初日に吉田有希の先行から展開をモノにして1着スタートを飾った杉森。

「車間を斬りながらメリハリを付けて自分が踏めれば、(吉田と3番手の神山拓弥と)ラインで決まるかなと。道中で余裕もあって、一走目にしてはいいかなと。ピーキングは上手く行ったと思う」とふり返る。

　スピードスケートでオリンピック(06年トリノ)出場経験を持つ杉森。世界の第一線で活躍した。

「実は北海道の大樹町出身。隠れ地元なんです、函館からは遠いけど。ここからなら羽田に戻ってからの方が全然早い(笑)。だけど、地元の北海道でGIを走れるのは嬉しいこと」と“地元”で走れる喜びを噛みしめた。

「チャンスをモノにできるように準備はしている」と話す通り、勝ち進むことができればGIの決勝で吉田拓矢、眞杉匠らとの連係も手の届くところにある。(アオケイ・八角記者)