2022/04/26(火) 18:06
開設72周年記念「大楠賞争奪戦」(最終日)
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日本選手権を目前に控えた開催として注目を集めた武雄記念G3。準決勝ではS級S班の松浦悠士や守澤太志、さらに地元佐賀で静かに闘志を燃やす荒井崇博、山田英明、山田庸平らが決勝進出を逃すほど、激戦が展開された。
決勝には、レースを支配してきた吉田拓矢や好調の佐藤慎太郎、意地の走りを見せる平原康多がS級S班から勝ち上がり。さらに位置取り厳しく戦った稲川翔や村上義弘、九州地区から唯一勝ち上がった大坪功一らが決勝を争うこととなった。
関東ラインが4車連携で動向が注目された決勝は、稲川が突っ張って先行勝負。吉田拓矢の捲りは不発ながら、直線での落車を避けて外を伸びてきた平原康多が1着でフィニッシュ。今年3回目、通算30回目の記念優勝を手にした。
3日目のレポートはこちら
【最終日・12R=S級決勝】
1/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
2/稲川翔(S1・大阪90期)
3/平原康多(SS・埼玉87期)
4/村上義弘(S1・京都73期)
5/木暮安由(S1・群馬92期)
6/櫻井正孝(S2・宮城100期)
7/諸橋愛(S1・新潟79期)
8/大坪功一(S2・福岡81期)
9/吉田拓矢(SS・茨城107期)
【レース展開】
誘導以下、2稲川-4村上、6櫻井-1佐藤、8大坪、9吉田-3平原―7諸橋-5木暮で周回。赤板過ぎも隊列に動きなく、打鐘後に櫻井が前に踏んでいくが、稲川も合わせて先頭を譲らない。最終HSで6番手から吉田がスパートするも、稲川も逃げ態勢に入り、近畿勢の後位には佐藤慎太郎が切り替える。吉田の捲りは村上の横までで失速し、直線に向くと村上、佐藤が抜け出しを図り、さらに平原も外から伸びてくる。ゴール前で佐藤、村上ら4車が絡む落車のアクシデントがある中、平原が優勝のゴール。2着に木暮、3着に逃げた稲川が入線した。
【武雄記念G3・決勝結果】
2車単3-5 5,540円(15番人気)
3連単3-5-2 65,900円(127番人気)
決まり手 差し-差し
優勝/平原康多(SS・埼玉87期)
今回成績/特1着・二1着・準2着・決1着
次走出場予定/日本選手権競輪(5月3日~8日)
落車があったので、複雑な気持ちです。
連日の強さを見ていたいので、(吉田)拓矢が行きやすいところで、仕掛けてくれればという作戦でした。
拓矢が行き切れないのは、あまり考えていなかったので、どの辺で自分が仕掛けるべきか悩みました。
ただ、自分も後ろに2人背負っていたので、どこからか踏み込まなければとは思っていました。拓矢が垂れてから踏み上げたので、もしかしたら間に合わないかもとは思いましたし、落車が無かったら分からなかったと思います。
4日間、厳しい戦いでしたけど、実戦でしか得られない経験ができました。
今回の走りがダービー(日本選手権競輪)に繋がれば良いと思っています。
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\最終日注目レース・ピックアップ/
【最終日・4R=S級選抜】
後輩の気持ちに応えたい
1着/久米良(S1・徳島96期)
2日目で川口雄太との連携が上手くいきませんでした。その後輩があれだけ頑張ってくれたのだから、絶対に1着を取りたい、1着を取って頑張りに応えたいと思いました。彼の頑張りに尽きると思います。1着2着5着で、3着に残せなかったのは僕の余裕不足です。次、頑張ります。
【最終日・7R=S級特選】
失敗を次に繋げて
1着/島川将貴(S1・徳島109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
まるまる1周半もがいた感じだったので、しんどかったです。上位戦になったら前に行かせてもらえないと思うし、準決勝で力の差を感じたので、できる範囲で次(日本選手権競輪)に向けて調整したいです。今開催、4日間バックを取るつもりだったのですが、初日しか取れなくて、その失敗したところを次に繋げていきたいと思います。
【最終日・9R=S級特選】
先を見据えてやっていきます
1着/山田庸平(S1・佐賀94期)
昨日は、初めてメインに組んでもらったこともあり、緊張しました。でも、いい経験ができました。期待していただいたのに、結果を出せなかったのは申し訳ないのですが、プラスになることがたくさんあった開催でした。先を見据えてやっていきたいです。(P-Navi編集部)