山陽オートG1(4日目)レポート

2022/04/16(土) 21:04

山陽オートG1(4日目)レポート

2022年4月16日

山陽オートG1(4日目)開場57周年記念当たるんですPresents
第3回G1令和グランドチャンピオンカップ

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線から2・田中正樹と4・人見剛志が飛び出して、0mハンデの1・高木健太郎を叩いていく。人見は田中も捲って、序盤から抜け出しに成功。好スピードで後続を離して1着ゴール。2番手の田中に8・高橋貢が詰め寄るが、田中が粘って2着。3連単は7万円台の高配当決着となった。


1着/人見剛志(山陽28期)競走タイム3.392
競走車名:フォーン
ランク:A23
今節の成績:2着・6着・1着・1着
通算G1優勝回数:1回(2017年山陽:平成チャンピオンカップ)

抜群のスタートから快速ぶりを発揮して優出一番乗りを決めた。「スタートが決まった。この1着は大きい」と、仲間の祝福に笑顔で応える。準決勝戦同様に、優勝戦に向けてもエンジンは微調整。優勝戦は3枠から「またスタートを切って、頑張りたい」。2017年以来となる2回目の地元G1制覇の好機到来だ。


2着/田中正樹(飯塚29期)競走タイム3.421
競走車名:オツルパパ
ランク:A49
今節の成績:3着・4着・6着・2着
通算G1優勝回数:0回

準決勝戦でハンデ重化。「スタートしかない」と10線最内から前を叩いて、レース展開を作った。「人見さんが速かった」ものの、2着に粘って2020年の当大会以来のG1優出。今節ここまで2連対は無かったが、整備が奏功してエンジンに上積みあり。優勝戦は10線最内から「諦めずに走って」一発を狙う。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線からは6・平田雅崇が1周回で2番手の好ポジションにつける。0mハンデの1・中野光公が逃げるも、平田は2周回目で捕らえ、リードを保ったまま1着入線。2番手には8・金子大輔が続いていたが、最終回1コーナーで7・松尾啓史が逆転して優出切符を手にした。


1着/平田雅崇(川口29期)競走タイム3.392
競走車名:Sトラノスケ
ランク:S35
今節の成績:1着・5着・2着・1着
通算G1優勝回数:1回(2007年川口:開設記念グランプリレース)

スタートは少し浮いたものの、好位置をキープして早めの抜けだしに成功。エンジン状態は「最近、安定しています」と好気配が続いている。G1は昨年1月の飯塚・開設記念レース以来の優出で、その時は準V。優勝戦に向けては、クラッチとエンジンを点検。「思い切っていきたい」と、4枠から15年ぶり2回目のG1優勝を目指す。


2着/松尾啓史(山陽26期)競走タイム3.408
競走車名:ラディカル
ランク:S15
今節の成績:4着・6着・2着・2着
通算G1優勝回数:2回(2018年浜松:スピード王決定戦)

渾身のハンドルワークで逆転して、地元G1優出を決めた。前を行く金子大輔が「自分よりも滑っていた」ことで、チャンスをうかがい「ギリギリなんとか行けました」とレースを振り返る。エンジンは「悪くない」状態で、優勝戦の時間帯も考慮して調整を施す。再び鋭い追い脚を披露して、地元G1タイトル獲得なるか。

※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線からは最内の3・山際真介が0mハンデの2人をかわして先手を奪う。7・丹村飛竜はスタート後に、巧くあいたコースをついて3番手まで浮上。丹村は1・中野政則をパスして2番手に上がり、4周回目に山際を捕らえて先頭奪取。抜け出した丹村が1着、2着は速攻を決めた山際で入線。4・長田恭徳も攻め上がるが、3着には0mハンデの中野が粘った。


1着/丹村飛竜(山陽29期)競走タイム3.386
競走車名:ヒシャカク
ランク:S21
今節の成績:3着・6着・6着・1着
通算G1優勝回数:2回(2022年浜松:スピード王決定戦)

「今日は展開一本でした」とレースを回顧するが、エンジン調整と初乗りのタイヤも当たって好ムード。直線で滑るところが気になる点で、さらにエンジンを調整していく。今年は2月に浜松G1を制覇、さらに3月には山陽ミッドナイトG2を完全優勝と好結果が続いている。「精一杯、頑張りたい」と地元グレードレース連続優勝に期待は高まる。


2着/山際真介(川口26期)競走タイム3.392
競走車名:グレノリ
ランク:A26
今節の成績:2着・2着・2着・2着
通算G1優勝回数:0回

準決勝戦も速攻を決めて、オール2着での優勝戦進出。「スタートが切れたのが大きい!」と喜色満面。さらにエンジンも「深谷選手のアドバイスのおかげ」で良化している。G1優出は2019年12月川口の開設記念以来。さらにエンジン調整して、優勝戦は2枠から「スタートを切って、見せ場を作りたい」。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線からはベテラン岡松忠がスタート決めて2番手、大外から鈴木圭一郎もカマシて1周回目で3番手の好位置につける。岡松は1・松生をかわして先頭に立つも、鈴木が3周回3コーナーで岡松を捕らえて、早くも首位奪取。後続を引き離した鈴木が今節4連勝のゴール。岡松も粘るが、7・若井友和が5周回で2番手に上がり優出を決めた。


1着/鈴木圭一郎(浜松32期)競走タイム3.383
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
通算G1優勝回数:13回(2021年川口:キューポラ杯)

シリーズリーダーが今日も最終12レースでしっかりと人気に応えた。だが、レースを終えた第一声は「すごく滑りました」。まずは、この滑り対策に着手する。エンジンは「悪くない」、スタート自体も「良くなってきている」との評価で、優勝戦も10線大外から好ポジションにつけて、完全優勝でシリーズを制覇するか。


2着/若井友和(川口25期)競走タイム3.402
競走車名:モエルトウコン
ランク:S13
今節の成績:3着・5着・3着・2着
通算G1優勝回数:6回(2019年川口:開設記念グランプリレース)

鈴木圭一郎のスピードには後塵を拝したものの、しっかりと捌いて最後の優出切符を手にした。「自分なりにエンジンは良い状態」と、好感触は掴んでいる。優勝戦は準決勝戦と同じく、鈴木の隣の7枠。まずはスタート集中して、好エンジンを活かす展開に持ち込めるか。

※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m ※オール10mハンデ戦
1/田中正樹(飯塚29期)
2/山際真介(川口26期)
3/人見剛志(山陽28期)
4/平田雅崇(川口29期)
5/丹村飛竜(山陽29期)
6/松尾啓史(山陽26期)
7/若井友和(川口25期)
8/鈴木圭一郎(浜松32期)

オール10mハンデ戦となった優勝戦。
注目は今節ただ1人、無傷の4連勝で勝ち上がってきた鈴木圭一郎だろう。3日目には試走3.25、競走タイム3.359を計時しており、完全優勝の期待が高まる。
令和グランドチャンピオンカップは第1回が長田恭徳、第2回が丸山智史と地元・山陽勢から優勝者が出ている。それだけに、優出を決めた人見剛志、丹村飛竜、松尾啓史の3車は、地元タイトルを何としても死守したいところ。
また、準決勝を1着クリアした平田雅崇も今節2勝、良走路ではオール連対とエンジン好気配で、動向は引き続き注目だろう。
気になる最終日の天候は、降水確率0%の「晴れ」。良走路での決戦となりそうが、日中は20度を超える予報も出ており、走路コンディションは要チェックだ。

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【岡松忠選手 通算1000勝達成記念セレモニー】
山陽オート4日目・第4レース終了後に、走路内にておいて岡松忠選手の通算1000勝達成セレモニーが執り行われました。


ファンのメッセージが書かれた記念ボードを掲げる


岡松選手のコメント
「コツコツとやってきたんですけど、8月にケガをした時は、ちょっと参りました。自分が本当にわがままで、家族にも迷惑をかけてきたので、家族の支えが一番ですね。(思い出深いのは)山陽で一発目の記念を獲った時です。何とか(1000勝)やれました。オートレースが好きなので、これからもコツコツと、今までのように一走一走を大事にして、ファンの皆さんに貢献できるように一生懸命、走っていきます」

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