2024/09/29(日) 19:00
2024年9月29日 青森競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年「みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」G3(最終日)
樹々が葉色を変えはじめ、秋の足音が聞こえだした青森競輪場で、9月26日より開催の開設74周年「みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」G3が最終日を迎えた。
シリーズは、共同通信社杯競輪を優勝し流れを掴んだS級S班の眞杉匠と地元の雄・新山響平がけん引し、強さを際立たせた。眞杉は、隙のないレース運びで他を圧倒、ただひとり3連勝で決勝進出。一方の新山は、誰にも主導権を渡さない気迫の先行で存在感を示した。また、2日目から連勝の森田優弥や連日の連対で着を上げてきた守澤太志らがファイナリストに名を連ねた。
4車で結束した北日本勢と、そして眞杉、森田が別線を選択した関東勢とが激突した決勝は、赤板で先行態勢に入る高橋晋也の番手で新山響平と追い上げた眞杉匠が競り合う展開に。けん制状態が続く最終1センター過ぎ、後方7番手にいた単騎・佐々木眞也が捲って出ると、3コーナーで前団を飲み込み、そのまま後続を引き離し1着でゴール。自身初となる記念優勝を手にした。
※3日目のレポートはこちら
【青森競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/新山響平(SS・青森107期)
2/森田優弥(S1・埼玉113期)
3/眞杉匠(SS・栃木113期)
4/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
5/守澤太志(S1・秋田96期)
6/高橋晋也(S1・福島115期)
7/宿口陽一(S1・埼玉91期)
8/長島大介(S1・栃木96期)
9/永澤剛(S1・青森91期)
【レース展開】
誘導以下、6高橋-1新山-5守澤-9永澤、2森田-7宿口、4佐々木、3眞杉-8長島で周回。まず眞杉が上昇して、赤板前に新山と並走。後位が競りとなった高橋だが、後ろを確認しつつ先行態勢に入っていく。打鐘前に森田は内に切り込んで、新山の後位を取り切る。高橋の先行で、最終HSでも新山、眞杉の競りは続く。最終2コーナーで新山は高橋をインからかわして先頭に立つも、7番手から単騎の佐々木が捲りを放つ。佐々木が新山を最終3コーナーで捕える、後続を大きく引き離して優勝のゴール。新山の後位から森田が2着。3着に守澤が入線し、3連単は28万円台の高配当決着となった。
【青森競輪G3(最終日)12R=決勝結果】
2車単4-2 27,920円(45番人気)
3連単4-2-5 286,510円(299番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
今回成績/一1・二3・準3・決1
次走出場予定/川崎G3(10月11日〜14日)
(今開催は)ラインに助けられたところもあるし、気持ちも入り、運、流れも良くできたのだと思います。
レースは、北日本の4車は強力なので、とにかく流れに応じて、仕掛けるタイミングで仕掛けられたらと思っていましたし、全体的にレースのスピードが早かったので、タイミングを逃さずがむしゃらに行った感じです。
(最終2コーナーは)いけそうな感覚がありました。いけて良かったです。(踏み出してからは)誰かが、後ろから来ているのではないかと、ずっと思っていましたが、優勝できて良かったですし、ゴールまで何があるか分からないので、夢中でした。自分が獲って良いのかなという感覚ですし、まだまだの選手なので、これからも1走、1走を頑張って、それが結果につながったらと思います。
デビューしてから、師匠の父(佐々木龍也)が練習メニューを組んでくれ、松谷(秀幸)さんや兄弟と練習してきました。なかなか結果の出ない時期もありましたが、こうやって結果につながって嬉しいですし、皆で食事にでも行きたいです。次は、地元(川崎)のG3です。精いっぱい頑張ります。
(P-Navi編集部)