2025/04/22(火) 15:45
取手競輪場の「日刊スポーツ賞(FI)」が22日に開幕。6RのS級予選に出場した森田一郎に話を聞いた。
去年11月の当所S級決勝でV目前の展開から落車失格をした森田一郎が、5か月ぶりの取手バンクで成長した姿を見せつけた。
実質2分戦だったここは「カマシやまくりよりも今後につながると思ったので」と迷わず突っ張り先行を敢行。何度も巻き返しを図る中野雄喜をしっかり合わせ切り、さらにタテ脚ある番手の小林大介まで振り切って価値ある白星スタートを決めた。
「(相手の鐘カマシは)見えていなかったけど、そろそろ来るかなって思ったので踏み上げた。先行する機会が増えてきて、自分ならこの辺りから行くから相手もそうかな、ということも少しずつ考えられるようになってきました。ライン3車だったし出られるわけにはいかないので、なんとか出し切ってあとは後ろを信じて駆けました」
これで4場所連続の予選突破だが、現状には満足していない。
「中距離をやっていたのでペース配分は得意な方なんですが…。(9車立てだったら)スピードが足りずジャンで叩かれて終わっていたと思う。もっと早いペースで突っ張っていかないと。9車立てで戦えるように常に考えて走っているけど、その辺りがまだまだです」と課題を口にした。
それでも勢い一本で決勝まで進んだ昨年11月より、競輪選手としては大きく成長している印象。準決でも力を出し切って、今年の初優出をここで決めるか。(netkeirin特派員)