2023/07/07(金) 07:26
チャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップ(4日目)
【6R=準決勝戦B】
*6周回 3,100m(良走路)
0mハンデから2・藤川幸宏が先制するが、10mハンデ外から7・有吉辰也がスタート決めて、序盤から2番手につける。有吉は2周回目に藤川を捕え、そのままリードを広げ独走ゴール。2着には5周回目に藤川をかわした5・渡辺篤、3着には最終周回で上がった6・田村次郎が入線さた。
1着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム3.395
競走車名:キックアス
ランク:S16
今節成績:1着・3着・5着・1着
G2優勝:7回(20年山陽:小林啓二杯)
激戦が予想された1着権利の準決勝Bだが、大外から一気の攻めで貫録を示した。今節は初日1着スタートも、3日目に5着に敗れ、薄氷を踏む勝ち上がりに。今節は「エンジンが近況の中でも良くなかった」ものの、「セッティングもいろいろやって、だいぶ良くなりました」と、しっかり立て直した。ミッドナイトチャンピオンカップは2021年の飯塚で優出歴があるが、その時は優勝戦で落車。七夕決戦の優勝戦は、7枠から十八番のスタートダッシュと晴雨を問わない走りで、3年ぶりのG2制覇を狙う。
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【7R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
10mオープンの7レース。スタートは1・高林亮、4・中尾貴志が出ていくが、1周回4コーナーで6・中村杏亮が両者を一気にとらえて、先頭に立ち、レースの主導権を握る。中村は快速を飛ばして後続とのリードを広げ、1着ゴール。高林が2番手で続くが、3番手から差を詰めた2・井村淳一が5周回目に高林のインに入り2着。最終周回で高林をとらえた5・岩見貴史が3着に入った。
1着/中村杏亮(飯塚33期)
競走タイム3.379
競走車名:コアラ
ランク:S40
今節の成績:6着・1着・2着・1着
G2優勝:2回(23年飯塚:オーバルチャンピオンカップ)
鮮やかな速攻劇を決めて、「超嬉しい!」と笑顔。エンジン状態も「満点。完ぺきに仕上がりました」とキッパリ。タイヤは準決勝戦で使用したものが低くなったため、「晴れなら換えます」。今年は2月のSG優出を皮切りに、3月にチャリロト杯G2オーバルチャンピオンカップを制して、さらに4月には山陽のG1令和グランドチャンピオンカップも優勝と、一気にスターダムへ駆け上がった。再び地元で、チャリロト杯G2を制覇するか。
2着/井村淳一(飯塚28期)
競走タイム3.417
競走車名:シャーロット
ランク:A92
今節の成績:2着・6着・1着・2着
G2優勝:0回
マシンはセッティングを行い、「試走から良かったと思います」。ハンデ重化したものの、3番手追走から仕掛けて優出切符を掴んだ。グレードレースの優出は、2010年12月浜松で行われたG2ジェネレーションズカップ以来、実に12年7カ月ぶりだった。優勝戦に向けては、天候が不安定なだけに、「気候を見ながら調整で、雨ならタイヤ探し」。優出メンバー中、記念タイトルを獲っていないのは井村のみ。10mオープンの最内から、初のグレードレース優勝に挑む。
【8R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートで5・久門徹が先制。2番手に6・篠原睦、3番手に7・佐藤摩弥が上がり、外枠勢が展開優位に進めていく。2周回目に篠原は久門をとらえて先頭に立つが、差はなく3者の争いが続く。4周回目に佐藤は久門の内に入り、2番手に浮上。佐藤は篠原にも迫るが、篠原が振り切り1着。2着に佐藤、3着に久門で入線した。
1着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム3.408
競走車名:チャージ
ランク:S17
今節の成績:2着・1着・5着・1着
G2優勝:4回(22年飯塚:ミッドナイトチャンピオンカップ)
巧みなテクニックで、後続をシャットアウト。今節2勝目を上げたが、3.408の競走タイムについては「今日は凌げた感じ。タイムはもっと欲しい」。昨年6月のチャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップでは、7枠から抜群のスタートを決めて優勝を成し遂げた。今節は2日目に雨での勝ち星もある。今回は10mオープンの5枠から、大会連覇に挑戦する。
2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム3.412
競走車名:Pタン3
ランク:S14
今節の成績:3着・6着・3着・2着
G2優勝:2回(20年山陽:若獅子杯争奪戦)
ここまで飯塚のミッドナイト戦に苦戦していたが、準決勝戦で気配一変。試走も一番時計が出るなどエンジンは良化して、「跳ねがなくなって、感触が良くなりました」。道中では前を行く久門に対して「チャンスを逃すと思い、思い切りいきました」と捌いて優出圏内を確保した。走路については、2日目の雨が6着だっただけに、晴を希望。スタート巧者がそろった優勝戦となったが、3年ぶり3度目のグレードレース制覇へ期待も高まる。現在通算299勝。優勝ならば、メモリアル勝利も同時達成となる。
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【9R=準決勝戦A】
*6周回 3,100m(良走路)
10mオープンのセンター枠から4・藤岡一樹がスタート先制して、逃げ態勢に持ち込んでいく。2番手には6・伊藤信夫が付けて、7・荒尾聡も5・長田稚也をかわして3番手から前を追う。藤岡の逃げで、上位隊形は変わらずに周回を重ねていく。3番手の荒尾も差を詰めることができないまま、藤岡が押し切って1着。2着に伊藤で、ここまで3連勝で勝ち上がってきた荒尾は3着で優出を逃す波乱に。
1着/藤岡一樹(山陽29期)
競走タイム3.402
競走車名:シャウラK
ランク:A12
今節の成績:5着・3着・2着・1着
G2優勝:0回
着順の上昇が示すように、エンジン状態も「乗った感じも良かったし、日増しに良くなっています」。準決勝戦では好スタートから、値千金の逃げ切りで高配当演出の立役者となった。G2ミッドナイトチャンピオンカップは今年2月の山陽開催に続いての優出。2011年に山陽のG1スピード王の優勝はあるが、G2優勝は経験なし。雨のイメージは良くないとの評価だが、2月の優勝戦と同じく2号車で、今度こそのG2優勝、12年ぶりのグレードレース優勝の可能性も。
2着/伊藤信夫(浜松24期)
競走タイム3.402
競走車名:プロドライブ1
ランク:S10
今節の成績:1着・2着・6着・2着
G2優勝:9回(13年浜松:ウィナーズカップ)
開口一番、「整備が失敗でしたね」と苦笑い。試走タイムから3.34と劣勢だったが、スタートを決めて、「藤岡君も良い感じで行ってくれた」ことで、優出最後の切符に繋がった。祝福に来た優出メンバーに対しても「このままでは戦えないかな」とポツリ。1着だった初日の状態に戻す方向で、態勢を再度整えていく。チャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップは2021年7月の開催で優出3着。雨は2日目に2着があり「自分の中では乗れた」。優勝戦は4枠に入ったベテランが、10年ぶり10回目のG2制覇で健在をアピールするか。
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【最終日・9R=優勝戦】
*8周回 4,100m 10mオープン戦
1/井村淳一(飯塚28期)
2/藤岡一樹(山陽29期)
3/中村杏亮(飯塚33期)
4/伊藤信夫(浜松24期)
5/篠原睦(飯塚26期)
6/佐藤摩弥(川口31期)
7/有吉辰也(飯塚25期)
ミッドナイトのG2レースとして、2021年からスタートした「ミッドナイトチャンピオンカップ」。
今回の優勝戦は飯塚勢4名、山陽、川口、浜松から1名ずつの構成で、10mオープン戦となった。
ここまで3連勝で勝ち上がってきた荒尾聡の優出漏れで、一気に混戦模様。その中でも、エンジン仕上がった新進気鋭の中村杏亮が、3枠を活かして好スタートからレースを作れば、今年3回目のグレードレース優勝、今年2回目の「チャリロト杯」制覇に近づくか。
大会連覇を狙う篠原は、タイム上昇を狙い、優勝戦までにどこまで仕上げられるか。また外枠の佐藤、有吉もスタート巧者だけに、鮮烈スタートから展開を一気に手中に収めることも考えられる。
気になる天気だが、日中は雨で、夜は曇りという微妙な予報となっている。もちろん走路コンディションには細心の注意が必要で、選手も空を見上げながらのマシン調整になりそうだ。5回目となるミッドナイトのG2戦「ミッドナイトチャンピオンカップ」。真夜中の「七夕決戦」を制するのは、どの選手か。優勝戦は23時30分、発走予定です。
なお、過去のミッドナイトチャンピオンカップ優勝者は
2021年7月(飯塚)前田淳
2022年3月(山陽)丹村飛竜
2022年6月(飯塚)篠原睦
2023年2月(山陽)桝崎陽介
(P-Navi編集部)