2024/09/27(金) 18:50
青森競輪の「みちのく記念善知鳥杯争奪戦(GIII)」が27日に2日目を開催。二次予選10Rを制した雨谷一樹に話を聞いた。
ここは吉田拓矢の鐘4カマシに乗って直線をひと差し。初日に続き連勝し通算200勝のメモリアルを達成した。「関東の若手に感謝ですね。最近はGIII以上では人の後ろを回ることが多いけど、FIでは自分で前を回っているし、動くべきところでは動けています。そういう意味もあり、チャンスが来たときに展開をものにできているのかもしれません」と普段の積み重ねが結果として現れた。
2009年7月にデビューし、選手生活16年目に突入した。高校時代から深谷知広としのぎを削ったライバル関係にあり、ナショナルチームにも長らく在籍した超絶スプリンターだ。競輪一本に軸足を移し約4年が経過した現在は、多くのレースを重ねてそのつど持ち場をまっとうしている。
「もう35歳ですし若くない。この間、(神山)雄一郎さんと2人開催のFIのとき『時間は無いよ。誰にもゴールはあるし時間は迫ってくる。悔いの無いようにやんなきゃ』と言っていただき、ああその通りだと思いました。だからチャンスをものにすることが大事なんだと」
酸いも甘いも嚙み分け、これまで幾度の困難を潜り抜けて数々の栄冠を手にしてきた神山のアドバイスだ。これ以上、説得力のある言葉はない。「諸橋(愛)さんからも『オレは40歳のときにSS班になったんだ』と言ってもらいました。これからもっと頑張りたいです」。関東の頼れる先輩の背中を頼り、後輩たちには手本となるような立ち回りでこの先も邁進し続ける。(netkeirin特派員)