伊勢崎オートG1(4日目)レポート

2022/01/09(日) 20:38

伊勢崎オートG1(4日目)レポート

2022年1月9日

伊勢崎オート(4日目)G1開場45周年記念シルクカップ

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

0mハンデから1・渋沢憲司が逃げ、1周回目で2番手に4・小林瑞季、3番手に7・中村雅人の態勢となる。3周回目に小林が渋沢をかわして先頭、中村も2番手に上がる。5周回4コーナーで中村は小林のインに入り先頭奪取。的確な捌きをみせた中村が1着で、2着入線は小林だったが、1周回3コーナーでの押圧により反則妨害の失格。渋沢が2着、前田淳が3着にそれぞれ繰り上がった。


1着/中村雅人(川口28期)競走タイム3.370
競走車名:KOモンソン
ランク:S5
今節の成績:4着・3着・4着・1着
通算G1優勝回数:9回(2019年山陽:プレミアムカップ)

ここまで追い切れずに未勝利だったが、準決勝戦は持ち前の巧腕を発揮して1着突破を果たした。3日目が終わってから、クランク交換に着手。試走自体は3日目同様に3.29だったが「昨日とは違って余裕があった」と、動きは「激変」した。乗り味がまだズレており、優勝戦に向けてさらに修正。伊勢崎はSG制覇こそあるが、G1・G2の優勝は過去になし。最終レースが終わって、外来勢の優出は中村ひとりとなったが、機力取り戻した中村が、地元7名に立ちはだかる。


2着/渋沢憲司(伊勢崎29期)競走タイム3.390
競走車名:グロリアス
ランク:A109
今節の成績:3着・1着・2着・2着
通算G1優勝回数:0回

準決勝戦でハンデが10m重化したものの、単独0mハンデから2着に逃げ粘った。ここまでオール掲示板入りとエンジン状態については「ずっと安定して悪くないです」。G1優出は2015年伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップ以来、実に6年ぶりとなる。優勝戦も0-10mのハンデ戦で、単独0ハンなら、やることはひとつ。「独走できるように」レースの主導権を握って、どこまで粘りこめるか。先頭ゴールなら、記念初制覇だ。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

10線からスタートを決めた3・内山高秀が2周回3コーナーで0mハンデの1・戸塚尚起をかわして先頭に立つ。内山に続いて4・上和田拓海が2番手で、3番手に6・篠原睦、そして7・高橋貢の上位態勢で周回を重ねていく。そのまま先手を譲らずに内山が押し切り1着。高橋は5周回3コーナーで篠原を、さらに最終周回3コーナーで上和田をかわして2着に入線した。


1着/内山高秀(伊勢崎26期)競走タイム3.383
競走車名:ジャブラニR
ランク:A10
今節の成績:5着・5着・4着・1着
通算G1優勝回数:1回(2003年船橋:オート祭)

キャブ調整をして手応えは上々だったが、タイヤが跳ねたために「スタートは決めよう」と集中した。見事に好スタートを切ると、あとは「冷静に走れた」と速攻を決めた。今節ここまで中間着が続いていたが、価値ある勝利で地元G1優出。SGやG2での優出は近況あるが、G1優出に限定すると、2014年川口のプレミアムカップ以来7年ぶり。優勝戦は7人並ぶ10線の最内2枠から、19年ぶりのG1制覇を狙う。


2着/高橋貢(伊勢崎22期)競走タイム3.389
競走車名:Rウルフ
ランク:S4
今節の成績:1着・3着・3着・2着
通算G1優勝回数:28回(2021年飯塚:開設記念レース)

道中は4番手で残り周回数が減っていったが、5周回目に3番手に、そして最終周回でしっかりと優出切符を手にした。「最後は3番手だったので、飛び込もうと思っていました」と狙いすました練熟の技で決めた。感触的には3日目よりも良化傾向にあるものの、「優勝を狙うには厳しい」状態で、上積みを狙って整備を進める。通算G1優勝回数28回は、飯塚将光さん(引退)に並ぶ史上最多タイ。地元G1で最多記録の更新に挑む。

※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

3・大木光がフライング。2回目のスタートは、10線から4・三浦康平がやや浮かせたもののダッシュ良く飛び出して、0mハンデの岩沼靖郎の2番手につける。外枠からも7・金子大輔が3番手、8・早川清太郎が4番手の好ポジションからレースを進める。2周回3コーナーで三浦が岩沼を抜いて先頭に抜け出し、2番手は金子と早川の同期が火花を散らす。4周回で早川は金子のインを攻めて2番手に浮上。3車の争いは金子も再度巻き返しを狙うが、三浦が押し切り1着。2着も早川がキープして優出を決めた。


1着/三浦康平(伊勢崎28期)競走タイム3.370
競走車名:マックイーン
ランク:S20
今節の成績:1着・5着・2着・1着
通算G1優勝回数:1回(2011年山陽:平成チャンピオンカップ)

試走タイムは3.26をマーク。マシンは2日目終了後にクランクを交換して「さらに良くなっています」と上向き。ただ準決勝戦も「ペースはもうちょっと上げたい」として、優勝戦に向けてさらに調整を試みる。シルクカップは昨年に続いて、2年連続の優出。昨年の優勝戦は試走24の一番時計を出して、序盤先頭に立つものの3着。今年は3枠から11年ぶり2回目のG1優勝を、地元という最高の舞台で目指していく。


2着/早川清太郎(伊勢崎29期)競走タイム3.373
競走車名:シナモン
ランク:S6
今節の成績:5着・1着・1着・2着
通算G1優勝回数:9回(2021年伊勢崎:ムーンライトチャンピオンカップ)

同期・金子大輔との熾烈な優出争いを展開したが、最後は地元の意地を見せた。「簡単には勝たせてくれないですね」と振り返ったように、レース後は優出圏内をキープして安堵の表情も見せる。初日は5着スタートだったが、2日目・3日目は連勝と、乗りやすさも出てきて好転。優勝戦は時間帯も考えて、エンジン整備に努めていく構えだ。今年最初の地元記念だけに、年末の振るわなかった分も巻き返しを狙う。通算10回目のG1制覇も、最も実績を残す地元戦で決めるか。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)

0mハンデから落合淳が逃げ態勢に持ち込み、10線からスタートを決めた4・岩田行雄、5・西原智昭、そして8・青山周平が前団を形成。岩田をかわして2番手につけた西原は、2周回目に逃げる落合も捕らえてレースの主導権を握っていく。青山も2番手に上がり、残り3周から両者のマッチレースとなるが、西原が振り切って1着。2着に青山、3着には落合が粘った。(※1周回3コーナーで西原は競走戒告)


1着/西原智昭(伊勢崎28期)競走タイム3.360
競走車名:ニシエスタ
ランク:S25
今節の成績:1着・5着・5着・1着
通算G1優勝回数:0回

初日に続いてシリーズ2勝目。2日目・3日目は5着に終わったが、ピストンとキャブのセッティングでエンジンは良化。レースでも好スタートからの素早い攻めで、青山周平の猛追を凌ぎ切って勝ち星を掴んだ。競走タイム3.360は4日目のベストタイムであり、エンジン自体は「OKです」と仕上がっている。あとは優勝戦までに跳ねないタイヤを探す。G1優出は昨年3月飯塚のプレミアムカップ以来で、グレードレースの優出経験は積み重ねてきているが、ここまで優勝には届いていない。4枠からの速攻で、悲願の記念初制覇なるか。


2着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.363
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・2着・1着・2着
通算G1優勝回数:16回(2021年山陽:スピード王決定戦)

早めに好ポジションにつけて西原を追ったものの「西原さんが速くて、入りきれませんでした」。それでも昨年末のスーパースター王座決定戦で3連覇の偉業を達成した青山は、今節ただ1人のオール2連対で優勝戦へ進出を決めた。優勝戦は0-10mの大外8枠から。強力なメンバー構成となったが、期待されるのは大会連覇。ナンバーワンが2022年オートレース界最初のグレードレースでどんなレースを見せてくれるのか。「良いスタートを切って、レースを盛り上げたい」。

※通算G1優勝回数の( )は直近のG1優勝開催

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/渋沢憲司(伊勢崎29期)0m
2/内山高秀(伊勢崎26期)10m
3/三浦康平(伊勢崎28期)10m
4/西原智昭(伊勢崎28期)10m
5/高橋 貢(伊勢崎22期)10m
6/中村雅人(川口28期) 10m
7/早川清太郎(伊勢崎29期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m


優勝戦は0mハンデに渋沢が単独で、10mには7名が並ぶ、0-10mのハンデ戦となった。
今節は強風もあったが、雨は降らず良走路でのレースが続いている。最終日の予報にも、お日さまマークが出ており、優勝戦も良走路での決戦となりそうだ。

今開催の優出メンバーは、何といっても地元・伊勢崎勢の躍進に尽きるところ。外来勢は川口の中村雅人のみで、地元勢7名が準決勝戦を突破して、優勝戦に名を連ねている。
もちろん一番の注目は、スーパースター王座決定戦を3連覇した青山周平がシルクカップ連覇なるか?ではあるが、青山とともに地元3強と目される高橋貢、早川清太郎も準決勝戦で見せた意地のレースはさすが。さらに内枠にはスピードある面々が並んでおり、地元G1制覇を目指して、スタートから全開で仕掛けていきそうだ。
オートレースの2022年のグレードレース開幕戦となるG1シルクカップ。幸先よく優勝を手にして、最高のスタートを切るのはどの選手か。大注目の優勝戦は伊勢崎第12レース、17時00分に発走予定__!

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伊勢崎オートの直近グレードレース・レポート
G1ムーンライトチャンピオンカップ(2021年9月)優勝者:早川清太郎
SGオートレースグランプリ(2021年8月)優勝者:篠原睦
G2稲妻賞(2021年6月)優勝者:高橋貢
G2レジェンドカップ(2021年2月)優勝者:高橋貢
G1シルクカップ(2021年1月)優勝者:青山周平(P-Navi編集部)

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