅野浩幸(浜松25期)競走タイム3.758
競走車名:テンメイ ランク:A140
今節の成績:6着・2着・1着・2着
本日が47歳のバースデーだった浅野が自ら祝砲を放った。
準決勝戦は「出ないことには話しにならない」と、気合いのスタート。
快速を飛ばした中尾には及ばなかったが、「抜かれたら仕方ない。リラックスして走りました」と、2着をキープした。
G1秋のスピード王決定戦は昨年に続いての優出。
「昨年は8着だったので、今年は1つでも上を目指したい」と、意気込みを語った。
3着/久門徹(飯塚26期)競走タイム3.759
競走車名:ロロノア・ゾロ ランク:S28
今節の成績:5着・2着・7着・3着
熾烈(しれつ)な優出争いを制して、3着ながらもファイナル進出を決めた。
晴れのエンジンは「悪くないが、跳ねがある」とのことで、優勝戦に向けて、策を練る。
G1優勝は過去1回あり、それが2011年浜松の開場記念ゴールデンレース。
再び浜松で9年ぶりのG1優勝へ虎視眈々(こしたんたん)だ。
【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
0ハンから2・平塚雅樹がスタートから勢い良く飛び出して先行態勢。
8・鈴木圭一郎は1周回目で5番手につける。
逃げる平塚に、3・岩田裕臣、5・新井恵匠が続き、なかなか鈴木は仕掛け切れない。
4周回目2コーナーで鈴木は新井を内から捕えて3番手に上がり、前を追う。
鈴木は3番手のまま最終周回に入り、最終3コーナーで勝負に出て、岩田をかわす。
鈴木はゴール前で平塚にも迫ったが、平塚が逃げ切り1着。
2着に鈴木、3着に岩田が入着した。
1着/平塚雅樹(浜松31期)競走タイム3.768
競走車名:リンカーベル ランク:A52
今節の成績:6着・1着・2着・1着
「スタートは一杯でした。あとは滑らせないように走りました」
そう振り返るように、好スタートを切ってから、後続をシャットアウト。
見事に6周回を逃げ切った。
G1の優勝戦進出は5年半ぶり、地元・浜松の優出自体も約2年4ヶ月ぶり。
5年前のG1優勝戦では試走落車という悔しい結果に。
2回目のG1ファイナルに向け、「自分の出来ることをシッカリして、ベストを尽くします」と、力を入れる。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.756
競走車名:カルマ3K ランク:S2
今節の成績:1着・5着・3着・2着
道中は苦戦を強いられたが、最後の最後で攻めに出て、優勝切符を手にした。
初日に史上最速での通算500勝を決めたが、その後は未勝利での勝ち上がり。
「501勝目が遠いですね……」と、苦笑い。
それでも、エンジン状態に関しては「良くなっていると思います」と。
スタートも日に、日に切れており、これでG1スピード王決定戦3連覇に王手を懸けた。
「3連覇は気にしていないですが、501勝目ができるように頑張ります!」
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【最終日・12R=サンケイスポーツ杯 G1秋のスピード王決定戦・優勝戦】
*8周回 4,100m
1/浅野浩幸(浜松25期)ハンデ0m
2/平塚雅樹(浜松31期)ハンデ0m
3/吉田恵輔(伊勢崎29期)ハンデ0m
4/久門徹(飯塚26期)ハンデ10m
5/高橋貢(伊勢崎22期)ハンデ10m
6/金子大輔(浜松29期)ハンデ10m
7/荒尾聡(飯塚27期)ハンデ10m
8/鈴木圭一郎(浜松32期)ハンデ10m
0−10mのハンデ戦になった優勝戦。
4日目は7レース以降に雨が降ったり、晴れ間がのぞいたり。
コロコロ変わる不安定な天候の中、準決勝戦4レース全てが湿走路で行われた。
最終日は晴れ予報で、雨の心配はなさそう。
『スピード王』のタイトル通り、ハイスピードのバトルが展開されそうだ。(P-Navi編集部)