伊勢崎G1(4日目)ピックアップ

2020/09/12(土) 23:20

伊勢崎G1(4日目)ピックアップ

2020年9月12日

伊勢崎(4日目)さわやか杯G1第27回ムーンライトチャンピオンカップ

【9R=準決勝】
*6周回 3,100m(湿走路)

完全な湿走路となった準決勝戦・第9レース。
試走一番時計の5・篠原睦が人気に推されていた。
10mハンデの内枠からスタートを決めた1・吉田恵輔が雨巧者ぶりを発揮して、6周回を逃げ切り勝ち。
スタートで3番手につけた6・松尾啓史が2周回目に鈴木聡太をかわして、2番手に上がる。
そして、後続の攻めを凌いで2着、3着には7・中村雅人が入着した。
人気の篠原が5着に敗れたこともあり、3連単は4万円台の高配当決着となった。

1着/吉田恵輔(伊勢崎29期)競走タイム3.936
競走車名:マイキー ランク:A127
今節の成績:4着・3着・3着・1着
地元屈指の雨巧者が大一番で決めた。
「集中しました」というスタート争いを見事に制して、6周回を押し切った。
「ペースを上げられませんでしたね」と、振り返るが、これが嬉しいG1初優出。
初のG1ファイナルの舞台でも最内枠からレースを作りたい。

2着/松尾啓史(山陽26期)競走タイム3.936
競走車名:ラディカルV ランク:S16
今節の成績:6着・1着・2着・2着
直近180日湿走路の勝率0%、連対率17%の劣勢を見事に覆した。
「自分でもビックリ」した抜群の飛び出しで、好位置につけると、
「雨走路の自信がない分、落ち着いて、滑らせないように走りました」
コースを守り切って、2着をキープした。
前節の川口G1キューポラ杯に続いて、G1は連続優出。
好ムードそのままに2018年以来、3度目のG1制覇を狙う。

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【10R=準決勝】
*6周回 3,100m(湿走路)

試走一番時計を出した1・谷津圭治がスタートを決め、主導権を握っていく。
6・木村武之はスタートで3番手につけると、2番手の田中茂をかわして早々に2番手に上がる。
セーフティーリードを保って逃げた谷津が押し切って1着。
木村を追う7・佐々木啓、3・黒川京介の2着争いは木村が制して優出を決める。
最後の直線で捲った黒川が3着に入着。
同一G1・4連覇の偉業に挑んだ地元の8・早川清太郎だったが、6着に終わった。

1着/谷津圭治(伊勢崎25期)競走タイム3.878
競走車名:ジョリーキーキ ランク:A12
今節の成績:2着・2着・4着・1着
前のレースを見て、気合がさらに入った。
「前のレースで(吉田)恵輔が頑張っていたので、刺激されましたね」
スタートで先制すると「ずっと滑っている感じがあった」ものの、そのまま押し切った。
G1優勝戦は2015年10月の船橋オート祭以来、5年ぶり。
3枠からG1初優勝を目指す。

2着/木村武之(浜松26期)競走タイム3.884
競走車名:ワント ランク:S17
今節の成績:1着・3着・5着・2着
さすがのテクニックで熾烈(しれつ)な2着争いを制した。
「谷津さんを目標にして、自分のコースをはらまないようにしました」
優勝戦3着だった前節の川口G1キューポラ杯に続いて、G1連続優出。
「明日の優勝戦も、目一杯、頑張りますよ」
優勝ならばムーンライトは初、16回目のG1制覇となる。

【11R=準決勝】
*6周回 3,100m(湿走路)

インコースから1・小林瑞季がスタートを決め、2番手に2・高橋義弘が続いて、川口勢が前団を形成する。
人気に推された8・鈴木圭一郎は8番手スタートとなり、なかなかポジションを上げていくことができない。
逃げ態勢に持ち込んだ小林が後続を振り切って1着。
これで準決勝戦は1番車が3連勝、2着もそのまま高橋で川口のワンツー決着となった。
3番手の6・内山高秀を最後に捕えた4・渡辺篤が3着。
鈴木は5着で優出を逃した。

1着/小林瑞季(川口32期)競走タイム3.820
競走車名:G・ロジウラA ランク:A24
今節の成績:1着・4着・2着・1着
「ずっと目標にしていました。凄く嬉しいです!」
悲願のG1初優出に仲間から祝福されて、笑顔が止まらない。
湿走路の一戦ながら「メンバー的にもスタートでいかないと無理だと思っていました。巧く切れましたね!」
8月当場のSGオートレースグランプリでも準決勝戦に進出するなど、成長著しい。
初のG1優勝戦は2枠から好走に期待したい。

2着/高橋義弘(川口29期)競走タイム3.826
競走車名:キャバーマン ランク:A44
今節の成績:2着・4着・2着・2着
「疲れました」
レース後に、何度もそう呟いた。
スタートで2番手につけたものの、「無理をしたら滑ってしまう。でも、(小林を)追うしかない。本当にキツかった」
ムーンライト優出は3年ぶりで、G1優出は優勝した昨年3月の川口グランプリレース以来。
優勝ならば通算4度目のG1優勝となる。

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【12R=準決勝】
*6周回 3,100m(湿走路)

浅香潤がフライング。
2本目は3・笠木義孝がトップスタートを切って、レースの主導権を握っていく。
2番手に久門徹、3番手に若井友和、青山は4番手から前を追う。
笠木がペース良く逃げて、後続との差を広げていく。
青山は4周回目に若井を、5周回1コーナーで久門を捕らえて、2番手まで上がってくる。
笠木が大きく差を広げたまま1着チェッカー。
2着に青山、3着に久門が入着した。

1着/笠木義孝(浜松22期)競走タイム3.714
競走車名:シャロー ランク:A16
今節の成績:4着・2着・4着・1着
見事な速攻が決まった。
「スタートはタイミングが早すぎて怖かった」
そう語ったが、見事なスタートダッシュで機先を制した。
大差での勝利にベテランは安堵の表情を見せる。
「エンジンは地元(浜松)では良かったが、また、ナイターは違う。考えていきます」
G1は2018年5月の浜松G1ゴールデンレース以来、約2年ぶり。
優出メンバー中では最年長51歳だが、再度、一撃ある速攻で魅せるか。

2着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.733
競走車名:ハルク・73 ランク:S1
今節の成績:1着・2着・5着・2着
苦しい展開となるが、着実にポジションを上げ、優出圏内に入った。
「試走から手応えがなくて、良くないと思っていましたが、タイムは出ていましたね」
走路状況を見ながらコースを選び、2着に浮上した。
「スタートは空回りしないように気をつけていました。エンジン状態は良いと思います。2着までいけて良かったです」
これで地元戦は24節連続優出だが、ムーンライトはまだ優勝歴がない。
ナンバーワンが優勝戦も熱い走りを見せる。

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【12R=さわやか杯G1第27回ムーンライトチャンピオンカップ・優勝戦】
*8周回 4,100m 
1/吉田恵輔(伊勢崎29期)ハンデ10m
2/小林瑞季(川口32期)ハンデ10m
3/谷津圭治(伊勢崎25期)ハンデ10m
4/高橋義弘(川口29期)ハンデ10m
5/笠木義孝(浜松22期)ハンデ10m
6/木村武之(浜松26期)ハンデ10m
7/松尾啓史(山陽26期)ハンデ10m
8/青山周平(伊勢崎31期)ハンデ10m

オール10mハンデ戦での優勝戦。
気になるのは明日の天気で、現時点では夜から『傘マーク』の雨予報となっている。
湿走路の準決勝戦を勝ち上がってきたファイナリスト8名だけに、天候と走路状況は要チェックだろう。(P-Navi編集部)

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