【福井競輪G3】脇本雄太が6回目の地元記念V

2024/07/23(火) 18:00

【福井競輪G3】脇本雄太が6回目の地元記念V

2024年7月23日 福井競輪

令和6年能登半島地震復興支援競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「不死鳥杯」G3(最終日)

サマーナイトフェスティバルG2の熱戦から5日。
福井競輪場において、7月20日(土)から23日(火)の4日間、開設74周年記念「不死鳥杯」が争われた。
シリーズ不動の中心は地元の脇本雄太で、初日特選を寺崎浩平の番手から1着スタートを切ると、二次予選、準決勝と、ただひとり無傷の連勝で勝ち上がり、4年ぶり6回目の地元記念優勝&完全優勝に王手をかけた。また、脇本雄をはじめ、近畿勢は5名が決勝に勝ち上がる活躍ぶり。中でも脇本勇希は地元記念初優出(G3決勝は3年ぶり)。兄弟連携が決勝で実現した。
S班は新山響平が準決勝を逃げ切り1着突破する一方、サマーナイトフェスティバルを制したばかりの眞杉匠は準決勝で敗退を喫した。

猛暑日となった最終日。脇本雄に人気が集中した決勝は、突っ張る脇本勇希を新山響平が叩き切り、その3番手から山田庸平が捲るも、自力に転じた脇本雄が捲りで前団を一気にとらえて優勝。地元記念は4年ぶり6回目、通算15回目のG3優勝を果たした。

※準決勝のレポートはこちら

【福井競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/新山響平(SS・青森107期)
3/山田庸平(S1・佐賀94期)
4/根田空史(S1・千葉94期)
5/竹内智彦(S1・宮城84期)
6/藤井昭吾(S2・滋賀99期)
7/稲川翔(S1・大阪90期)
8/脇本勇希(S1・福井115期)
9/東口善朋(S1・和歌山85期)

【レース展開】

誘導以下、8脇本勇-1脇本雄-7稲川-9東口-6藤井、2新山-5竹内、3山田、4根田で周回。まず新山が赤板前から仕掛けると、前受けの脇本勇は突っ張っていく。新山は打鐘で脇本勇を叩き切り、番手には竹内、さらに3番手に山田が続き、脇本雄は最終HSで切り替えて4番手で続く。新山が先行態勢に入る中、3番手の山田は最終2コーナーから捲りを打つと、脇本雄も捲り発進。山田は最終3コーナーで新山を捕えるも、その外を脇本雄が豪快に捲り切り、直線は後位に3車身差をつけて優勝ゴール。2着は先捲りの山田、3着は脇本を追った稲川が入線した。

【福井競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単1-3 850円(3番人気)
3連単1-3-7 3,140円(5番人気)
決まり手:捲り-捲り


優勝/脇本雄太(SS・福井94期)
今回成績/特1・二1・準1・決1
次走出場予定/オールスター競輪G1(平塚/8月13日~18日)

ホッとしています。思いのほか、緊張しました。
(作戦は)正攻法しか考えてなく、勇希が(Sを)取りに行くとのことだったので、任せていました。
(新山が来て)負けるなというのは頭によぎっていましたし、そのあたりは初日特選の寺崎(浩平)君もそうのような感じだったので、レースでは冷静に対処できたかと思います。
(仕掛けは)あそこが一番チャンスだったと思うし、(山田)庸平さんだったら、竹内(智彦)さんのブロックにも耐えつつ、その間を僕がすり抜けることができると思い、しっかり狙っていきました。
レースが始まる前から勇希はスイッチが入っている感じでしたし、僕もしっかり付いていこうと思いましたし、いい経験にはなったと思います。気持ちをくみ取ったレースをすることが大事だと思うので。
ふがいない結果だったので、今回は挽回できたかなと思います。
後輩もしっかり伸びてきていますし、僕自身も皆のおかげ優勝できました。機会があれば、僕自身が皆のサポートに回ることもあるのかなと思っています。次のオールスターしっかり優勝できるように、気持ちを入れて頑張ります。

\福井G3(最終日)注目選手ピックアップ/

【最終日7R=S級特選】
清水剛志
「地元記念で2勝目」
1着/清水剛志(S2・福井103期)

関東が来たら入れようという作戦で、あとは前からで、そこは自分の仕事。藤井(栄二)君が強かったです。山岸(佳太)さんの横を通過したときも、スピードに乗っていました。でも、越えるときに絡まれると思って、前に踏んでしまって、内があいて早めには踏みすぎました。準決勝、決勝を目標にしていましたが、一戦一戦、自分ができることをやる。その中で、自分の力は出し切れました。あとは力がなかっただけですね。

【最終日8R=S級特選】
岸田剛
「初日の失敗を繰り返さない」
2着/岸田剛(S2・福井121期)

また(渡辺)十夢との連携でしたし、今日は決めようと思って走ってました。展開も向きましたね。(林が)見えたときには行けると思ったので、ゆっくり力まずに出ようと。4日間先行はできて、(地元記念の)初日は緊張しましたが、あっという間でした。どうしても末脚が甘くて、差されてばかり。最近は逃げて1着が取れていないし、捲りでも、なかなか取れていないので、強化していきたいですね。

【最終日9R=S級特選】
眞杉匠
「後半戦へ修正」
1着/眞杉匠(SS・栃木113期)

突っ張ろうと思いましたが、いい勢いで来ていたので。でも、突っ張り切らないとダメでしたね。今回は反省のレースばかりでした。記念は準決勝で負けることが多いので、しっかり修正していきたいですね。残りのG1を全部獲るつもりで、もっと先行力を上げていきたいと思います。

【最終日11R=S級特秀】
寺崎浩平
「番手戦の経験を」
1着/寺崎浩平(S1・福井117期)

とりあえず前からで、1回突っ張って、力比べで出せてもいいという感じで、土生君がいいピッチで駆けてくれました。でも晝田が来ていたので、踏ませてもらいました。(番手回りは)自分自身、年齢的にも番手の経験を積んでいかないといけないと思っているし、こういう舞台でなかなか番手を回ることもなかったので、経験として任せました。今後にも生かしたいですね。次は松戸記念なので、オールスターに向けて、9車立てのレースでしっかりセッティングも出したいし、つなげて生きたいと思います。(P-Navi編集部)

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