SG日本選手権オートレース(4日目)レポート

2022/11/02(水) 23:03

SG日本選手権オートレース(4日目)レポート

2022年11月2日 飯塚オート

SG第54回日本選手権オートレース(4日目)
※ナイター開催

【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
日本選手権オートレース準決勝戦9レース
スタートで3・高橋貢が抜群のダッシュを決めて先制。2番手は内から盛り返した2・有吉辰也が続き、4・岩見貴史を捲った6・永井大介が3番手につける。高橋の逃げを、有吉がピタリと追い、永井も3番手からチャンスをうかがうが、上位隊形は変わらずに周回を重ねる。そのまま後続を振り切った高橋が1着、2着に有吉、永井が3着に入線した。

高橋貢
1着/高橋貢(伊勢崎22期)
競走タイム3.385
競走車名:Rウルフ
ランク:S3
今節の成績:4着・2着・4着・1着
SG優勝回数:21回(17年グランプリ)

トップスタートから8周回を逃げ切って、絶対王者が優出一番乗りを決めた。「この展開は想像していなかったから、めちゃくちゃ長く感じた」と振り返るも、2年ぶりのSG優出(20年の日本選手権以来)に笑顔。近況のエンジンは好気配が続いているが、「優勝戦はもう一つないと面白くない」。SG通算21V、日本選手権は過去4回制覇。SG最年長優勝記録もかかる一戦で、新たな伝説を刻むか。

有吉辰也
2着/有吉辰也(川口25期)
競走タイム3.385
競走車名:キックアス
ランク:S27
今節の成績:3着・1着・8着・2着
SG優勝回数:3回(12年全日本選抜)

スタートから高橋貢に先制されたものの、同期・永井大介の追い上げを封じて2番手を死守。日本選手権は昨年に続き、連続優出を決めた。気になっていた「ドドドも直った」ことも好材料。3日目のスーパーライダー戦で末着を喫しているだけに、最終レースへの調整を試みる。優勝戦は7枠で、もちろんスタート攻勢が最重要。10年ぶりのSG制覇を狙う。

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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
日本選手権オートレース準決勝戦10レース
スタートはセンターから4・佐藤摩弥、6・黒川京介が飛び出して川口両者が先手を奪う。8・荒尾聡も大外から好スタートを切って序盤で3番手のポジションに付ける。荒尾は3周回2コーナーで黒川を抜くと、4周回2コーナーで佐藤もかわして先頭に躍り出る。荒尾がリードを広げる中、2番手で佐藤が続くが、猛追した3・早川清太郎が6周回4コーナーで2番手に浮上。1着は荒尾、2着に早川が入線し、佐藤は3着で優出にはあと一歩及ばなかった。

荒尾聡
1着/荒尾聡(飯塚27期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム3.371
競走車名:デフジャムKN
ランク:S4
今節の成績:4着・2着・3着・1着
SG優勝回数:5回(21年全日本選抜)

ここまで未勝利だったが、勝負所の準決勝戦を8枠から制した。地元SGの優出に、まずは安どの表情を見せる。「朝練習ですごく切れたので、そのイメージで行った」というスタートが威力を発揮して、序盤から好位につけた。10月から投入した新車でエンジン的には「そんなに大きくは扱わない」が、優勝戦に向けては「フレーム交換」に着手する。地元で迎えるSGの優勝戦、そして最も獲りたいと語る「日本選手権」のタイトル。舞台は整っただけに、悲願成就なるか。

早川清太郎
2着/早川清太郎(伊勢崎29期)
競走タイム3.373
競走車名:シナモン
ランク:S7
今節の成績:6着・5着・2着・2着
SG優勝回数:0回

今節はドドドもあり精彩を欠いていたが、「昨日からだいぶ上向いてきた」と良化傾向。準決勝戦はしっかりと追い上げて、昨年に続いて日本選手権は4回目の優出を決めた。今年のSG戦線でもオール優出を果たしており、グランプリでは準優勝。「スタートを行かないと何もない。頑張っていきたい」。今節は未勝利だが、選択したは8枠から、念願のSG初制覇を目指す。

※SG優勝回数の( )は直近のSG優勝開催
※SG優出回数の( )は直近のSG優出開催

【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
日本選手権オートレース準決勝戦11レース
丹村飛竜がフライング。2回目のスタートは2・鈴木圭一郎が好発進を決めて、レースの主導権を握っていく。2番手は小林瑞季、3番手は3・三浦康平が続く。抜け出した鈴木はリードを広げて独走状態となり、圧勝のゴール。3番手の三浦は周回ごとに小林との差を詰めると、4周回4コーナーでインに入り2番手に浮上。1着の鈴木、2着の三浦が優出を果たし、3着は小林が入線した。

鈴木圭一郎
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム3.356
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・2着・1着
SG優勝回数:11回(22年オールスター)

準決勝戦は2枠から「すごく良かった」というスタートを決めて、8周回を独走した。競走タイムも3.356でトップタイムをマーク。だが「すごく跳ねる」ところがネックで、優勝戦までにどう解消させていくか。枠番は、1番目選択で選択順1番を引いて、1枠を選択。昨年の日本選手権は地元で涙の優勝。ランク1位に返り咲いた今季。期待されるのは、自身2度目となる日本選手権連覇だ。

三浦康平
2着/三浦康平(伊勢崎28期)
競走タイム3.373
競走車名:マックイーン
ランク:A32
今節の成績:4着・1着・1着・2着
SG優勝回数:0回

スタートから好位置につけて、チャンスをしっかりとものにした。SG優出は17年グランプリ以来で、日本選手権の優出は初めて。仲間たちからの祝福も受けて、「めちゃくちゃ嬉しい」と笑顔。スーパースター王座戦トライアルへの出場を大きく引き寄せた。もちろんエンジンは「すごく良い」評価で、「タイヤも2日目の方が良さそう」。6枠から一気呵成の攻めを見せられるか。

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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(良走路)
日本選手権オートレース準決勝戦12レース
大外8枠から8・鈴木宏和がカマシを決めて、スタート先制。2番手には3・青山周平が付け、3番手には6・松尾啓史が追い上げる。青山は2周回目に鈴木をかわして先頭に立ち、松尾も3周回4コーナーで鈴木をとらえて2番手に浮上する。5周回目に4・中村杏亮が3番手に上がって、前を行く青山、松尾との差を詰めるが3着まで。青山が押し切り1着、2着に松尾で決着した。

青山周平
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.371
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:2着・1着・1着・1着
SG優勝回数:11回(22年グランプリ)

初日こそ2着だったが、3日目スーパーライダー戦の勝利も含めてオール連対で優出を決めた。だが、レース後は「厳しかった」とコメント。3連勝しているだけにエンジン自体は悪くはないが、「掴みどころがないから、もっと良くしたい」。さらに「タイヤもないので探す」。優勝戦までに態勢を整えて、日本選手権3回目の優勝を手にするか。

松尾啓史
2着/松尾啓史(山陽26期)
競走タイム3.373
競走車名:ラディカルV
ランク:S2
今節の成績:4着・5着・3着・2着
SG優勝回数:0回

「自分にしてはスタートが良かった」、と序盤で3番手につけて、好展開を手繰り寄せた。SGは2017年のオールスター以来、5年ぶりの優出で、日本選手権に限れば、10年ぶりの優出となる。「もう少し回転上がるように」調整して、さらに上積みを図っていく。山陽地区ナンバーワンが、5枠から持ち前の追い脚を発揮してSG初優勝を狙う。

※SG優勝回数の( )は直近のSG優勝開催
※SG優出回数の( )は直近のSG優出開催

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【最終日・12R=優勝戦】
*10周回 5,100m ※0mオープン戦
1/鈴木圭一郎(浜松32期)
2/荒尾聡(飯塚27期)
3/高橋貢(伊勢崎22期)
4/青山周平(伊勢崎31期)
5/松尾啓史(山陽26期)
6/三浦康平(伊勢崎28期)
7/有吉辰也(飯塚25期)
8/早川清太郎(伊勢崎29期)

枠番選択は、まず準決勝戦1着の優先順位上位選手、準決勝戦2着の優先順位上位選手の順に予備抽選を行い、選択順が決定。
優先順位は1着から鈴木、青山、荒尾、高橋、2着から早川、松尾、有吉、三浦。
予備抽選の結果、鈴木、荒尾、高橋、青山、松尾、三浦、早川、有吉に選択順が決定。
まず鈴木が1枠を選ぶと、荒尾が2枠を選び、選択順に内から枠が埋まっていったが、7番目の早川は8枠を選択し、有吉が7枠に入ることとなった。

まずは1枠を選択した鈴木圭一郎が日本選手権の2度目の連覇を達成なるかが焦点となろう。だが、2枠は地元SGで日本選手権初Vに闘志を燃やす荒尾聡。さらに百戦錬磨の高橋貢、当地でグランドスラムを達成した青山周平、地元の有吉辰也ら実力者が虎視眈々とV奪取を狙う。また、松尾、三浦、早川はSG初優勝への期待も集まるところ。
最終日の天気予報は晴れ。豪華メンバーによる優勝戦は、良走路で、10周回のスピードバトルが展開されそうだ。

【スーパースター王座決定戦トライアル】
(1)SG優勝者
鈴木圭一郎
青山周平

(2)各場競走成績第1位
中村雅人(川口)
青山周平(伊勢崎)
鈴木圭一郎(浜松)
荒尾聡(飯塚)
松尾啓史(山陽)

(3)SG・プレミアムカップの獲得ポイント
1位:早川清太郎 17P
2位:丹村飛竜 15P
3位:永井大介 13P
3位:加賀谷建明 13P
5位:篠原睦 7P
6位:荒尾聡 5P
6位:有吉辰也 5P
8位:木村武之 5P
9位:中村雅人 2P
10位:高宗良次 1P
10位:小林瑞季 1P

今回の優勝戦で上記に入っていないのは、高橋貢、三浦康平の2名。
現在の出場権確定&獲得圏内にいるのが14名なので、高橋と三浦はほぼ確定となる。

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SG日本選手権オートレース特集

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SG日本選手権オートレースの過去レポート
2021年11月浜松
優勝者:鈴木圭一郎
2020年11月川口
優勝者:森且行
2019年11月飯塚
優勝者:青山周平(P-Navi編集部)

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