2025/05/26(月) 22:10
2025年5月26日 青森競輪
第72回全日本プロ選手権自転車競技大会
72回目を数える「全プロ競技大会」が青森競輪場において開催された。
競輪のプロ選手による最高峰の自転車トラック競技大会で、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメントG1の出場権やシードレースへの権利もかかっている重要な大会。競輪界のスペシャリストたちが競い合った7種目の結果を現地レポートする。
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【ケイリン・決勝】
1/吉田拓矢(関東地区・茨城) 初優勝
2/岩津裕介(中国地区・岡山)
3/松本貴治(四国地区・愛媛)
4/山口拳矢(中部地区・岐阜)
吉田拓矢のコメント
レースは、作戦は考えていなかったのですが、しっかり走ろうと思っていました。(赤板は)古性(優作)さんの後ろはチャンスがあると思っていたので、付いていきました。(山口拳矢の)捲りの上をいきキツかったのですが、何とか。寛仁親王牌の理事長杯スタートは大きいですね。気を引き締めて頑張ります。
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【スプリント】
1/雨谷一樹(関東地区・栃木) 2年ぶり2回目の優勝
2/河端朋之(中国地区・岡山)
3/根田空史(南関東地区・千葉)
4/佐々木悠葵(関東地区・群馬)
雨谷一樹のコメント
2年ぶりの優勝で嬉しかったです。予選の前にタイヤがパンクしていて、気持ちがソワソワしていました。冷静に走れたので、良かったです。対戦では、強い風も利用することを考えていました。昨年、準優勝、今年優勝すれば、眞杉(匠)と理事長杯にのれるチャンスがあると思い、1年間練習していきました。ダービーで落車した時は痛いと思ったのですが、なんとか走ることができたので良かったです。眞杉と走ることはチャンスがあることなので、頑張りたいですね。
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【1kmタイムトライアル・決勝】
1/新田祐大(北日本地区・福島)=1分03秒384 12年ぶり5回目の優勝
2/菊池岳仁(関東地区・長野)=1分03秒687
3/村田祐樹(中部地区・富山)=1分05秒093
4/後藤大輝(九州地区・福岡)=1分05秒377
新田祐大のコメント
昨日と今朝、練習できなかったのですが、昼の練習に乗れたので少し感覚を掴めました。でも、風が強いのと、バンクが思ったよりも軽くなかったので、普通はやらないのですが、直前で機材を変えて挑みました。一昨年は機材トラブルに気付かずスタートしたことが敗因で、昨年はあまりにも追い込みすぎた練習をしてしまい体の故障でパフォーマンスが100%ではなかったので、今回は機材トラブルや身体の故障がないように心がけました。また、平原(康多)さんの引退も驚きました。その平原さんに五輪と競輪で頂点を目指そうとする自分の走りを認めてもらったことで自信にもなったし、プライドも芽生え、レースに挑み続けることができました。しっかり練習をして頑張ります。
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【エリミネイションレース・決勝】
1/橋本英也(中部地区・岐阜) 初優勝
2/小林泰正(関東地区・群馬)
3/内藤宣彦(北日本地区・秋田)
4/水谷良和(中部地区・愛知)
橋本英也のコメント
走ってみないと分からないところがありました。優勝できてホッとしています。アジアチャンピオンジャージを着るからには、優勝したいと思っていたので良かったです。250バンクだと2周に1回。今回(400バンク)は毎周回エリミネートだったのと、久しぶりの外バンクで風があり、普段と走り方が違うところがありました。また、後方にいてゴチャついていいことがなかったので、前に行きました。また、3位以内を狙う人たちの争いになると読んでそうしました。
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【チームスプリント・決勝】
1/近畿地区=1分15秒403 初優勝
寺崎浩平(福井)・岸田剛(福井)・内山慧大(福井)
2/南関東地区=1分15秒753
和田真久留(神奈川)・松井宏佑(神奈川)・塩島嵩一郎(神奈川)
3/関東地区=1分15秒785
菊池岳仁(長野)・末木浩二(山梨)・中島詩音(山梨)
4/中部地区=1分15秒934
伊東裕貴(三重)・谷口遼平(三重)・真鍋顕太(三重)
寺崎浩平のコメント
チームとして、練習で3走の脚を温存する作戦で、いいタイムが出る結果があったので、1走との車間をあけて走りました。バックストレッチ2コーナーから向かい風がキツくて、思った以上に脚力を消耗したのでしんどかったです。ギリギリでしたが、温存できた分、良かったと思います。岸田(剛)君も寛仁親王牌に出られると思うので、自分もしっかり走りたいです。
岸田剛のコメント
しんどかったのですが、道中の寺崎(浩平)さんのおかげで頑張れました。初めて寛仁親王牌に出られる権利を得られたので、頑張りたいです。特選スタートで、相手はめちゃくちゃ強いと思うので、それまでに脚を上げておきたいです。
内山慧大のコメント
(1走は)全力で行きました。嬉しいです。来期S級でG1(寛仁親王牌)に出られるので、恥ずかしくないようにしっかり練習をして力をつけて頑張ります。
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【4kmチームパーシュート・決勝】
1/北日本地区=4分25秒512 9年ぶり2回目の優勝
窪木一茂(福島)・佐々木雄一(福島)・須永優太(福島)・渡辺正光(福島)
2/南関東地区=4分27秒470
小原太樹(神奈川)・堀内俊介(神奈川)・佐々木龍(神奈川)・佐々木眞也(神奈川)
3/九州地区=4分28秒261
角令央奈(福岡)・原井博斗(福岡)・上野恭哉(福岡)・橋本陸(福岡)
4/関東地区=4分32秒773
柿澤大貴(長野)・片桐善也(新潟)・堀江省吾(長野)・依田翔大(山梨)
須永優太のコメント
弟子(窪木一茂と)一緒に走れて嬉しいです。窪木が一番脚力があるので、そこにどうやって自分たちが食らいつくかでした。並びは地区プロと変えましたが、(10周中7周を窪木が引く)作戦にしました。福島チームは、地区プロ、全プロで何度もチャレンジしてきて、やっと勝てました。
窪木一茂のコメント
以前から大先輩と走りたいと思っていて、こうやって走る機会に恵まれ感謝しているし、何よりも緊張していました。結果、優勝できて良かったですが、どこの地区も強くて、2位と3秒しか差がなかったので、本当に勝てて良かったです。競輪でお世話になっている先輩方と力を合わせて走れる楽しさと、また競輪で頑張ろうという気持ちになりました。
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【4km個人パーシュート・決勝】
1/窪木一茂(北日本地区・福島)=4分40秒146 初優勝
2/近谷涼(中部地区・富山)=4分44秒907
3/貝原涼太(関東地区・栃木)=4分47秒292
4/原田翔真(近畿地区・和歌山)=4分54秒275
窪木一茂のコメント
疲れが溜まっていたので、勝てるか不安でした。また、外で走ることがあまりないので、バイク(東レフレームの自転車)の性能と北日本という地の利に助けられたのかなと思います。前半は、楽に走ろうと思っていたのですが、負けているのが分かり踏み込みました。近谷(涼)選手は力のあることは分かっていたし、最近競輪でも強くなってきていて勢いのあるのも分かっていたので、要注意でした。4Kmチームパシュートと4Km個人パシュートの両方は簡単に勝てるものではないと思っていたので、しっかりウォーミングアップしました。優勝できて良かったです。
(P-Navi編集部)