全日本選抜競輪G1(初日)レポート

2023/02/23(木) 21:11

全日本選抜競輪G1(初日)レポート

2023年2月23日 高知競輪

第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪G1(初日)

今年最初のG1「全日本選抜競輪」が本日(23日)より高知競輪場で開幕した。初日は10レースから12レースで特別選抜予選が行われ、上位3着以内の9選手が2日目のスタールビー賞への進出を決めた。
2日目はスタールビー賞(失格等を除き準決勝進出が確定)、そして二次予選6個レース(1着~3着が準決勝に進出)が組まれており、高知500バンクでの勝ち上がりは、さらに熱を帯びていきそうだ。

※前検日レポートはこちら

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【初日・10R=特別選抜予選】
高知競輪第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪10R特別選抜予選
打鐘で山田庸平が新田祐大を抑えると、2番手は松浦悠士が入り、九州は連携が崩れる。打鐘過ぎに眞杉匠が上昇して、山田を抑えて先頭に立つと、山田は番手で吉澤純平と並走。最終HSから新田祐大が仕掛け、最終2コーナーで眞杉を叩いて先手を奪う。3番手で福島勢を追った眞杉は、直線で外鋭く伸びて1着。新田マークの佐藤慎太郎が2着。眞杉の番手をキープした吉澤が3着に入った。
1着:眞杉匠(栃木113期)
2着:佐藤慎太郎(福島78期)
3着:吉澤純平(茨城101期)

【初日・11R=特別選抜予選】
高知競輪第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪11R特別選抜予選
打鐘過ぎに吉田拓矢が仕掛けると、前受けの小松崎大地も応戦。先手争いを、後方の深谷知広が最終BS前に捲り切り、そのまま1着。南関ラインを追った古性は直線で鋭くコースを突いて2着。3着に深谷マークの郡司が入線した。
1着:深谷知広(静岡96期)
2着:古性優作(大阪100期)
3着:郡司浩平(神奈川99期)

【初日・12R=特別選抜予選】
高知競輪第38回読売新聞社杯全日本選抜競輪12R特別選抜予選
赤板過ぎに新山響平が上昇すると、脇本雄太は引いて、新山がかわって3番手に入る。最終HSで5番手の清水裕友がスパートして主導権奪取するも、最終2コーナー付近で中団の新山、7番手の脇本が捲りを放つ。先に新山が抜け出すも、直線で脇本がとらえて1着。脇本マークの三谷竜生が2着で、近畿両者のワンツー。3着には新山が入着した。
1着:脇本雄太(福井94期)
2着:三谷竜生(奈良101期)
3着:新山響平(青森107期)

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【2日目・12R=スタールビー賞】
1/脇本雄太(福井94期)
2/郡司浩平(神奈川99期)
3/新山響平(青森107期)
4/眞杉匠(栃木113期)
5/佐藤慎太郎(福島78期)
6/三谷竜生(奈良101期)
7/深谷知広(静岡96期)
8/吉澤純平(茨城101期)
9/古性優作(大阪100期)

並びは
1脇本—9古性—6三谷
2郡司—7深谷
3新山—5佐藤
4眞杉—8吉澤

スタールビー賞は、脇本雄太に古性優作、三谷竜生が結束する近畿ライン。
郡司浩平の番手には、深谷知広が回り、初日とは逆の並びになった南関東2車。
新山響平には佐藤慎太郎が続いて北日本のS級S班が2車連携。
眞杉匠には吉澤純平が連携する栃茨ラインの4分戦となった。

腰に痛みを抱える脇本だが、ラインの先頭を回る以上は責任を果たす競走に徹するか。ワンツー決着を連発する古性、地元記念Vで流れも良い三谷が3番手に固めるアドバンテージも大きい。
対戦相手を見て前後を入れ替える南関の2人は、位置取り巧みな郡司が先頭。競走の主導権を握りレースメイクすると、上位独占も十分な気配だ。
また初戦で脇本に力負けした新山だが、佐藤を付けて力を出し切る走りでリベンジを挑んでこよう。
初日に続いての連携となる眞杉と吉澤の両者も、好機を逃さずに仕掛けて、ワンツーを狙ってくるに違いなく、目の離せないレースになりそうだ。
シリーズの行方を占う上でも大事な一戦。今後の競走を優位に進めたい巧者達の激戦に注目です。

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脇本雄太
1/脇本雄太(SS・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
初日12R:1着

最終周回で仕掛けた感触は、良くもなく、悪くもなくという感じです。腰は、レースを走って痛みが出ているが、1着をとれている以上は、現状維持で、残りの3日間をしっかり頑張りたいと思います。
スタールビー賞は、納得した形で僕が前。自力で、いつも通り頑張ります。

郡司浩平
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
初日11R:3着

最終4コーナーでは余裕があって、決まったと思ったのですが、古性(優作)君が見えて無駄に反応してしまった分、古性君に隙をつかれてしまいました。僕の技量不足ですね。深谷(知広)さんの踏み出しに余裕を持って付いていけているので、感触は悪くないと思います。僕と深谷さんだけのラインではないので、どちらが先頭になっても安心して付いてもらえるように、走っていかないといけないと思っています。
スタールビー賞は、僕が前です。自力。

新山響平
3/新山響平(SS・青森107期)
初日12R:3着

最終BSでは、タイミングよく、踏み込みも悪くない仕掛けだったと思うので、あれで(脇本に)行かれたら力負けですね。疲れが抜けているので、身体の力が抜けていい感じなのですが、自転車の調整をします。
スタールビー賞は、自力。(佐藤)慎太郎さんの前で頑張ります。

眞杉匠
4/眞杉匠(S1・栃木113期)
初日10R:1着

先行するつもりだったのですが、仕掛けのタイミングが早くて、合わせきれない感じだったので、引いて3番手を考えました。身体の感じはいいのですが、ライン3車を活かしきれなかったので反省ですね。1着は素直に嬉しいです。明日以降も頑張ります。
スタールビー賞は、自力。

佐藤慎太郎
5/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
初日10R:2着

新田(祐大)が思い切りよく仕掛けてくれて、それに付き切れているので、自分の状態もいいのではないかと思います。ただ、車間を空けたり、もう少し眞杉(匠)をけん制するなどできたと思う。新田の後ろに付き切って安心してしまう部分があるので、そこが今後の課題。いいトレーニンングができているので、感触は良くなっていくと思います。
スタールビー賞は、新山の番手。

三谷竜生
6/三谷竜生(S1・奈良101期)
初日12R:2着

ワッキー(脇本雄太)が強いですね。付いていて離れる感じはなかったが、ずっとスピードが伸びていく感じがあり、自転車がなかなか前に進まなかったです。調子はいいですと思います。(脇本を)抜けるように頑張りたいです。
スタールビー賞は、近畿の3番手。しっかりクールダウンして、ラインで決められるように頑張りたいです。

深谷知広
7/深谷知広(S1・静岡96期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
初日11R:1着

(北日本ラインと関東の)決着を見極めて仕掛けようと思いましたし、仕掛けもしっかり踏めていたと思います。この感じをキープして、さらに調子を上げていけるように頑張ります。
スタールビー賞は、郡司君の後ろ。

吉澤純平
8/吉澤純平(S1・茨城101期)
初日10R:3着

最終4コーナー付近では眞杉(匠)が外に踏んで行ったので、さらにその外は間に合わないと思ったので、イチかバチか内に入りました。道中で粘られたりしましたが、自分の方が先に踏めていたし、集中もできていたので、感触はいいと思います。
スタールビー賞は、眞杉の番手。

古性優作
9/古性優作(SS・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
初日11R:2着

捲っていった時の自転車の進み自体は悪くないと思ったのですが、和田(真久留)君にスピード負けする感覚があったので、和田君のスピードを落とさせようと思いけん制し、コースが空いたので、そのまま前に踏んでいった感じです。しっかりダウンして疲れを溜めないようにします。
スタールビー賞は、脇本さんの番手。

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\初日注目レース・ピックアップ/
【初日・1R=S級一次予選】
北井佑季
「G1初出場で早くもうれしい1勝」
1着/北井佑季(S2・神奈川119期)

初めて走ったG1、1レース、1番車で1着をとれてよかったと思います。仕掛けたタイミングは遅かったのかもしれないですね。だからゴチャついてしまったと思いますが、仕掛けると決めたタイミングでは思い切っていけたと思います。G1はレベルが高く、自力の選手がしっかりしているので、今日の良くなかった点を修正し、明日はより落ち着いて走りたいと思います。

【初日・2R=S級一次予選】
町田太我
「好感触で初戦をスタート」
3着/町田太我(S1・広島117期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

展開がラッキーな方向に行きました。踏み込んだ感じは、軽くていいですね。最後は、ズブズブ抜かれたと思ったら3着だったのでラッキーって感じです。ボチボチ頑張ります。

【初日・5R=S級一次予選】
渡邉雄太
「力強い先行逃げ切り」
1着/渡邉雄太(S1・静岡105期)

(隊列の先頭だった)菅田(壱道)が打鐘で引いてきたので、このままだと8番手だなと思いましたが、前団もそんなにスピードに乗っていなかったので、チャンスだと思い仕掛けました。最終BSでは、パッと見たら北日本のラインがもう横にいたので、ヤバいと思いました。流しすぎてしまったと思います。でも、それに合わせられているので感じはいいのかな。明日以降、もう少し落ち着いて頑張ります。

【初日・9R=S級一次予選】
山田英明
「収穫のあった戦いで好発進」
1着/山田英明(S1・佐賀89期)

若手2人がレースを作っていくだろうと思っていたので、自分は落ち着いて仕掛けようと。最終BSでは、ちょうど松井(宏佑)とスピードが合ったので、力勝負した方がいいと思いました。逃げ切ったのは、たまたまですし、4着までに残ればいいくらいの気持ちで踏みました。1月に体調を崩したことが尾を引いて、奈良記念は全然ダメだったので不安が大きかったのですが、逃げてもどうにかなると思いました。

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