2024/09/16(月) 18:15
宇都宮競輪の「共同通信社杯競輪(GII)」が16日に最終日を開催。9R特別優秀を走った大川龍二に話を聞いた。
ここは吉田拓矢や北井佑季そして寺崎浩平に窓場千加頼と二段駆けも辞さない近畿勢と他派は超豪華なメンバーが揃った。そんな中、単騎で挑んだ大川は伊藤旭の仕掛けを猛然と追いかけて2着に食い下がった。
「内容はまったく。でも地元を連れる吉田(拓矢)君の心意気とか、もし(神山)拓弥が離れたときとかいろんなシーンを読みながらレースを進めた結果です。力だけじゃ及ばないので」と頭の中をフル回転し、好結果につなげた。
伊藤がまくった際は「自分のキャパを超えていたし股関節が外れたと思ったし、空中を浮いているようなスピードで怖かった。だって、吉田君をまくったその上ですよ」とトップレベルのスピード合戦におののきつつも柔軟に対応した。
今月4日に40回目の誕生日を迎え今回が初の実戦だった。不惑とあっても関係なく、更なる高みを目指しており今は一戦、一戦が新鮮に映る。
「こういう大きなレースを走れる機会が最近になって増えた。ここまで行きたいとか思うような年齢はもうとっくに過ぎたけど、せっかく走れるのだから決勝の景色とかを見てみたい、今はそんな好奇心で走っているようなものです(笑)。準決もそんな感じでした」
不惑といえどもまだまだ若く、大川より年長者はビッグ戦線にはざらにいる。遅れてきたベテランはいつまでもフレッシュな気持ちでバンクに立ち続ける。(netkeirin特派員)