2024/11/29(金) 16:00
大垣競輪「開設72周年記念・水都大垣杯(GIII)」は30日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
S班でグランプリ出場が決まっている眞杉匠と新山響平は欠場。自力選手の方が怪我のリスクは低いが、過去に12月走り、骨折した選手もいる。ファンとしては残念だが、この選択は賢明だろう。
S班参加メンバーは地元の山口拳矢と松浦悠士の2人。これに実質S班の北井佑季が主力メンバー。山口拳矢に競輪祭の時、次の大垣はどう? と聞いてみたが「本当は走りたくないですよ」と苦笑いしていた。自分の不甲斐ない成績や、地元戦のプレッシャーなど色々な意味が含まれている。
松浦悠士も競輪祭は無傷で勝ち上がり、決勝に進出。犬伏湧也のダッシュに離れたが、あの展開では仕方ないだろう。京王閣記念、四日市記念の惨敗と違い、良い時のリズムで走っていた。北井佑季は悪くはないが、ミニスランプ状態。内容を求められながらも、勝ちに行かなくてはいけないし難しい立場だ。
初日特選の並びだが、近畿は3車結束。窓場千加頼、山田久徳、南修二の折り合いで京都・京都・大阪。関東は森田優弥が前回りで眞杉匠のピンチヒッターの坂井洋。あとは、北井佑季、松浦悠士、山口拳矢、中野慎詞は、それぞれ単騎の走りになった。一番逃げそうな中野慎詞と北井佑季が単騎では、買いづらいレース。総合力で本命は松浦悠士とみるが、人気は割れそうだ。
初日予選のメインは藤井侑吾に山口富生。ヤマトミは競輪祭の最終日に1着を取っており、レジェンドの仲間入り。藤井も悪くはないが大ヒットを飛ばしたい。
他には後藤大輝と中本匠栄の九州タッグ、三谷竜生と東口善朋の近畿勢。地元は志田龍星に不破将登。関東は菊池岳仁に恩田淳平。纐纈洸翔に山口泰生の地元勢などが予選の軸になっている。