2024/07/07(日) 19:02
令和6年能登半島地震復興支援競輪
大阪・関西万博協賛
開設74周年記念「阿波おどり杯争覇戦」G3(最終日)
梅雨の晴れ間、連日湿度が高く真夏日になる中、7月4日より行われてきた今開催は、S級S班の佐藤慎太郎、深谷知広、清水裕友の3選手が参戦し、各々の持ち味を存分に発揮。佐藤は2日目に苦しい位置から鋭いタテ足も見せるなど底力を見せると、深谷は、先行力を武器に粘りを披露。清水は、早めの巻き返しから高速捲りで他を一蹴するなど存在感を示した。
また、実戦復帰から着実に調子を上げてきた新田祐大や嘉永泰斗、地元徳島の犬伏湧也も3日間バックをとる競走で活躍するなど、激戦に拍車がかかる開催となった。
豪華なメンバーが顔を揃えた決勝は、最終HSで8番手の犬伏が最終2センター付近の大きな煽りを乗り越え、前団を飲み込み1着でゴール。2023年3月の大垣以来2回目となるG3を制覇すると同時に、地元記念初優勝を成し遂げた。
※準決勝のレポートはこちら
【小松島競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/犬伏湧也(S1・徳島119期)
2/深谷知広(SS・静岡96期)
3/新田祐大(S1・福島90期)
4/小倉竜二(S1・徳島77期)
5/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
6/山口敦也(S2・佐賀113期)
7/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
8/山田英明(S1・佐賀89期)
9/清水裕友(SS・山口105期)
【レース展開】
誘導以下、2深谷、3新田ー7佐藤、1犬伏ー4小倉、5嘉永ー8山田ー6山口、9清水で周回。嘉永が動いて赤板で前を抑えて、九州ラインが主導権取りに出る。九州を清水が追い、新田が6番手、犬伏が8番手で打鐘を通過し、深谷は3番手内で並走になる。嘉永の先行で最終2コーナーから新田が捲りに出るも、嘉永マークの山田がけん制。8番手から犬伏も捲りを打っており、山田のけん制の煽りを受けるが、大外を加速すると、直線一気に前団を飲み込み優勝のゴール。新田は捲り不発も、佐藤が2着、犬伏マークの小倉はけん制の煽りは内に進路を取り、最後は外に持ち出して3着に入った。
【小松島競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単1-7 5,870円(27番人気)
3連単1-7-4 38,440円(145番人気)
決まり手:捲り-差し
優勝/犬伏湧也(S1・徳島119期)
今回成績/特9・二2・準3・決1
次走出場予定/松戸G2(7月13日~15日)
地元の重圧があり、いつもと違う緊張感の中を走ったので、優勝できてすごく嬉しかったです。
レースは、スタートで取れた位置から考えていこうと思っていました。後は、行けるところから行こうと思ったので、しっかり見極めて仕掛けました。
(最終2センター付近は)かなりバンクの上を走ることになったのですが、届いて良かったです。また、北日本ラインの仕掛けに吸い込まれる形でいったので届いたのかなと。ゴール前は必死で「届いてくれ」と、思いながら踏みました。
地元記念の決勝に進め、声援がすごかったので、ゴール後は興奮した感じでした。
今日のレースはイレギュラー。もっと自力を出して勝てるようのG1、G2でもやっていきたいと思いますし、レースの組み立てを意識しながら、上位のレベルで確定板に上がれるようにしっかり走りたいと思います。
\小松島G3(3日目)注目選手ピックアップ/
【最終日1R=S級一般】
「嬉しいS級初勝利」
1着/久樹克門(S2・徳島113期)
余裕はなかったのですが、なんとか交わせて良かったです。(S級初勝利は)素直に嬉しいです。S級は、赤板からのスピードが違うし、一つタイミングを逃したら後がない気がしました。厳しいですね。一つ一つ勉強してS級にいたいです。
【最終日4R=S級選抜】
「今日こそチャンスを逃すまい」
1着/佐々木豪(S1・愛媛109期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
最近調子を崩していた。今開催は、スピードが出ていたので、勝負どころの駆け引きだけだと感じたので、今日はそこを逃さない、同じ失敗しないようにと思いました。スピードの乗った中島(詩音)の上をいけたので良かったと思います。次、サマーナイトフェステイバルですが、気持ちを整えて頑張ります。
【最終日5R=S級選抜】
「記念初出場で初勝利」
1着/室井蓮太朗(S2・徳島121期)
逃げて1着。凄くいい結果なのですが、三ツ石(康洋)に仕事してもらい、3番手の宮本(俊輔)さんにも。ラインのおかげだと思います。自分のペースで仕掛けられたと思います。前期の後半から、ここに向けて練習をしてきました。初日、2日目と思うようなレースができなかった。3日目にできたと思ったら沈んでしまった。今日は、絶対に確定板に上がりたいと思っていましたが、まさかでした。もっと練習をして、次こそはライン全員で確定板に乗れるようにしたいです。(P-Navi編集部)