2020/07/25(土) 23:59
飯塚(4日目)フタバ設計杯G1第63回ダイヤモンドレース
【9R=準決勝】
*6周回 3,100m(斑走路)
1回目のスタートで8・篠原睦、2回目は鐘ヶ江将平がフライングで失権。
3回目のスタートは10線最内の2・中尾貴志が飛び出すと、0ハンの西村義正をかわして逃げ態勢に持ち込む。
着実に捌いてポジションを上げてきた7・田中茂が4周回1コーナーで2・中尾を捕らえて先頭に立ち、そのまま1着。
2着に中尾が粘り、3着に5・藤岡一樹が入着し、3連単は7万円オーバーの高配当決着となった。
1着/田中茂(飯塚26期)競走タイム3.412
競走車名:レイリー ランク:S34
今節の成績:3着・5着・4着・1着
今開催のポスターモデルを務めた田中が期待に応えて、1番目の優出切符を手にした。
スタートは3回目となったが、問題なく切ると、的確な捌きで今節初勝利。
「朝、思いついて、フレームを交換した」ところ乗り味が抜群になった。
エンジン微調整で、2009年以来となる久々のG1優勝を手にするか。
2着/中尾貴志(飯塚31期)競走タイム3.421
競走車名:レッドマジック ランク:A82
今節の成績:2着・1着・3着・2着
スタート自体は「3回目は浮いてしまった」が、10線内から好展開に持ち込んだ。
タイヤにきて、ペースは上がらなかったものの粘って2着。
ダイヤモンドレースは2014年、2018年に続いて、3回目の優出と、好相性。
「見せ場を作れるように頑張ります」と、10線最内からグレードレース初優勝を狙う。
【10R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートは10線最内の1・高宗良次が残す。
しかし、外から7・有吉辰也・8・佐々木啓も好スタートを決めると、1周回3コーナーで有吉が早々に先頭に立つ。
8・佐々木啓も続いて2番手に上がると、4周回3コーナーで有吉の内から抜け出す。
試走一番時計だった佐々木が独走となり、1着でチェッカー。
2着に有吉、3着に別府敬剛が入着した。
*写真は過去撮影
1着/佐々木啓(山陽23期)競走タイム3.395
競走車名:リアン ランク:S9
今節の成績:3着・7着・1着・1着
3日目から連勝での優出を決めた。
スタートも02のタイミングで、大外から一気の攻め。
「クラッチ板をやって、自分の中では良かった」と、好感触を掴む。
エンジンは「試走から良かった。明日は最終レースに合わせたセッティングをする」。
不安材料はタイヤ。
ここ最近の機力の安定感は抜群。
2009年浜松のスピード王以来、11年ぶりのG1優勝なるか。
2着/有吉辰也(飯塚25期)競走タイム3.405
競走車名:キックアス ランク:S20
今節の成績:2着・2着・1着・2着
「分が悪いですね」という佐々木には先着を許したが、スタートを決めて、展開を優位に持ち込んだ。
エンジンに関しては「手前が足りていない」と、優勝戦に向けて調整する。
前々節の山陽G2小林啓二杯で優勝。
さらにG1ダイヤモンドレースは過去4度の制覇。
8年ぶり5回目の戴冠へ、態勢を整えたい。
ちなみに中尾選手と師弟での優出となった。
【11R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートを決めた3・竹谷隆が逃げ展開に持ち込む。
8枠からカマシた8・荒尾聡が1周回で2番手まで浮上。
3周回目に入るホームストレッチで荒尾が竹谷をかわして先頭に躍り出ると、あとは一人旅。
3番手には6・岩見貴史が浮上して竹谷を追うが、なかなか攻め切れない。
最後の直線で、岩見は内に切れ込むと、ゴール前でチョイ差しを決める逆転劇で2着確保。竹谷が3着で入着した。
1着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.376
競走車名:デフジャムAK ランク:S4
今節の成績:1着・3着・1着・1着
「良くなった」というスタート力で、大外からカマシて独走に持ち込んだ。
試走は3.28、競走タイム3.376で一番時計をマーク。
エンジン状態も「もう何もしなくて良いかな」と、及第点の評価が出た。
昨年のダイヤモンドレース優勝戦は3着。
優勝ならば2006年に制覇して以来、14年ぶり2度目、G1通算10回目の優勝となる。
初日に飯塚ナンバーワン決定戦を制した荒尾が優勝戦も主役を演じ切るか。
2着/岩見貴史(飯塚29期)競走タイム3.408
競走車名:エルジヤンキス ランク:S33
今節の成績:4着・4着・3着・2着
最後の最後で逆転を決めた。
最終3、4コーナーで竹谷隆が滑ったところで、チャンスを逃さず。
車を内に向けてゴール前で差し切った。
「エンジンも良かったですし、最後もギリギリ届いて良かったです」と、笑顔。
ダイヤモンドレースは3年ぶりの優出。
スタートを決めて、5年ぶり2度目のG1制覇を狙う。
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【12R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
1本目のスタートは4・前田淳がフライング。
2本目は速攻を決めた4・東小野正道が1周回3コーナーで先頭。
後位は6・久門徹、5・浜野淳、8・浦田信輔が続く。
久門は東小野を3周目に入るホームストレッチでかわして首位奪還。
抜け出した久門は後続を離し、1着ゴール。
2着争いは東小野、浜野、浦田の熾烈(しれつ)なものとなった。
最終周回、東小野を捲った浜野が内から迫る浦田の攻めを凌いで2着に。
浦田は3着で優出を逃した。
1着/久門徹(飯塚26期)競走タイム3.402
競走車名:ロロノア・ゾロ ランク:S28
今節の成績:6着・5着・2着・1着
「切れました」というスタートで、早々に好位置をキープ。
今節で最も良いと、語った程に「レース足が良くなった」。
手応えを感じる1着になった。
タイヤも準決勝のもので問題なし。
グレードレース優勝は2011年から遠ざかっているが、ダイヤモンドレース初制覇のチャンスあり。
2着/浜野淳(山陽24期)競走タイム3.424
競走車名:アモン ランク:S31
今節の成績:5着・6着・2着・2着
3車による2着争いを制して、最後の優出切符を手にした。
「信じられないです」と、振り返るが、道中のテクニックと最終周回の判断力はさすがの一言に尽きる。
「エンジンは平凡」との評価なので、優勝戦までセッティングで合わせていく。
ダイヤモンドレースは8年ぶりの優出。
2枠からレースを組み立て、5年ぶりのグレードレース優勝があっても不思議ではない。
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地元・飯塚勢が6名、山陽勢が2名優出を決め、優勝戦はオール10mハンデ戦となった。
気になるのは天気で、現段階での予報では傘マークがついている時間帯もあるので、走路状況は要チェックだ。
飯塚では2月のG1開設記念レース以来となる有観客でのグレード戦を制するのは果たして!?
【12R=フタバ設計杯G1第63回ダイヤモンドレース・優勝戦】
*8周回 4,100m
1/中尾貴志(飯塚31期)ハンデ10m
2/浜野淳(山陽24期)ハンデ10m
3/久門徹(飯塚26期)ハンデ10m
4/岩見貴史(飯塚29期)ハンデ10m
5/田中茂(飯塚26期)ハンデ10m
6/有吉辰也(飯塚25期)ハンデ10m
7/佐々木啓(山陽23期)ハンデ10m
8/荒尾聡(飯塚27期)ハンデ10m(P-Navi編集部)