2025/10/09(木) 12:23
立川競輪場のモーニング「三社杯(FII)」は10日に最終日を迎える。7RのA級 チャレンジ決勝に出場する吉田航に話を聞いた。
軽快なバンクの感触を確かめながら、吉田航が力強く語った。
「理想は突っ張って優勝したい」
その一言に、今節に懸ける思いが凝縮されている。
ここまでの動きは上々。レース後には「重く感じないし、状態はいいと思う」と、表情も明るい。調子の良さを裏づけるように、連日、鋭い仕掛けで主導権を握ってきた。
積極的な走りを続ける吉田だが、その走りには迷いがない。二走共に内容のある走りで結果を出している。
決勝の舞台でも狙うはただひとつ、先行からの完全勝利。
「突っ張って、最後まで自分の形で押し切りたい」と語る姿からは、勝負師の顔がのぞく。
「でも、実際にはスタートを取れるか分からないし、当日のバンクのコンディションもあるので。どうあれ優勝だけを狙います。結果的に突っ張って勝てたらいいですね」と内容、結果共に求めて走る。
勢い、状態、気迫。すべてがかみ合った今、吉田航が見据えるのは優勝のみ。
決勝のゴールライン、その先にあるのは、自らの理想のレースだ。(アオケイ・石濱記者)