日本競輪学校第1回記録会レポート

2017/07/05(水) 13:42

日本競輪学校第1回記録会レポート

2017年7月3日(月)〜4日(火)
113回生(男子70名)と114回生(女子21名)の第1回記録会が静岡県伊豆市の日本競輪学校で行われた。
記録会では発走機の準備や周回板をローテーションで生徒たちが運営。
また、他の生徒たちも「あと1回(1周)!もがけっ!頑張れっ!」など、バンクを必死の形相で走る生徒を大声で叱咤激励している姿も印象的だった。
入学から2ヶ月が経ち、各生徒は自身やライバルの現在の力量を知る意味でも良い機会であったことだろうし、教官たちも「競輪学校に入学したことで、満足してしまっている生徒が多いかなと思っていたけれども。記録会での平均タイムも予想より良くて、これからも期待できる」と、厳しい表情を一瞬だけ柔らかいものにした。
尚、114回生からは計測した全4種目において、能力評価5点を得た日野未来生徒(奈良)が唯一のゴールデンキャップを授与された。

*競輪学校では、訓練時に着用するキャップ(白・黒・赤・青)を生徒に貸与。しかし、設定された能力基準タイムを上回り、スピードと持久力共に優れている生徒にゴールデンキャップが授与される。

日野未来生徒(114回生/奈良/24歳)能力別A
200mFD=12"22(2位)能力評価5
400mFD=25"10(1位)能力評価5
1,000mTT=1'15"48(3位)能力評価5
2,000mTT=2'46"96(3位)能力評価5

本当に嬉しいです、ゴールデンキャップは狙っていたので。
授与された後に少しウルッと、涙が出そうになったのは。
競輪学校へ来る前に、奈良で厳しい練習を付けてくれた師匠(佐藤成人/奈良71期)や仲間たちを思い出したからです。
奈良のみんなにゴールデンキャップを獲れたことを真っ先に報告したいですっ!!
悔しかったのは200mFDで自己ベストを大きく下回っていたこと。
記録会の最初で緊張していて、身体が思うように動かなかったのかも知れない、まだまだですね。
これからは学校記録を塗り替えられるように頑張ります。
競輪学校での生活にも慣れて、練習環境の素晴らしさを実感しています。
ゴールデンキャップは獲れましたけれども、競争訓練が始まってからが本番だと思っています。
私は競輪選手を目指しているので、1人で走るタイムだけが良くてもダメですから。
残り約8ヶ月、もっともっと成長したいです。

山口拳矢生徒(113回生/岐阜/21歳)能力別A
200mFD=11"19(7位)能力評価5
400mFD=23"12(7位)能力評価5
1,000mTT=1'10"40(25位)能力評価4
3,000mTT=3'55"66(25位)能力評価4

自転車競技経験がない中で、それなりには頑張れたかなとは思っています。
ただ、納得が行かない部分もあるのは正直なところです。
次の9月の記録会の時には全種目でトップ10以内に入りたい。
そして、どれか1種目で1位になれるように。
可能性があるのは……自分はダッシュ系だと思うので、200mFDか400mFDですかね。
競輪学校での生活にもだいぶ慣れました。
競い合っている仲間たちと、自転車を楽しむ時間が増えて来たんです。
長い人生の約10ヶ月だけの競輪学校での生活を楽しまないと。
でも、あと8ヶ月!というのも本音ですけれどもね(笑)。
父親(元競輪選手、現競輪解説者の山口幸二氏)に伝言ですか?
「大丈夫、少しは成長しているよ」ですね(笑)。

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