今節は推薦枠で選出され初のGIデビューとなった。組み立てのもろさなど経験不足を露呈したが、終盤の2走は持ち味を出し切る突っ張り先行で果敢に駆けて、この日は成田和也のアシストもあり2着に逃げ粘った。

「誰が来てもぜんぶ突っ張るように、と。風が強かったけど脚には余裕があったし力を出し切れた」と最終日にしてようやく納得のレースができた。

　初のGIでしかも9車立てはほぼ未経験。さらには推薦での選出というイレギュラーが重なり手探り状態のまま挑んだ。

　連日、特別戦線を走るメンバーとのレベルの違いに手を焼いたが「新山(響平)さんや北の先輩たちに色々と教わりながら、それをレースで実践してみました。これからは北の先輩方から信頼してもらえるようにならないと。9車は難しいですけど、学びがありました。G戦を走る機会があるときはしっかり対応できるように」と一戦ごとが新鮮で、実戦でしか得られない経験は財産となり実りのある6日間となった。

　このあとはナショナルチームの活動もあり多忙を極めるが、与えられた一戦、一戦を大事に走りこの先のステップアップへとつなげていく。(netkeirin特派員)