【日本選手権競輪】神妙な面持ちでレースを振り返った笠松信幸

2025/04/29(火) 18:30

名古屋競輪「第79回日本選手権競輪(GI)」は29日に初日を開催。一次予選9Rを走った笠松信幸に話を聞いた。

「侑吾君と乗りたかったし、2角の判断が合っていたかどうか」と話す笠松信幸

 今回162人の選手が参加しているが地元、愛知籍の選手は笠松に藤井侑吾、纐纈洸翔のわずか3人。それだけにスタンドの声援はひときわ大きく、少数精鋭の地元勢への期待は高まった。ところがトップバッターの纐纈が6Rで落車し、出だしからつまづいてしまった。そうなると9Rを走る2人へと注目が集まったが、こちらも苦戦を強いられた。

 小松崎大地が先制すると、藤井は晝田宗一郎にフタをされ中団内に詰まる大ピンチ。藤井はそのまま巻き返せずに終わったが、笠松は地元の意地と言わんばかりにアクションを起こした。2角で晝田マークの隅田洋介をさばき晝田を追いかけると、永澤剛のブロックを耐え凌ぎ3着を確保した。

「僕の中では侑吾君と乗りたかったし、2角の判断が合っていたかどうか。今はわからないですね…」と神妙な面持ちでレースを振り返ったが、執念の運びからは地元の灯を絶やしてなるものか、との並々なる思いを感じさせた。残念ながら若い2人は勝ち上がることができなかったが、彼らの分までもと3日目以降もペダルを踏み続ける。(netkeirin特派員)

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