2020/10/17(土) 22:03
山陽(4日目)日刊スポーツG2 第31回若獅子杯争奪戦
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(斑走路)
1・新井裕貴、2・小原望の0ハン両者が序盤は展開を作り、3周回1コーナーで小原が新井をかわして先頭に立つ。
小原が逃げ態勢に入ると、道中7番手に置かれていた8・丸山智史は内から捌いて着実にポジションを上げる。
5周回4コーナーで2番手まで浮上した丸山は小原との車間を詰めるが、小原が振り切って1着。
2着に丸山で31期のワンツー。
3着には7・新井恵匠が入着した。
1着/小原望(川口31期)競走タイム3.435
競走車名:N・マツユキ ランク:A214
今節の成績:1着・2着・1着・1着
準決勝も早目の抜け出しから押し切って、今節3勝目をマーク。
成績通りにエンジンは好仕上がりだ。
グレードレース優出は2016年5月のG2川口記念以来、約4年半ぶり3回目。
2015年にはG1で準優勝も経験。
0mハンデの大外から好展開を作れるか。
2着/丸山智史(山陽31期)競走タイム3.413
競走車名:ジェシカ ランク:S21
今節の成績:8着・3着・2着・2着
準決勝戦は絶体絶命の位置から諦めない走りで優出圏内まで浮上。
今節、勝ち星こそないが、見事に地元G2で優出を決めた。
グレードレース優出は全て山陽で、今年2月の若獅子杯以来となる4回目。
2月の若獅子杯は優勝戦5着だった。
今回は山陽勢から唯一のファイナリストとなっただけに、地元ファンの前での好走に期待だ。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(斑走路)
単独0ハンから1・赤堀翼が逃げ展開に持ち込んでいく。
最重ハンデからは7・中村友和が好位置につけると、2周回1コーナーで2・小栗勝太を捕らえて2番手に上がる。
赤堀のスピード良く、2番手以降を離してリードを保ち、そのまま逃げ切り。追い上げてきた4・田村治郎との争いを制した中村が2着で優出切符で、浜松勢のワンツー。
8・佐藤摩弥は5着で優出を逃す。
1着/赤堀翼(浜松30期)競走タイム3.423
競走車名:キャプツバ ランク:A186
今節の成績:2着・5着・1着・1着
乗りやすいエンジンと良タイヤで3日目から連勝。
準決勝戦は抜け出してから2番手以降を寄せつけない快走が光った。
これが嬉しいグレードレース初優出だった。
初の8周戦となる優勝戦は0mハンデの2枠。
準決勝戦同様、逃げ展開に持ち込みたい。
2着/中村友和(浜松32期)競走タイム3.407
競走車名:ヒカリ ランク:S26
今節の成績:3着・3着・5着・2着
20線から巧スタートを切って、好展開を手繰り寄せた。
エンジンは後輩の手伝いもあって良化。
赤堀の逃げを捕らえるまでには至らなかったが、優出圏内をキープした。
今年は長田恭徳、小林瑞季と、同期の記念初制覇が続く。
グレードレース10度目の優出、念願の記念初優勝を狙う。
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(斑走路)
単独0ハンの1・占部健太が先行態勢に入るも、8・鈴木圭一郎が1周回で4番手まで浮上。
さらに鈴木は3・大月渉、2・佐藤裕児をパスすると、3周回1コーナーで占部をかわして先頭奪取。
抜け出した鈴木が快勝の1着チェッカー。
2着に占部が粘りこみ、3着には7・吉原恭佑が入着した。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.375
競走車名:カルマ3K ランク:S2
今節の成績:2着・1着・1着・1着
ついに鬼門を突破した。
若獅子杯は準決勝戦敗退が続いており、不思議なことにここまで優出ゼロ。
だが、今開催は20線大外からカマシて、好ポジションにつけると、自在なコース取りを見せての3連勝で優出。
若獅子杯初優出にホッと、安堵の表情を見せた。
SGは8回優勝を誇るが、G2優勝は過去2回のみ。
初日に敗れた青山周平との再戦が注目を集める。
2着/占部健太(飯塚30期)競走タイム3.426
競走車名:S・ライズ ランク:A205
今節の成績:7着・1着・1着・2着
初日のレース後にキャブ調整して上昇。
準決勝戦は鈴木圭一郎の速攻には屈したものの、0mハンデから逃げ粘り、価値ある2着。
これが2009年1月のデビュー以来、グレードレース初優出となった。
ロッカー内でも祝福され、喜色満面。
ここまで優勝未経験であるが、0ハン最内の1枠から逃げるのみ。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(斑走路)
0ハンの1・片野利沙を1周回3コーナーで3・高宗良次が捕え、先頭に立つ。
1周回目で5番手につけた8・青山周平が周回ごとにポジションを上げる。
そして、5周回1コーナーで逃げる高宗をかわして先頭奪取。
抜け出した青山が土つかずの1着ゴール。
最終3コーナーで6・長田恭徳が高宗の内を狙うが、高宗が落車(他落)。
2着入線の長田は反則妨害で失格となり、2・木山優輝が2着に繰り上がった。
1着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.388
競走車名:ハルク・73 ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
ナンバーワンが今節も成績欄に「1」を並べた。
エンジン好気配で、準決勝戦も盤石のレース運びを見せた。
ただ1人、無傷の4連勝での優出を決めた。
若獅子杯は2018年1月以来、5回目の優出。
ここまでの優勝戦は7着、2着、3着、6着と、優勝には届いていない。
若獅子杯初制覇を完全優勝で決めるか。
2着(繰り上がり)/木山優輝(飯塚33期)競走タイム3.424
競走車名:S・チャモスケ ランク:A143
今節の成績:1着・6着・2着・2着
残り1周の青旗では4番手で優出圏外だったが、前で熾烈(しれつ)な2番手争い。
落車があり、審議の結果、2着入線の長田恭徳が失格。
繰り上がりながらも2017年8月のデビュー以来、14回目のグレードレース挑戦で、初のファイナル進出を決めた。
優出メンバーでは最年少の21歳。
優勝戦は10mハンデの4枠から、33期3人目のグレード戦優勝に挑む。
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/占部健太(飯塚30期)ハンデ0m
2/赤堀翼(浜松30期)ハンデ0m
3/小原望(川口31期)ハンデ0m
4/木山優輝(飯塚33期)ハンデ10m
5/中村友和(浜松32期)ハンデ20m
6/丸山智史(山陽31期)ハンデ20m
7/鈴木圭一郎(浜松32期)ハンデ20m
8/青山周平(伊勢崎31期)ハンデ20m
0・10・20mのハンデ戦となった優勝戦。
グレードレース初優出が3名おり、若獅子杯のタイトル通りにフレッシュな顔ぶれとなった。
4日目の朝は雨が降っており、天候が気になるところだが、優勝戦のおこなわれる最終日は晴れ予報。
良走路での決戦となりそうだ。
意外なことに青山周平と鈴木圭一郎のランク1位・2位の両者ともに若獅子杯の優勝なし。
鈴木に関してはこれが初優出。
初日のファン選抜ドリーム戦では8枠の青山が1着、7枠の鈴木が2着という結果になっており、両者の再戦が最大の焦点となろう。(P-Navi編集部)