2021/12/04(土) 21:19
飯塚オート(4日目)チャリロト杯G1開設65周年記念レース
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
7・若井友和が家事都合で欠車。1・川口裕司が10線最内からスタートを決めるも、センターから好ダッシュの5・岩見貴史が1周回3コーナーで川口を捕らえにいく。そこで両者のインに6・浦田信輔が入り、2車抜きを敢行。序盤は浦田、岩見、川口で周回していく。4周回3コーナーで岩見が浦田をかわして逆転。抜け出した岩見がそのまま1着ゴール。3番手の川口も優出を目指してくらいつくが、2着は浦田がキープ。
1着/岩見貴史(飯塚29期)競走タイム3.379
競走車名:エルジヤンキス ランク:S30
今節の成績:2着・1着・6着・1着
通算G1優勝回数:1回(2015年船橋:船橋オート祭)
スタートから好ポジションにつけ、一旦は浦田信輔にかわされたものの、道中で逆転して優出一番乗りを決めた。エンジン状態も前検日・初日の感じから比べても「良いところにきていると思います」と上昇ムード。6月のダイヤモンドレースでも優勝戦(2着)に進んでいるが、開設記念レースは5年ぶりの優出。3枠からスタートを決めて、2回目のG1優勝を地元戦で狙う。
2着/浦田信輔(飯塚23期)競走タイム3.389
競走車名:パンジャ ランク:S18
今節の成績:2着・3着・7着・2着
通算G1優勝回数:19回(2015年飯塚:開設記念レース)
今シリーズは未勝利ながら、しっかりと優勝戦に駒を進めてきた。今開催のポスターモデルも務めており、優出を決めたレース後は笑顔。だがエンジン状態としては「伸びていかないので、乗りづらい」ため、優勝戦に向けて調整していく。開設記念レースは過去4回の優勝実績があり、地元G1に限定すれば優出は3年ぶり。優勝ならG1通算20回目、地元で復活アピールなるか。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
2枠から辻大樹がスタート先制して、逃げ態勢に持ち込んでいく。2番手には3・佐藤摩弥、試走一番時計の8・永井は1周回目で3番手につけてレースを進める。辻のペースで、佐藤はなかなか仕掛けきれず、4周回3コーナーでは永井が佐藤をかわして2番手に浮上。逃げる辻だったが、最終周回3コーナーで永井が内に入って首位へ。永井が1着、辻が2着、佐々木啓も上がってくるが3着には佐藤が粘った。
1着/永井大介(川口25期)競走タイム3.379
競走車名:ダビド・ビジャ ランク:S15
今節の成績:5着・3着・1着・1着
通算G1優勝回数:25回(2021年飯塚:プレミアムカップ)
湿走路の3日目から連勝を決めた。「(辻)大樹のペースも良かった」が、最終周回でしっかりと捕らえきった。2日目のレース後にピストンを交換しているが、優勝戦に向けて「バネ調整」する。飯塚では今年7月の共同通信社杯プレミアムカップで約2年ぶりのG1優勝。エンジンをさらに仕上げて、G1通算26回目、開設記念レースは初優勝を目指す。
2着/辻大樹(飯塚28期)競走タイム3.383
競走車名:パイナポー ランク:A95
今節の成績:1着・5着・4着・2着
通算G1優勝回数:0回
試走タイム自体は劣勢だったが、スタートで先手奪取すると、快ペースの逃げで2着に粘った。G1優出は2009年4月山陽の平成チャンピオンカップ以来なので、実に12年ぶり。エンジン状態も準決勝戦が「今節では一番良かった」。フロントタイヤの接地感が無いため、滑らないタイヤ探しに着手する。準決勝戦からハンデ重化しているが、優勝戦は10線最内からG1初制覇に挑む。
※通算G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートで1・長田稚也が出るが、1周回3コーナーで2・別府敬剛が捌いて先頭に立つ。2周回で8・荒尾聡が2番手、6・松尾啓史も3番手に浮上してくる。3周回4コーナーで荒尾が別府をアウトから攻めたところを、松尾がインに入り2車抜き。松尾がそのまま荒尾を振り切って1着。2着に荒尾で、3着には別府が入線した。
1着/松尾啓史(山陽26期)競走タイム3.376
競走車名:ラディカルV ランク:S12
今節の成績:2着・1着・5着・1着
通算G1優勝回数:2回(2018年浜松:スピード王決定戦)
同期の悲しい知らせがあったものの、レースでは序盤から好位置につけるとチャンスを逃さず仕掛けて1着で準決勝戦を突破した。何としても結果を出したかったと、追悼の思いが込もった勝ち星だった。今節は2日目に続いて2勝目、G1優出は昨年9月伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップ以来となる。優勝戦は5枠から、3年ぶり3回目のG1優勝を手にするか。
2着/荒尾聡(飯塚27期)競走タイム3.386
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走車名:デフジャムAK ランク:S3
今節の成績:1着・1着・2着・2着
通算G1優勝回数:11回(2021年飯塚:ダイヤモンドレース)
「序盤の展開が悪かったです」と振り返るが、ポジションをしっかりと上げて2着で地元G1優出を決めた。今節はオール連対で勝ち上がってきたが、準決勝戦も「松尾さんと比べるとスムーズさが無い」との評価で、優勝戦に向けてエンジンをバラして点検していく。開設記念レースは2005年、2013年と過去2回制覇。今年1月の当開催では7枠から優勝戦3着だったが、今回も再度7枠。ダイヤモンドレースに続き、今年の2回目の地元G1制覇をもくろむ。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートで6・黒川京介がカマシ決めたかに、2・高宗良次がうまくコーナーで先頭に立ち逃げ態勢に入っていく。間隙を突いた8・青山周平は序盤で早くも2番手につけて、高宗を追う。青山は3周目に入るHSで高宗を捕らえると、そこからはリードを広げて1着チェッカー。高宗も逃げ粘りを図るが、最終周回1コーナーで3・桝崎陽介がインから捕らえて優出を決めた。最終周回で捲り迫った黒川が3着に入線した。
1着/青山周平(伊勢崎31期)競走タイム3.370
競走車名:ハルク・73 ランク:S1
今節の成績:1着・1着・2着・1着
通算G1優勝回数:15回(2021年飯塚:プレミアムカップ)
準決勝戦も盤石のレースで1着をゲット。唯一、今節3勝目をあげて優勝戦に進出を果たした。乗りやすさはあるが、「タイムが出ていれば良いと思うが、そうでもない」ため、優勝戦へ力強さを求める策を練っていく。開設記念レースは2回の優勝歴あり、今年9月の飯塚ではSGグランドスラムも達成している。優勝戦はNo1の宿命ともいえる10線大外の8枠からになるが、貫録のレース運びを見せつけてくるか。
2着/桝崎陽介(飯塚28期)競走タイム3.383
競走車名:タック ランク:A11
今節の成績:3着・1着・1着・2着
通算G1優勝回数:0回
最終周回で2番手に浮上し、最後の優出切符を掴んだ。序盤で青山に捌かれはしたものの、「切れています」というスタートで好ポジションにつけられたことが大きかった。G1優出は2016年11月の開設記念レース以来、5年ぶり。ちなみにその時は、青山が優勝して桝崎は準優勝だった。優勝戦はオール10mハンデの2枠。スタート速攻から持ち前のスピード生かして、初のG1制覇を狙う。
※通算G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m(オール10mハンデ戦)
1/辻 大樹(飯塚28期)10m
2/桝崎陽介(飯塚28期)10m
3/岩見貴史(飯塚29期)10m
4/浦田信輔(飯塚23期)10m
5/松尾啓史(山陽26期)10m
6/永井大介(川口25期)10m
7/荒尾 聡(飯塚27期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m
優勝戦はオール10mハンデ戦で争われる。
最終日の天気予報は降水確率0%で、風も弱め。バンクコンディションが目まぐるしく変化した今シリーズだったが、優勝戦は晴れの良走路で行われそうだ。
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過去の飯塚G1開設記念レースのレポートはこちら
開設64周年(2021年1月)優勝者:高橋貢
開設63周年(2020年2月)優勝者:鈴木圭一郎
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また本日、公益財団法人JKAより、一般社団法人全日本オートレース選手会埼玉支部所属の黒岩明選手が、12月3日の川口オートレース第5レースにおいて他車と接触して落車、市内の病院に救急搬送され、必要な処置が施されたが、手当の甲斐もなく、重症頭部外傷により死去(殉職)いたしました、と発表がありました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。(P-Navi編集部)