川口SG(4日目)ピックアップ

2020/11/02(月) 22:07

川口SG(4日目)ピックアップ

2020年11月2日

川口(4日目)SG 第52回日本選手権オートレース

【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)

7R前に降り出した雨により湿走路で準決勝戦はスタート。
4・泉田修佑がフライングで、2本目のスタートは5・鈴木宏和が飛び出して、レースの主導権を握る。
2周回目に一旦は2番手に上がった2・荒尾聡だったが、4周回目で1・高橋貢が逆転。
高橋は6周回目に鈴木を捕らえ、1着ゴール。
7周回目に鈴木をかわした荒尾が2着、外コースから攻め上がってきた泉田が3着入線した。


1着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.678
競走車名:ウルフ ランク:S4
今節の成績:1着・2着・3着・1着

百戦錬磨の絶対王者が勝負強さを見せつけた。
今節がスーパースター王座決定戦トライアルへの最後の戦い。
今年はここまで2ポイントと、劣勢でありながらも
「滑ったり、食いついたりした」
という不安定走路を見事に乗り切って、1着突破を果たした。
「3番手でどうにか展開が変わらないかな?と、思っていました。仕掛けるタイミングが難しかった」
日本選手権は過去4回制覇、ここまで積み上げたSG制覇は21回。
「今年は成績が良くなかったけど、ここにきて良くなってきた。精一杯、頑張ります」
レジェンドレーサーが復権を誓う。


2着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.690
競走車名:デフジャムAK ランク:S3
今節の成績:8着・1着・1着・2着

初日まさかの8着スタートだったが、2日目以降はオール連対で優出までこぎつけた。
準決勝戦はフライングがあったが、
「その時に、1・2コーナーが濡れていると判断できました」
と、冷静に状況を把握。
道中は「(鈴木)宏和君の走りに惑わされて、考えすぎてしまったところがあった」
そのように振り返るが、混戦を制して、優出切符を手にした。
「選手になったからには絶対に獲りたいタイトル」
という日本選手権はここまで戴冠に至っていないが、昨年に続いてのファイナル進出。
「ほぼ何もやらなくても良いかなと。思っています」
と、エンジンを評価。
通算5回目のSG制覇へ、6枠から渾身のスタートを決めるか。

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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)

走路は斑(ぶち)に回復。
スタートでは3・若井友和、6・加賀谷建明の川口両者がフライング。
2本目は4・金子大輔が好スタートを決めて、逃げ態勢に持ち込んでいく。
2番手に5・森且行が続いて、森が外から仕掛け、金子が内から抵抗するシーンが続く。
3番手から7・篠原睦、6・加賀谷が前団の争いに加わってくるが、金子が押し切って1着ゴール。
2着に森が入り、優勝戦進出を決めた。
3着には篠原が入着。


1着/金子大輔(浜松29期)競走タイム3.507
競走車名:サンクチュアリ ランク:S14
今節の成績:5着・6着・1着・1着

「昨日から感じが良いです」
というスタートが準決勝戦でも炸裂。
一気の主導権取りから、8周回を押し切って見せた。
「ズーッと、外に森さんが見えていましたけど、ここで抜かれたら、もう着はないなと、思いながら懸命に走った」
8月の川口G1キューポラ杯で「サンクチュアリ」に乗り替わって、今節も優勝戦に進出。
今年はオールスター、グランプリとSG優出を続けているが、6着、8着と、上位争いはできていない。
現段階のエンジンは、晴れでは「並」との評価だが、
「良いレースができるように頑張ります」
優勝戦は2枠から、5年ぶり3回目のSG制覇を狙う。


2着/森且行(川口25期)競走タイム3.510
競走車名:ハカ ランク:S26
今節の成績:1着・3着・2着・2着

今節はオール掲示板入りの安定感。
2016年のオールスター以来となる4年半ぶりのSG優勝戦に進出した。
「連日、切れていますね」
というスタートで、準決勝戦も好展開に持ち込んだ。
斑の難コースも
「道中、乾いているところがあったので、晴と同じように走りました」
と、冷静な判断であった。
エンジン状態に関しては
「晴は安定しています。でも、超抜ではないので考えます」
そのように語った。
念願のSG初制覇への期待が高まる。

【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)

スタートは3・黒川京介が抜群の飛び出しを見せる。
しかし、5・木村武之、2・鈴木圭一郎が黒川をかわして、浜松両者が前団を形成。
2周回BSで鈴木が木村をかわすと、セーフティーリードを保ったまま1着のチェッカー。
2着には黒川を振り切った木村が入り、浜松勢のワンツー。
3着には黒川が入着した。


1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.349
競走車名:カルマ3K ランク:S2
今節の成績:1着・1着・3着・1着

「試走での手応えは全くなかったです」
試走は3.42_メンバー中、5番目のタイムだった。
それでも2枠から好スタートを決めると
「試走で滑ったところを外して走った」
これが功を奏して、3周回目には先頭に躍り出た。
「エンジンが今日の気候にたまたま合っていましたね。晴れでは凄く良い訳ではないが、良い状態ではある」
今年はオールスターで優勝戦7着、グランプリは準決勝戦で敗退と、苦戦が続く。
優勝戦に向けて
「大きいレースで結果が出ていない。結果を出せるように、やることをやるだけです」


2着/木村武之(浜松26期)競走タイム3.354
競走車名:ワント ランク:S24
今節の成績:1着・3着・1着・2着

試走タイムは3.36の一番時計タイ。
スタートも巧く決め、展開を作った。
鈴木圭一郎には「一瞬、気になったところで掬われた」ものの2着を堅守。
2018年10月浜松の全日本選抜以来、約2年ぶりのSG優出を決めた。
「エンジンのベースは悪くない。気になっているところも解消、少しずつ良くなっている感じ」
と、手応えを掴む。
日本選手権は2009年、2013年と、2回制覇の実績を持つ。
スーパースター王座決定戦トライアル戦へ。
ここまでポイント「0」だが、逆転の出場権獲得なるかにも注目だ。

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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)

レース直前に再び雨が降り出した。
無傷の3連勝で勝ち上がった4・青山周平だったが、準決勝戦でまさかのフライング。
日本選手権オートレース3連覇の夢はここで潰えた。
レースはスタートを決めた5・佐藤貴也を青山が捲って先頭に立つ。
青山の捲りに続く形で、8・中村雅人、3・山田達也も佐藤をかわしていく。
青山との差を詰めた中村は5周回目に青山のインに飛び込み、先頭を奪取した。
そのまま中村が後続に差をつけて1着。
2着には青山(フライング失権)が入り、山田が3着で最後の優出切符を手にした。


1着/中村雅人(川口28期)競走タイム3.573
競走車名:Kモンソン ランク:S6
今節の成績:3着・2着・5着・1着

「雨が降ってくれたおかげです」
抜け出した青山周平を巧みな捌きで捕え、先頭を奪取した。
「スタートは1回目も2回目も切れました。これくらい切れれば良いですね」
優勝戦の枠番選択順では1番目を引き当て「1枠」を選択。
8枠を克服した今シリーズ初勝利は価値ある1勝になった。
「晴れではエンジンは正直、足りていないと思います。調整しないといけないですね」
グランドスラマーが最内枠から6年ぶり2回目の日本選手権制覇を目論む。


3着/山田達也(川口28期)競走タイム3.585
競走車名:イプシロン ランク:S19
今節の成績:7着・2着・3着・3着

「1回目のスタートは切れたけど、2回目は失敗しました」
スタートで後方に置かれるも、発走前に振り出した雨が味方。
外コースから一気に上位争いへ加わった。
「雨のおかげですね」
最後は新井恵匠も後ろから迫り、混戦模様となるが、青山周平に詰めて3着入着。
青山がフライング失権のため、繰り上がりでの優出が決まった。
SG優出は2017年浜松の日本選手権以来3年ぶり。
「メチャクチャ嬉しいです」
と、破顔一笑。
優勝戦は8枠、厳しい位置ながらも「最後まで諦めずに頑張ります!」と。

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【12R=SG第52回日本選手権オートレース・優勝戦】
*10周回 5,100m 0mオープン戦
1/中村雅人(川口28期)1着2位→1番目
2/金子大輔(浜松29期)1着3位→3番目
3/高橋貢(伊勢崎22期)1着4位→4番目
4/鈴木圭一郎(浜松32期)1着1位→2番目
5/木村武之(浜松26期)2着2位→6番目
6/荒尾聡(飯塚27期)2着1位→5番目
7/森且行(川口25期)2着3位→7番目
8/山田達也(川口28期)3着→8番目

まず準決勝戦1着通過の4選手のうち上位順に抽選。
引いた番号順に、枠番を選択していった。
選択順1番目を引いた中村が1番車を選ぶも、2番目の鈴木は4番車を選択した。
2着の3選手も同様に、上位順に抽選して、引いた番号順に枠番を選択。
こちらは選択の順番通りに5番車から埋まっていった。

準決勝戦はにわか雨により走路が湿、斑(ぶち)へ変化する難解なコンディションとなった。
最終日は朝方こそ雨だが、午前中からは晴れ予報となっており、良走路での優勝戦が見込まれる。
10周回の0mオープン戦を制して、今年のダービー王となるのは果たして!?(P-Navi編集部)

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