2024/09/04(水) 14:30
青森競輪場では4日からモーニング競輪「ニッカン・コム杯(FII)」が開催されている。準決勝の6Rに出場する飯田憲司に話を聞いてみた。
2日目のA級準決勝の6Rに出場する飯田憲司は5人いる降級組の1人。S級だった前期の中盤戦までは自分のいいところを出せていなかったが、後半戦に入る頃には着以上の動きができるようになっていた。レースを観ていても『変わってきたな』と思えるほどだった。
「前期の中頃だったと思うんですが、師匠の深澤(伸介)さんと一緒の配分の時があって、その時にアドバイスをもらったんですよ。それを活かしつつコツコツやってみたんですが、そうしたら後半になっていい走りができるようになってきたんです。上向いてきた時にA級に落ちたので、一発目の小田原を優勝する事ができました」と上昇の要因を話してくれた。
続いて自分の走りについて聞いてみると、「やっぱりまくりがメインって事になりますかね。自分に度胸がないっていうのかな、長い距離を踏むレースをしていないので自信がないんですよ。練習では若い子ともやったりしているので、長い距離を踏んだりしているけど、それを競走でやるっていうのが…。それが如実に出てしまったのが前回(松阪)の準決勝だったんですよ。脚を使わずに中団を取れたけど、下げたラインが一気に行っちゃってどうにもならなくなった。その時に『先行』も混ぜてシリーズを組み立てていかないとダメなんだと改めて思うようになりました」と思案顔で言う。
話は変わって1走目となる初日特選は単騎戦。別線の動きを見極めつつ、最終的にはまくりを決めた長屋秀明-藤原誠に乗って3着だった。
「やっぱり単騎というのは難しかった。仕掛けた橋本(智昭)さんラインに乗ろうと思っていたんですが、(番手の)佐々木省司さんが遅れ気味だったので内に下りて、長屋君のまくりに乗って行きました」と説明。
準決勝は荒川仁の番手になったが、「田中(誇士)君が勝ち上がってきていたので、自分は荒川君の番手なんじゃないかと思っていましたよ。読みが当たりました(笑)。連係ですか? 今回が初めてですよ。強いのは知っているし、信頼して任せます。初日は自分で動いていないけど、脚の感じはいいと思います。しっかり結果を出したいですね」と話してくれた。(アオケイ・忍足記者)