準決勝の佐々木は、加藤将武-水森湧太の初日特選コンビと激突。前受けの加藤を吉堂将規が斬ると、打鐘前で佐々木が押さえて先行。加藤が後方不発となり、中団から襲いかかる吉堂の仕掛けに併せ切り、番手の佐藤雅彦も振り切って連勝を決めた。

　佐々木自身も開口一番「自分でもビックリ」と驚きを隠せず「作戦通りだけど、加藤君に行かれるかなと。でも、併せられる余裕もあったので。逃げ切りなんて久しぶり。ちょっとできすぎです」と振り返った。

　前走の弥彦で感触を掴み、今回はその手応えを形にした。

「弥彦で押さえ先行でラクに踏めたのが大きい。だから、今回も強気に行こうと。地元開催で“地元3割増し”どころか、それ以上の力が出ています。川上(隆義)君とは初対戦。強いのは知っているけど、決勝でも力を出し切れるように」

　約4か月ぶりの決勝進出。キッカケを掴んだ佐々木の今後の走りにも注目だ。(アオケイ・八角記者)