2024/09/10(火) 16:30
松戸競輪場のナイター競輪「富士通フロンテック杯(F1)」が11日から初日を迎える。初日の8Rを走る五十嵐綾に話を聞いた。
今期の7月からS級デビューを迎えた五十嵐。小松島記念からデビューし、毎節1勝と早くから存在感をアピールしている印象だが、本人は納得がいっていない様子。
「今付いているバックもA級時代のもの。S級に上がってからバックをほとんど取れていないので。1着も位置を取って捲ったり、総力戦でA級時代から得意でしたからね。やっぱり、逃げたりタテで通用できるようにならないといけないですからね」とS級でも力で結果を出すことを目標としているようだ。
ただ、毎節1勝するというのは前々から決めていたようで「ウィナーズカップの1着数は上位の30人くらい。本当はFIで優勝ができればいいけどなかなか…。先輩方もいらっしゃいますからね。30人の中に入れるかは分からないけど、毎節1勝を目標にしています。前回の富山記念では2勝できたし、このままのペースでいければ可能性も見えてくるのかなと」ビッグ出場に向けても新たな目標を立てていた。
そして、今開催はS級初優出を決めた久留米の決勝でも連係した新田祐大が参戦。
「久留米の時は失敗してしまったけど、もし今回も一緒に走ることができたらその時の分も頑張りたい!今開催は新田さんだけでなく、東北勢のあっせんが多い。まずは予選を突破することが大事だし、今回も頑張りたい」と今シリーズに向けて意気込んだ。
対戦相手となる寺沼拓摩は「初めてだけど、レースがうまいイメージがある」と警戒している様子。五十嵐はS級に上がっても緊張というよりは自分の持ち味を出した走りで落ち着いて走っている印象。本人も「S級デビューのときも特に緊張はしなかった」と言っているし、小松島のデビュー戦では楽しんで走れているという言葉も出ていた。自分のスタイルを確立しながらも、もっと上を目指す新鋭・五十嵐。ここでも存在感を余すことなく発揮して、まずは予選突破を決めたい。(アオケイ・宮本記者)