2025/02/17(月) 21:15
豊橋競輪「第40回読売新聞社杯・全日本選抜競輪(GI)」は、21日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今年最初の特別競輪で、S班のメンバーは北井佑季以外、全員が参戦。GIIIの優勝者は立川記念が山口拳矢、和歌山が古性優作、大宮が佐々木悠葵、松阪が郡司浩平、高松が郡司浩平、奈良が松井宏佑、静岡が深谷知広で大きな地殻変動はない。順調度では古性優作と郡司浩平で、両者の存在が一歩抜けている。あとは、地区的な勢いが大切になり、機動型の充実度は南関勢だ。
ダブルグランドスラムを狙っている古性優作が、完璧に仕上げてくる。記念は調整無しで闘ってきたが、GIとなれば別。
極度の腰痛で脇本雄太の状態次第になる面もあるが、逆に自分でやれば大崩れはない。あとは寺崎浩平や窓場千加頼の勝ち上がりにも期待したい。
郡司浩平はスタートダッシュに成功。奈良記念では、天敵とも言える古性に捌かれる失態もあったが、その他の走りはパーフェクト。
どうあれ、深谷知広、松井宏佑と機動型が充実しており、北井佑季が不在のマイナス要因はない。
S班1年生の岩本俊介も今年は熱く走っている。
静岡記念から始動した眞杉匠も成績以上の脚だった。随所にヨコを駆使して、荒々しい走りを披露。古性より前でレースを進めれば、勝つシーンも十分。大将格の平原康多は落車過多で、ツキの無さは気になる。一発破壊力のある佐々木悠葵も、眞杉の番手なら、タイトルホルダーの仲間入りだ。
中四国は松浦悠士が戻ってきたが、前走の静岡記念で落車。本人のSNSによると、軽傷だった模様でひと安心。清水裕友は立川記念の途中欠場からの復帰戦で、もう少し時間が掛かるかも。
犬伏湧也は、いつ獲ってもおかしくない。
北日本は新山響平に菅田壱道の連係。新田祐大はGI戦線に戻ってくるのに時間が掛かり、佐藤慎太郎も骨盤骨折で間に合わなかった。
中部は山口拳矢に浅井康太で、地元の藤井侑吾は病気欠場。相変わらずの戦力不足で、厳しい戦いが予想される。
九州は嘉永泰斗、伊藤颯馬、山崎賢人に荒井崇博と山田兄弟がマーク策。GIIIでは良くても、GIでは結果が出ていないのが、今の九州の現状だ。