地元期待の若きエース候補は予選メインの11Rに割り当てられた。当初の予定では特選12Rスタートだったが、岸田よりも高い競走得点を持つ内藤秀久が急きょエントリーされたことで押し出され、予選回りとなった。

「(上から)8番手になってしまいましたね。ギリギリまで特選スタートと思ったんですけどね」とまさかの次点に苦笑いを浮かべたが、そう悲観することもなさそうだ。

　前回、久留米記念では4走ともにバックを取る激走で持ち味を全面に出し切った。その反動もあってか1本欠場したが、満を持して挑む地元戦だけに気持ちを新たにして走れそうだ。

「久留米は長い距離を踏めたしバックも取れたので内容はよかった。そのあと詰まっていたし、次の日から練習を始めたせいか追い込みすぎたかも。ただ、ひとつ走れば変わると思います。前回(4月の)地元戦で優勝できなかった分も今回は頑張りたいです」

　初日をクリアすれば、準決勝か決勝で今節のシリーズリーダー・南修二との連係も見込めそうだ。S級上位に君臨する近畿の大先輩との連係を楽しみに、まずは初日クリアに専念する。(netkeirin特派員)