2023/06/06(火) 18:44
開設71周年記念「水都大垣杯」(最終日)
6月3日より4日間の日程で開催されてきた大垣競輪開設71周年記念「水都大垣杯」G3は、本日最終日を迎えた。
開催をリードしたのは、今年3月の同記念を優勝した犬伏湧也。他を圧倒するカマシ、捲りで快走し、連覇に王手をかけた。また、S級S班の佐藤慎太郎も完全復調といえる走りで絶好調をアピールすると、その佐藤と連日連携して、高い競走センスを示した橋本壮史も存在感のある自力戦を披露。そして、地元地区からは浅井康太が唯一の優出。四日市から3連続でG3決勝に進出する好調ぶりを見せつけた。一方で、地元記念で活躍が期待されたダービー王の山口拳矢は、準決勝でアクシデントに見舞われ離脱。さらにS班の松浦悠士も決勝進出を逃すなど波乱も起こるシリーズとなった。
激戦が予想された決勝は、単騎を選択した浅井康太が最終BSから捲り発進。連覇を狙う犬伏を封じる走りで、1着ゴールを駆け抜け、4月の四日市G3に続き今年2回目、通算32回目のG3優勝を手にした。
※準決勝のレポートはこちら
※レインボーカップA級ファイナルの結果はこちら
【宇都宮競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/浅井康太(S1・三重90期)
2/犬伏湧也(S1・徳島119期)
3/松谷秀幸(S1・神奈川96期)
4/菅田壱道(S1・宮城91期)
5/園田匠(S1・福岡87期)
6/山賀雅仁(S2・千葉87期)
7/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
8/橋本壮史(S2・茨城119期)
9/荒井崇博(S1・長崎82期)
【レース展開】
誘導以下、2犬伏-9荒井-5園田、1浅井、3松谷-6山賀、8橋本-7佐藤-4菅田で周回を重ねる。まず橋本が動いて、赤板過ぎに犬伏を叩いて、先行態勢に入っていく。4番手に浅井、犬伏は7番手で打鐘を通過。最終HS前から犬伏が仕掛けるも、中団の浅井も最終2コーナー付近から捲り発進。浅井は抜群のスピードで前団に迫ると、最終2センターで橋本をとらえて先頭に躍り出る。浅井を追走した松谷がゴール前で詰め寄るが、振り切った浅井が優勝のゴール。2着に松谷、3着には菅田が入線した。
【大垣競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単1-3 6,210円(19番人気)
3連単1-3-4 57,050円(132番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績/特8・二1・準2・決1
次走出場予定/高松宮記念杯競輪G1(岸和田/6月13日~18日)
橋本(壮史)君が落ち着いて仕掛けていたので、犬伏(湧也)君が来るのは厳しいそうだという感覚がありました。最終HSの手前くらいは、少し車間を空けすぎたこともあり、脚を使いながら中団にいた状態。そこからは、犬伏君が仕掛けてくるかどうかではなく、しっかり自分で仕掛けて勝負する気持ちで走りました。南関2車も自分のラインと思って、抜かれたら仕方ないくらいの感じで仕掛けて、犬伏に勝てたのは大きですね。そして、僕が自力で記念を獲れることを見て、中部の若手にもこれ以上のレースをしてもらって、力を付けてもらいたい気持ちを込めて走りました。力のある犬伏君と橋本君と戦って刺激をもらって走れたし、気持ちを込めて走れたことが大きな収穫だと思います。
近畿や中国・四国勢に負けてしまう中部勢の層の薄さがありますが、本当に強い気持ちを持って各自がやってくれればいいと思うし、今日を勝てたことも、しっかり仕掛けようと決めた気持ちだったからで、負けることにビビらず、戦って欲しいと思います。
\大垣G3(最終日)注目選手ピックアップ/
【最終日4R=S級選抜】
「1周半モガいて逃げ切り」
1着/藤井侑吾(S2・愛知115期)
今日は、長い距離を踏めたし押し切れたのでよかったです、谷田(泰平)さんが上手くけん制してくれました。ラインのおかげです。なんとか自信になりました。まだ、仕掛けるポイントの持って行き方が下手なので、そこを勉強します。今期の最後までしっかり走って、次の期に繋げたいと思います。(P-Navi編集部)