【火の国杯争奪戦】1Rから12Rまで、総勢12人の地元勢がファンを熱くする

2024/10/02(水) 19:15

熊本競輪「開設74周年記念・火の国杯争奪戦(GIII)」が3日に開幕する。昨年は中本匠栄の涙の地元Vに沸いた。今年は12人の地元勢がどんなドラマを見せてくれるのか。

地元・熊本勢の12名

 オープニングの1Rから地元勢の活躍が見られそうだ。今回の地元最若手の東矢圭吾に、松岡貴久が付けてワンツー決着を狙う。昨年大会の初1Rを勝った中本匠栄は勢いに乗ってそのまま優勝を飾った。3年前の初日1Rは瓜生崇智と嘉永泰斗のワンツー。決勝は着順が入れ替わって嘉永がV、瓜生が準V。シリーズの行方を占う一戦となりそうだ。

 2Rも上田尭弥と中村圭志の地元コンビが登場。不振から脱出した上田は念願の地元バンク初参戦。中村は10年ぶりに熊本バンクでの地元記念出走。「もう走れないかもしれないと思っていた」舞台で気合の走りを見せてくれるだろう。

 6Rには今開催で唯一、熊本開催の熊本記念を優勝している(58、60周年)合志正臣が出走。1年間のA級暮らしを経て、7月からS級復帰。9年ぶりの熊本での地元記念に間に合わせた。「直前に自分の体の良くない部分を手術して、なんとか乗れるようになった。急ピッチで仕上げた感は否めない」と不安も残す。それでも「選手生活で最後になるくらい(の気持ちで)。諦めない姿を見せられたら」と悲壮な決意。GIタイトルホルダーの底力発揮に期待しよう。

 9Rは松本秀之介が登場。
「体重を増やして体の動きが鈍くなっていた。夏前と比べたら3キロくらい落ちて、以前の数字に戻って良くなった。去年、初日に失敗しているのでまずはしっかりと」
 昨年は3、4日目こそ意地を見せたが、初日8着、2日目9着と、まさかの大乱調。細心の注意を払って、一戦一戦勝ち進む。

 10Rは町田太我の後ろに中川誠一郎と、予備から繰り上がった野口大誠の地元2人が続く。中川は「一発目の7月のFIよりは落ち着いて走れると思う」と、リベンジを誓った。野口は「初日から走れるように準備をしていた。7月のFIは最終日だけの補充。今回も予備で、地元は補充しか走れないのかなと思っていたから良かった。一走一走、大事に走りたい」と意気込んだ。

 11Rは3年前の覇者・嘉永泰斗と、昨年の覇者・中本匠栄、そして3番手を島田竜二が固める。落車直後の中本は「擦過傷と打撲、頭も打ったけど、すぐに練習を再開出来たし、向日町の時より良くなっていると思う。大丈夫です」と心配無用をアピール。
「去年はラインのおかげで優勝出来た。あれから1年、早かったですね。前回覇者というのは忘れて走ります。メンバーはいいけど、地元から一人でも多く勝ち上がれたら」

 12Rの初日特選には大トリで瓜生崇智が登場する。(netkeirin特派員)

閉じる

新着ニュース一覧