2020/02/10(月) 23:59
飯塚(4日目)福岡ソフトバンクホークス杯G1開設63周年記念レース
【9R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
予選をオール連対と、気配良好の3・岩見貴史。
そして、スタート巧者の4・鈴木宏和、実力者の8・中村雅人らが人気サイドを形成していた。
スタートを決めたのは鈴木で、センター枠から飛び出して一気に先頭に立つ。
2番手は2・松本やすしが続き、岩見は3番手につける。
4周回目の1コーナーで松本が鈴木のインに飛び込んで首位を奪取。
その後、松本は後続との差を広げて1着ゴール。
注目の2着争いは6・田中茂が岩見を捌き、5周回1コーナーで鈴木もかわして2着に浮上。
だが、3コーナーで再度、鈴木が田中のインを突いて再逆転。
鈴木が2着を死守して、32期のワンツー決着となった。
1着/松本やすし(伊勢崎32期)競走タイム3.392
競走車名:オブセRMC ランク:A2
今節の成績:1着・4着・2着・1着
今年の初優出がグレード戦。
2018年3月以来となる値千金のG1優出となった。
「レースでも車が持っていってくれました」
そう語ったように試走は3.30だったが、手応えは感じていた。
スタートは同期の鈴木宏和に叩かれたものの
「失敗したと思ったが、岩見さんにいかれずに済んだのが良かった」と、リカバリーに成功。
エンジン状態については
「乗り味も昨日より良かったです。最近の中では抜群の良い。仕上がっています」
と、太鼓判を押す。
選択順2番目で、車番は2枠。
念願のグレード戦初制覇へ、まずはスタートに集中だ。
2着/鈴木宏和(浜松32期)競走タイム3.405
競走車名:ナアーモ ランク:S30
今節の成績:2着・4着・1着・2着
同期の松本に敗れたことに開口一番で「悔しいです!」と。
だが、ナンバーワンと称されるスタート力をここ一番で発揮した。
「思い切ってスタートは切りました」
道中は田中茂との競り合いも制して、2着をキープした。
「タイヤを換えて、キャブもちょっといじっていきました。(エンジンは)悪くはなかったです」
と、及第点。
G1優出は昨年7月伊勢崎のムーンライトCC以来となる。
7枠だが、グレード戦初優勝のチャンスを掴むためにやることは一つ。
優出選手インタビューでファンに宣言した“明日も世界一のスタートを切る”だけだ。
【10R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
試走3.27の一番時計を出した8・永井大介、地元の2・重富大輔、7・浦田信輔の三つ巴が人気に推された。
1回目のスタートでは3・加賀谷建明がフライング。
2回目は重富がトップスタートを切り、逃げ態勢を築いていく。
2番手には加賀谷、3番手には5・中村友和が上がり、永井は道中4番手から前団を伺う。
逃げる重富に加賀谷が迫り、何度か車を内に向けるも、重富は抑え続ける。
5周回4コーナーで加賀谷がインを突いて先頭に立つも、すぐさま重富が切り返して首位を奪回。
そのまま加賀谷の猛追を振り切った重富が1着。
2着に加賀谷、最終周回で中村をかわした永井が3着で入線した。
加賀谷がフライング失権のため、永井が繰り上がりで優出。
10Rからは“ダイスケ”両名がファイナル進出を決めた。
1着/重富大輔(飯塚27期)競走タイム3.373
競走車名:テンヤシャ ランク:A26
今節の成績:3着・5着・1着・1着
今開催のポスターモデルも務めているだけにプレッシャーもあった。
それだけに優出を決めて「素直に嬉しいです」と、ホッとした表情。
「スタートは良かったと思います。エンジンもだいぶ良くなってきて、(道中も)冷静にいけました」
そのようにレースを振り返った。
「エンジンはだいぶ良いところまできている」
だが、一方で問題なのがタイヤ。
「新しいタイヤを当てていきたい」
優勝戦も「いつも通り。一生懸命頑張るだけ」と、静かに闘志を燃やす。
3着/永井大介(川口25期)競走タイム3.379
競走車名:セプテンバー ランク:S9
今節の成績:4着・2着・3着・3着
今節は未勝利、さらに準決勝は3着からの繰り上がり優出。
しかし、手応えは日に、日に高まっている。
「半年前にフライングを2回してから思い切り切れなかったが、今日は良かったです」
昨日の大整備も功を奏した。
「思い切って新品のクランクに換えて、滑りは解消されました。だいぶ満足しています」
あとはこのエンジンを
「エンジンのパーツが馴染んできたら、また、変わってくる」
と、どこまで優勝戦に合わせられるかどうか。
通算100Vへリーチの状態が続いている。
「100Vはなかなか決められないですね。厳しいですが、明日は8枠の0オープンなので良い展開に持ち込みたいです」
大外枠からメモリアル達成なるか。
【11R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
2・東小野正道と8・荒尾聡が共に、試走3.29を出して、両名の折り返しが人気を集めた。
スタートは単独0ハンの1・高石光将が残して、逃げペースに入っていく。
高石には10線最内の東小野が続くが、5・鐘ヶ江将平が1周回3コーナーで2番手に浮上する。
2周回3コーナーで東小野が鐘ヶ江を捕えて再逆転し、逃げる高石を追っていく。
一方の荒尾は3周回目で7・佐藤摩弥を。
4周回目で鐘ヶ江をかわして3番手にまで上昇してくる。
最終周回のHSで東小野が高石を捕えて先頭に立ち、1着ゴール。
荒尾も2コーナーで高石をかわし2着、3着に佐藤摩が入着した。
11レースからは地元・飯塚2選手が優出、一番人気での決着となった。
1着/東小野正道(飯塚25期)競走タイム3.383
競走車名:クレイジーD ランク:A32
今節の成績:3着・1着・8着・1着
前節優勝の勢いそのままに地元グレード戦でも躍動した。
「前回の優勝と言い、記念の優勝戦に乗れて嬉しい」
これが2014年11月浜松の秋のスピード王以来となるG1優出だった。
スタートは「ちょっと浮かせてしまったが、ごまかせました。前を食えると思ったんですけど、高石も速かったです」
エンジン評価としては「前回の優勝戦の方が良いが、悪くない」と、まずまず。
イエローカラーの5枠から2006年以来となる3度目のG1優勝を目指す。
2着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.386
競走車名:デフジャムAK ランク:S6
今節の成績:3着・1着・2着・2着
前節は優勝戦で落車であったが、そこから見事に立て直して、優勝戦に駒を進めた。
「ホッとしています」と、安堵の表情でレースを振り返る。
「エンジンは引き続き良いと思いますし、タイヤも良かったので追うことができました」
だが、今節は十八番のスタートが鳴りを潜めている。
「スタートが切れていないですね。切れなかったので展開も厳しかったです」
もちろん、優勝戦に向けては
「ちょっと、やってみたいことがある」と、一計を案じる。
2013年以来となる3度目の開設記念レース制覇へ「気合入れて頑張ります!」
【12R=準決勝】
*6周回 3,100m(良走路)
(PH10)
試走3.25と、圧倒的なタイムを出した8・鈴木圭一郎に人気は集中して、一本かぶりの“圭一郎オッズ”となった。
スタートは1・高宗良次が決めて先手奪取。
7・池田政和が1周目3コーナーで前団3車を一気にかわして2番手に上がっていく。
鈴木も3番手の好位置につける。
2周回4コーナーで池田が高宗を抜いて先頭に立つ。
鈴木も続いて、池田と鈴木のマッチレースとなる。
残り2周で鈴木が池田をかわして先頭に躍り出ると、あとは独走。
2着に池田、3着には5・内山高秀が入着した。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.350
競走車名:カルマ3K ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
準決勝も1着突破して、これで無傷の4連勝。
完全優勝に王手を懸けた。
「スタートはあまり切れていなかったけど。巧く展開を掴めましたね。落ち着いていけたと思います」
準決勝の競走タイムは3.350。
しかし、初日は3.337をマークしているだけに、まだまだ納得はしていない。
「感触はまずまず。悪くない。微調整して良いレースしたい。タイヤも今日のものは低いので探します」
枠番は迷いなく、1番車を選択。
通算10回目のG1優勝を5連勝で決めるか。
「良いレース見せられるように頑張りたいと思います」
2着/池田政和(川口23期)競走タイム3.363
競走車名:マンティス ランク:S18
今節の成績:1着・3着・1着・2着
「自分としては最高のスタートを切りました」
序盤で好位置につけ、鈴木圭一郎には敗れたもののシッカリ優勝戦の切符を掴んだ。
「全体的にスピードが物足りない。手前がもう少し欲しいので、そこだけ考えて整備します」
枠番選択は5番目だったが、4枠が空いていた「ラッキー」も。
優勝戦の2月11日は47歳の誕生日。
さらに年始から3場所連続の優勝も懸かっている。
話題は豊富だが、泰然自若と、意には介さず。
「一つずつ頑張るだけですからね」
最終レース終了後、優出8選手による枠番選択が行われる。
4番目選択の東小野が5枠を選択したため、5番目選択の池田が4枠に入った。
【12R=福岡ソフトバンクホークス杯G1開設63周年記念レース優勝戦】
*8周回 4,100m 0mオープン(枠番選択)
1/鈴木圭一郎(浜松32期)選択順1番目
2/松本やすし(伊勢崎32期)選択順2番目
3/重富大輔(飯塚27期)選択順3番目
4/池田政和(川口23期)選択順5番目
5/東小野正道(浜松25期)選択順4番目
6/荒尾聡(飯塚27期)選択順6番目
7/鈴木宏和(浜松32期)選択順7番目
8/永井大介(川口25期)選択順8番目
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【ボートレース選手トークショー】
4R・、8R発売中に場内イベントステージにおいて、ボートレース界の“グレートマザー”日高逸子選手のトークショーが行われた。
現在58歳、長い現役生活の秘訣については、「デビューして35年かな?自分でもよく分からないくらい長く走っています(笑)。ヨガはずっと続けていますが、体が丈夫なんです。インフルエンザにも罹ったことがないくらい体が頑丈。それが長くやってこられた秘訣だと思います」
今後についても「そろそろ引退を考えなきゃいけないですが、2人の娘が大学院と大学にいっているので、まだもうちょっと頑張ろうと思います!それと女性の最年長も目指しています。女性だと鵜飼菜穂子さんが60歳で、男性だと高塚(清一)さんが72歳で乗っているので、私も頑張りたいと思います!」と、抱負を語った。
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