2020/09/22(火) 21:59
山陽(4日目)特別G1共同通信社杯プレミアムカップ
【9R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
6・篠原睦が抜群のスタートを決めて、内枠を飲み込んでいく。
2番手には2・佐藤貴也がつけ、7・永井大介は3番手に上がるものの、なかなか仕掛け切れない。
逃げ態勢に持ち込んだ篠原が押し切って1着ゴール。
永井をかわして3番手に浮上した3・佐々木啓が最後の直線で詰めよるが、2着は佐藤が死守した。
1着/篠原睦(飯塚26期)競走タイム3.413
競走車名:チャージ ランク:S19
今節の成績:1着・6着・2着・1着
スタートタイミング0.04の好ダッシュで、一気にレースの主導権を握った。
「スタートが切れましたね。良いと思います」と、満面の笑顔。
抜け出してからは「自分のコースを走るだけ」。冷静なハンドルワークで逃げ切った。
「久しぶりですね」そう語るプレミアムカップ優出は実に9年ぶり。
優勝戦もセンター枠から、まずはスタート集中だ。
2着/佐藤貴也(浜松29期)競走タイム3.413
競走車名:スケートラブ ランク:S11
今節の成績:1着・5着・2着・2着
篠原を追う展開も後ろからは永井、佐々木が攻めてくる。
「2番手につけられたけど、後ろも気にしながら、前にも行きたい。難しかったですね」
厳しい展開も、優出圏内はシッカリと、キープしてみせた。
「やはり、相性ですね。山陽のプレミアムカップは相性が良いんです」
当場でのプレミアムカップは2013年、2017年に制覇している。
こちらも好相性である緑の勝負服(6枠)で、3度目のプレミアムカップ優勝を狙う。
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【10R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
7枠から佐藤摩弥がカマシを決めると、1周回3コーナーで小林瑞季をかわして先頭に立つ。
5・早川清太郎も攻め早く、2周回目には2番手に上がると4周回目に入るHSで佐藤を捕らえて首位奪取。
佐藤摩弥と3番手の6・伊藤信夫の争いは5周回目4コーナーで伊藤がかわして2着。
佐藤は3着で優出を逃した。
1着/早川清太郎(伊勢崎29期)競走タイム3.400
競走車名:シナモン ランク:S3
今節の成績:1着・1着・1着・1着
土つかずの4連勝で、準決勝戦でも人気に応えた。
試走から3.29の一番時計をマークしたエンジンは「今日も良かった」と、及第点。
スタートから好位置につけ、序盤で決着をつけた。
「エンジン状態は良いです。でも、明日勝つためには、やっていかないといけないですね」
完全優勝に王手を懸けたが、さらに上積みを狙っていく。
プレミアムカップは2年ぶりの優出。
連勝の勢いそのままに初制覇に挑む。
2着/伊藤信夫(浜松24期)競走タイム3.403
競走車名:プロドライブ ランク:S25
今節の成績:1着・4着・2着・2着
「スタートはもう少し行けると思っていたのですが……」
そう振り返るように1周回目は5番手のポジション。
だが、そこから着実に上昇すると道中もシビアに攻めて(審議対象となるもセーフ)、優出切符を手にした。
直近ではG1キューポラ杯、G1ムーンライトCCと優出を逃していただけに「やっと乗れました」と、安堵の表情。
「エンジンは良い時に比べると少しズレていますね。勝てる状態ではないので、立て直したい」
オートレースグランプリで13年ぶりにSG制覇したベテラン。
今度は15年ぶりのプレミアムカップ制覇を目論む。
【11R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
最内からスタートを決めた1・加賀谷建明がレースの主導権を握っていく。
2番手には3・前田淳、5・森且行が続いて、7・鈴木圭一郎は4番手からレースを進める。
前田が幾度と仕掛けるが、凌ぎ切った加賀谷が写真判定の末、1着。
2着に前田が入り、27期ワンツー。
3番手に上がった鈴木だったが、前団の争いの前に、仕掛け切れずに3着まで。
1着/加賀谷建明(川口27期)競走タイム3.403
競走車名:ビッグボス ランク:A3
今節の成績:2着・3着・2着・1着
「スタートは切るしかないと思っていました」
0mオープンの1枠からスタートを決めて、逃げ態勢に持ち込んだ。
「ウインタータイヤに換えたら、コツコツしていたものがなくなりました」
近況はやや不振が続いていたものの、前節の川口で優勝すると、流れは一変。
2年ぶりとなるプレミアムカップ優出を決めた。
優勝戦は3枠をゲット。
「欲を言えば、もう少し伸びが欲しい。優勝戦も思い切り走りたいと思います!」
2着/前田淳(山陽27期)競走タイム3.403
競走車名:メスカリート ランク:A23
今節の成績:2着・1着・7着・2着
終始、同期・加賀谷の背中を追うレースとなった。
最後も外から詰め寄るが、写真判定の結果、2着での優出となった。
「全体的に自分の方が余裕はあった。だけど、先で加賀谷が伸びる分、抜くまでにはいけませんでした」
今年はグレード戦で3度目の優出、プレミアムカップは5年ぶりの優出となった。
心配材料は「タイヤがもの凄く良かったけど、今日で限界かも……」。
それでも、地元の特別G1の優勝戦に「精一杯、頑張りたいと思います」。
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【12R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
2・青山周平がスタート先制して、そのまま盤石のレース運びを披露。
後続を離した一人旅で準決勝も1着クリアを果たした。
2番手は5・藤岡一樹、3番手に8・木村武之の態勢となり、インを狙う木村を抑え切った藤岡が2着で優出切符を掴んだ。
3着には木村が入線した。
1着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.387
競走車名:ハルク・73 ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
圧倒的な強さで、無傷の4連勝で勝ち上がった。
エンジンも「今日が4日間の中で一番、良かったです」と、さらに上昇気配。
スタートはタイミングが遅れたが、好エンジンがカバー。
「昨日よりも乗りやすい。もう少し、直線が進んでくれたら良いけれど、充分、良い状態ですね」と、納得の仕上がりだ。
優勝戦は1枠に入った“ナンバーワン”が完全優勝でプレミアムカップ連覇を狙う。
2着/藤岡一樹(山陽29期)競走タイム3.410
競走車名:シャウラK ランク:S48
今節の成績:3着・4着・1着・2着
「スタートだけに集中していました」
最後の優出切符を地元の意地で掴んだ。
「タイヤは今節の4走、全部同じ。凌げるだけ、凌ごうと、思っていた」
前をいく青山とは差を広げられてしまったが、見事、2着に粘りこんだ。
「悩みましたけど、結果が出て良かったです」
プレミアムカップは昨年3月にも優出。
さらに地元のプレミアムカップは2013年に準優勝と、悔しいレースもある。
地元・山陽勢は藤岡が7枠で、前田が8枠。
外枠にも「スタートを切って、盛り上げたいと思います」。
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【12R=特別G1共同通信社杯プレミアムカップ・優勝戦】
*8周回 4,100m 0mオープン(枠番選択)
1/青山周平(伊勢崎31期)選択順位1位
2/早川清太郎(伊勢崎29期)選択順位2位
3/加賀谷建明(川口27期)選択順位3位
4/篠原睦(飯塚26期)選択順位4位
5/伊藤信夫(浜松24期)選択順位5位
6/佐藤貴也(浜松29期)選択順位6位
7/藤岡一樹(山陽29期)選択順位7位
8/前田淳(山陽27期)選択順位8位
0mオープンの優勝戦。
枠番選択では選択順位の順番通りに内から枠が埋まっていった。
今年のSG・プレミアムカップ優勝戦得点
1/青山周平(伊勢崎31期)35ポイント
2/早川清太郎(伊勢崎29期)0ポイント
3/加賀谷建明(川口27期)0ポイント
4/篠原睦(飯塚26期)10ポイント
5/伊藤信夫(浜松24期)SGグランプリ制覇
6/佐藤貴也(浜松29期)5ポイント
7/藤岡一樹(山陽29期)0ポイント
8/前田淳(山陽27期)0ポイント
プレミアムカップの優勝戦ポイントは
優勝10ポイント、2着5ポイント、3着3ポイント。(P-Navi編集部)