【佐世保競輪G3】松浦悠士が通算23回目のG3優勝!「今節は本当にラインのおかげ」

2025/12/07(日) 18:15

2025年12月7日 佐世保競輪
開設75周年記念「九十九島賞争奪戦」G3(最終日)

佐世保競輪開設75周年記念「九十九島賞争奪戦」G3が最終日を迎えた。12月4日より4日間の日程で行われてきたシリーズは、犬伏湧也や松浦悠士などS級S班4名が参戦し連日アグレッシブな走りでレースを主導した。犬伏は、初日特選こそ新山響平の突っ張り先行に屈したものの、2日目以降はカマシ、捲りと豪快な自力でラインをけん引。松浦も、状態が良くないながらも懸命な走りで連対を築き、存在感を示した。一方、地元九州勢は4選手を決勝に送り込む躍進。中でも前走の競輪祭決勝で悔しい2着の荒井崇博は、2日目から連勝で勝ち上がるなど堅調。自力や番手戦で好走の北津留翼や、唯一の3連勝の稲川翔などがファイナリストとなった。
4車結束の九州勢や、SS連携となる中四国勢にも注目が集まった決勝は、打鐘で犬伏が仕掛けて主導権を握ると、犬伏の番手から松浦が抜け出し、後方の追い上げを振り切り優勝のゴール。2024年12月の広島記念in玉野以来となる通算23回目のG3優勝を手にした。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R=S級決勝】
1/荒井崇博(S1・長崎82期)
2/犬伏湧也(SS・徳島119期)
3/佐々木龍(S1・神奈川109期)
4/坂井洋(S1・栃木115期)
5/北津留翼(S1・福岡90期)
6/角令央奈(S2・福岡98期)
7/稲川翔(S1・大阪90期)
8/上野優太(S2・熊本113期)
9/松浦悠士(SS・広島98期)

【レース展開】

青板4コーナー。2・犬伏は中団で5・北津留と並走
赤板2コーナー。2・犬伏が外並走から仕掛けていく
最終HS。2・犬伏が主導権取り、5・北津留も仕掛けていく
最終BS。1・荒井も前に踏むが、4・坂井も合わせていく
ゴール

誘導以下、4坂井-3佐々木、5北津留-1荒井-8上野-6角、2犬伏-9松浦、7稲川で周回を重ねる。まず犬伏が北津留の横まで上昇して並走。この並走は赤板過ぎまで続き、赤板過ぎ2コーナーで犬伏が外並走から仕掛けて、打鐘で坂井をかわして主導権取りに出る。中四国には単騎の稲川、4番手に坂井が続く。打鐘6番手の北津留はすぐさま反撃に出るが、犬伏もペースアップして、北津留は中団までで後退。荒井は最終BSで前に踏むが、中団の坂井も捲りに出て、荒井も不発に。先行する犬伏の番手から松浦が直線で抜け出して優勝のゴール。坂井マークの佐々木が最終4コーナーで内からコースを抜け出し2着。九州4番手だった角が直線内から伸びて3着に入線した。

【最終日12R=佐世保競輪G3決勝】
2車単9-3 6,180円(22番人気)
3連単9-3-6 216,470円(283番人気)
決まり手:差し-マーク

優勝/松浦悠士(SS・広島98期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特2・二3・準3・決1
次走出場予定:伊東温泉G3(12月11日〜14日)

レースは、九州勢が前受けで僕らが後方からと想定していたので、(初手の)並びは良くなったなと思いました。あの並びになったらフタをしてから。いいタイミングで(犬伏湧也が)フタしてくれたし、叩くタイミングも上手だったと思います。犬伏君のかかりはすごかったです。もう少し引っ張ってもいいのかなと感じましたが、仕掛けてきていたので。僕ももう少し余裕があれば良かったのですが、前3日間の出来が悪すぎて、早めに踏む感じになったのは悔やまれます。最後まで踏めた感じはあったのですが、後ろから食われる感じもあったので、自信を持って抜け出した感じではなかったです。
今節は本当にラインのおかげのところがあるので、自分で戦う脚力はまだまだかなと思っています。開催中にいいところまで持ってこられたことは良かったと思います。今回、自転車面で不安がなくなったので、あと2場所(伊東温泉記念と広島記念)で、なんとかですね。今節400バンクで結果が出たので、広島記念に向けてはいいかなと思います。

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◆佐世保G3(最終日)注目選手ピックアップ◆

【最終日5R=S級選抜】
「いい流れをつなげたい」
1着/山崎歩夢(S2・福島125期)

前が取れたら全て突っ張るつもりでした。4日間の中では、一番落ち着いていたかなと思います。(赤板)4コーナーで常次(勇人)さんがダッシュしてくるのが分かったので、しっかり合わせ切ってから、いつのもようにペースに乗せた感じです。突っ張って1着は久しぶり。先行できている点はいいのですが、最近は逃げ切りなどが無いので、スタイルを崩さずに、今以上の力が出せるように頑張っていきたいです。今回は、いろいろアドバイスをもらったり試したりもしました。来年1月には地元記念のあっせんが入ったし、今年しっかり走り切って、来年いい流れで行けるようにしたいです。

【最終日9R=S級特選】
「反省し頑張る」
1着/清水裕友(SS・山口105期)

(4番手から踏み出した感じは)良くもなく、悪くもなくの感じでした。今開催、人の後ろや自力など難しいところがありましたが、準決勝も初手から詰めが甘いところがあったので、しっかり反省して頑張りたいと思います。(次走は伊東温泉記念で)スケージュール的にキツいところがあるので、しっかりケアして行きたいと思います。

【最終日9R=S級特選】
「練習します」
2着/山口多聞(S2・埼玉121期)

(相手も)強い人を後ろにつけているので、勢いよく来るのかなと思っていました。後ろになったら厳しいと思ったので、前々で勝負しようと。(最終BSは)勢いよく清水(裕友)さんに来られました。脚が無かったですね。清水さんを目標にしてと思ったのですが、だんだん離れていったので、できる限り後ろに追い付かれないようにと。初日は上手くいかなくて、3日目も犬伏(湧也)さんに叩かれてしまった。レベルが達してないと感じたので、また練習します。

(P-Navi編集部)

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