【高知競輪】田尾駿介と今村麟太郎が地元戦で決勝進出

2024/09/18(水) 22:30

高知競輪場の「親子鷹・デイリースポーツ杯(FI)」が19日、最終日を迎える。12RのS級決勝を走る田尾駿介と今村麟太郎に話を聞いた。

地元・兄弟弟子コンビの田尾駿介(左)と今村麟太郎

 準決勝11Rで晝田宗一郎に付けた田尾駿介と今村麟太郎の地元・兄弟弟子コンビ。晝田が5番手から仕掛けたが、3番手捲りに出た不破将登に合わされる大ピンチ。田尾は内へ進路を取り、今村は少し遅れる形で中から外へ回した。捲り切った不破がそのまま押し切るかに見えたが、今村が大外を鮮やかに突き抜けた。3着入線の田尾は内抜きの審議になったがセーフ。決勝進出に望みをつないだ。

 まずは3着に入った田尾の談話。

「審議がセーフで良かった。晝田君が厳しくなっていたし、あの外は行けない。もう、いっぱいいっぱいのレースだった。なんとか、ですね。それにしても麟太郎が持ち味を出してくれて伸びてきてくれた。同じ練習グループの仲間だし、初の準決勝で地元の意地を見せてくれましたね。自分は悔しいけど嬉しい気持ちもある。落車明けの開催だけど地元で気持ちが入るし、レースになってしまえば大丈夫。2人で決勝に乗れればもっと嬉しいですね」

 兄弟子からの愛のこもった叱咤激励に見事、応えた今村はS級で初の準決勝進出から決勝進出。地元で大ホームランをかっ飛ばした。

「死ぬほど緊張しました。田尾さんが圧をかけてくるから(苦笑)。なかなかこういう機会も味わえないし、“満足するな”って声をかけてもらってました。初日は同期の(川口)雄太が頑張ってくれたし、今日は晝田君も仕掛けてくれて田尾さんも内を突っ込んでくれて。脚を使ってない自分だけいいコースを踏ませてもらった。ラインに助けられました。マーク屋だったら田尾さんにしっかり付いて行かないといけないんだろうけど、まだ中途半端な戦法なので。地元は相性がいいですね。でも初の準決から、まさか決勝に乗れるとは。前回の玉野の777着が自分の中でかなり堪えてて…。何か変えたいと思って、練習でも乗ったことないシューズを初日から履いてみました。それだけで激変したとは思わないけど良かったです」

 準決勝12Rで予選スタートの久島尚樹が3着となり、特選スタートの田尾が決勝戦最後の切符を獲得した。これで晴れて2人での写真撮影が行われた。決勝戦は今村が前回りで田尾が番手。109点レーサーの福島武士が3番手を固めた。高知で2人の連係は17年7月のチャレンジ決勝と、A級時代の20年7月の高知ミッドナイト決勝以来3回目。初の決勝で兄弟子を連れて、今村が見せ場を演出する。(netkeirin特派員)

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