2025/11/04(火) 16:07
小田原競輪「開設76周年記念・北条早雲杯争奪戦(GIII)」は、6日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
 
当地記念で6度目のVを狙う郡司浩平がシリーズの中心。今年は連覇がかかる。昨年の決勝は地元6人に千葉の鈴木裕も加わり、南関7人で結束。脇本雄太、阿部拓真のラインを相手に、圧倒的な結束力で打ち破った。新村穣-北井佑季-松井宏佑-郡司-和田真久留-松坂洋平-鈴木裕でラインを組み、2段、3段駆けの布陣だった。最終2角から松井が捲り、最後は郡司が差し切ってのVだった。今年も、そんな南関のチームプレーが見られるか注目だ。
 
S班からは他に新山響平と清水裕友が参戦。新山は堅実に賞金を積み重ねているが、現状11位と厳しい状況。今年も熾烈な争いをやっており、今回と次の小倉競輪祭が勝負駆け。今節は中野慎詞を使えるメリットがあり、相手選手にとっては脅威。3番手には仕事人の成田和也が固め、磐石の布陣だ。
 
一方の清水も今節は番手戦が中心となりそう。町田太我、石原颯、西田優大ら中四国の機動型は層が厚い。ホームバンクの防府も短走路で、33バンクを得意にしている。町田はウエイトトレーニングでパワーを増し、スピード勝負への対応力が上がっている。
 
関東勢は佐々木悠葵、吉田有希、鈴木玄人が主力。ベテラン諸橋愛が参謀としてまとめ役を担う。中でも鈴木玄人は自在戦でブレーク中、展開を問わず台頭が期待できる。
 
他に地元からは松井宏佑、小原太樹、内藤秀久、和田真久留らが名を連ねる。松井は昨年、郡司に差されての準優勝で、今年は表彰台の真ん中を狙う。
 
中部は志田龍星と志智俊夫の岐阜コンビが一発を秘める。近畿は山田久徳、三谷将太、東口善朋と強豪ぞろいで、スタート名人の福永大智が機動役を担う構図。
 
九州は北津留翼、伊藤旭、東矢圭吾、井上昌己が、準決までは間違いなく勝ち上がりそうだ。愛されキャラの北津留は、まだまだ進化している。
初日特選のメンバーと並びだが、地元は松井宏佑に郡司浩平。北日本は中野慎詞、新山響平、成田和也。鈴木玄人は単騎。北津留翼も単騎。あとは清水裕友に三谷将太が行くか行かないかだろう。多分、サプライズの並びはないとみたい。