2024/10/01(火) 18:45
熊本競輪「開設74周年記念・火の国杯争奪戦(GIII)」は3日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
今節参加のS班のメンバーは、脇本雄太を筆頭に、深谷知広、松浦悠士、山口拳矢の4名。清水裕友が共同通信社杯の横突起骨折で、松浦悠士がピンチヒッターとなった。現状、賞金で清水裕友の9200万円、6位で8900万円の眞杉匠は、グランプリに当選確実と言ってもいい。7400万円の脇本雄太、6200万円で12位の深谷知広は痺れる位置。今節参加の松浦悠士は20位、26位の山口拳矢は、賞金では難しく、親王牌かラストの小倉競輪祭を獲るしかないだろう。
初日特選の想定メンバーだが、南関は深谷知広、郡司浩平、内藤秀久の並びが有力。ただ、決勝は郡司浩平が前で戦う公算も大きい。
どうあれ、郡司浩平は、全日本選抜(GI)を制しており、気持ちの面で余裕があり、深谷知広をグランプリに乗せたい気持ちが強い。
東のラインで坂井洋には渡部幸訓。
脇本雄太と山口拳矢は、取手のウィナーズカップの決勝で連係しているが、普段のGIIIでは、ラインを組むわけにはいかないだろう。
松浦悠士も自分でやるレースになり、地元の瓜生崇智が、どこに目標を絞るかだ。
地区的には、松浦悠士だが、前検日のコメント次第だ。滑走路と言われた、500バンクの面影を残して、直線はかなり長く、ゴール前は、白熱した攻防となる。脇本雄太も深谷知広も“熊本愛”が強く、復興支援のイベントにも来ており、地元選手以上のモチベーションで走る。
地元のエースの嘉永泰斗だが、体調を崩してから、万全の状態で走れていない。予選からのスタートになり、どこまで地元記念に間に合わせたかだ。中本匠栄は、代替えで久留米で行われた昨年のチャンピオン。嘉永泰斗も3年前に制している。忘れてはいけないのが中川誠一郎で、地元記念は3度のV。GIより、地元記念を大切にしている不思議な選手だ(この辺りの経緯は本人のコラムが面白い)。