ツアー・オブ・ジャパン(第2ステージ)

2019/05/29(水) 10:48

ツアー・オブ・ジャパン(第2ステージ)

ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)、2日目は京都ステージ。京都府京田辺市での開催だ。京田辺市・普賢寺ふれあいの駅をスタートし、同志社大学構内までセレモニアルライドをした後に1周=16.8kmの周回コースに入り、精華町・けいはんなプラザ前をフィニッシュとする周回105.0km(6周回)のコース。ここから本格的なロードレースが始まる。

[caption id="attachment_31065" align="alignnone" width="640"] 同志社大学チアリーダー(ANGELS)によるスタンツも披露された[/caption]

当日は悪天候が心配されていたが、天気予報に反し、雨の降り出しが遅れたこともあって、ドライな環境でのレースとなった。

グリーンジャージを着るのは前日のタイムトライアルを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、ポイント賞のブルージャージは繰り上げで前日2位の窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が着用。U25のホワイトジャージはオールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)が着用。このステージをホームタウンとするマトリックスパワータグが各賞リーダーと共に前列に並んだ。

[caption id="attachment_31066" align="alignnone" width="640"] 各賞ジャージが前列に整列
窪木、岡、アウラールと全員が日本チームのメンバー[/caption]

リアルスタート後にいくつかのアタックがかかったが、1周回を終える頃、入部正太朗(シマノレーシングチーム)、安原大貴(マトリックスパワータグ)、フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)、ヴィクトル・ポトチュキ(リュブリャナ・グスト・サンティック)、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)をメンバーとする逃げが決まった。

[caption id="attachment_31067" align="alignnone" width="640"] リーダージャージを着てスタートした岡[/caption]

岡本、ポトチュキは脱落したが、アルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリング・チーム)がジョインし、6名の集団となる。タイム差は2分近くまで開いた。

[caption id="attachment_31068" align="alignnone" width="640"] 平日にも関わらず47000人もの観客が訪れた[/caption]

この日から設けられる中間スプリントポイントは1回目=安原大貴、アドリアン・ギロネット、エイデン・トゥーベイの順に獲得。2回目=エイデン・トゥーベイ、安原大貴、入部正太朗、の順に通過。この時点では安原大貴が最大の8ポイントを獲得している。また山岳賞の設定も始まり、1回目=フィリッポ・ザッカンティ、アドリアン・ギロネット、安原大貴。2回目=フィリッポ・ザッカンティ、安原大貴、アドリアン・ギロネットの順に通過してザッカンティが10ポイントを獲得、山岳賞ジャージを確定させている。

[caption id="attachment_31069" align="alignnone" width="640"] 逃げ集団は協調しながらゴールを目指す[/caption]

[caption id="attachment_31070" align="alignnone" width="640"] プロトンはおとぎ話の中のような幻想的な風景を抜ける[/caption]

ラスト2周となり、オヴェチキンがドロップアウト。最終周回に入り、安原大貴が集団から脱落したことで集団は4名に絞られる。メイン集団がペースアップを図り、ギャップは1分を切った。ここから入部とザッカンティがアタック。そこにトゥーベイが加わり、この3名が逃げ切りに向け、全力でゴールを目指した。

[caption id="attachment_31071" align="alignnone" width="640"] 入部、ザッカンティにトゥーベイがジョイン
3名で逃げ切りを図る[/caption]

メイン集団も3名を飲み込もうと全力でペダルを踏み込み、最終コーナーを回った時点でのタイムギャップは15秒。押し寄せるメイン集団を振り切りながら、3名のスプリントがかかる。競り勝ったのはトゥーベイ!入部が2位、ザッカンティが3位となった。

[caption id="attachment_31072" align="alignnone" width="640"] スプリントに競り勝ったのはトゥーベイ![/caption]

中間スプリントも先頭通過し、ボーナスタイムを得ていたトゥーベイが個人総合首位となり、入部が8秒差の2位となった。

優勝したエイデン・トゥーベイは初来日でこのレースに参加できた喜びを語ると共に「逃げていたのは強い選手ばかりで、その中に上手に入り込めてレースを進められたので逃げ切ることができました」と、語った。

[caption id="attachment_31073" align="alignnone" width="640"] グリーンジャージを獲得したトゥーベイ[/caption]

3位に入ったザッカンティは、優勝できなかったことをチームに申し訳ないと、詫びながらも「山岳賞が確実に取れたので、今日はこれくらいで良いと思っている」というコメントを残した。

[caption id="attachment_31074" align="alignnone" width="640"] 山岳賞を手に入れたザッカンティ
ステージも3位で終えている[/caption]

トゥーベイが個人総合、ポイント賞、新人賞の全てを獲得したことで早くもジャージに動きがあった。第3ステージは厳しい登坂も含まれるタフなコース。果たして各賞リーダーの行方はどうなるのだろうか?

京田辺はTOJのレースが開始されてまだ年月が浅い土地だが、レースは例年、素晴らしい盛り上がりを見せており、平日開催でありながらも47,000人の観客が会場に足を運んでいる。この声援が選手たちのパワーになったことは間違いないだろう。

【第2ステージ結果】
1位/エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)2時間41分25秒
2位/入部正太朗(シマノレーシングチーム)+0秒
3位/フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)+2秒

【個人総合成績】*第2ステージ終了時
1位/エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)2時間44分21秒
2位/入部正太朗(シマノレーシングチーム)+8秒
3位/岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+19秒

【ポイント賞】*第2ステージ終了時
1位/エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)33pt
2位/入部正太朗(シマノレーシングチーム)21pt
3位/窪木一茂(チームブリヂストンサイクル)21pt

【山岳賞】*第2ステージ終了時
1位/フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)10pt
2位/アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)4pt
3位/安原大貴(マトリックスパワータグ)4pt

【チーム総合】*第2ステージ終了時
1位/チーム・ブリッジレーン
2位/チーム右京
3位/シマノレーシングチーム(P-Navi編集部)

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