古性優作はHERO誰かの心をつかむヒーローの資質 静岡競輪場で開催された「KEIRINグランプリ2021」は12月30日、青いユニホームがドラマを生んだ。3年連続4番車の優勝。そしてその光景は、最終2角から2012年京王閣大会へとオーバーラップしていく。 古性優作(30歳・大阪=100期)がまくっていく姿に、村上義弘(47歳・京都=73期)が重なった。傲然と雨の降る京王閣が、静岡で晴れている。雨音にかき消された歓声は鬱屈した興奮となり、空に吸い込まれていく。 A級の古性は家にいて、全身を硬直させていた。9年前の12月30日。躊躇しない。憧れの人に近づきたい。自分を、自分自身を証明したい。燃え盛…