中野慎詞は勝ち上がってもこの表情自分の位置を知る 『自分を見失う』ということは人生においてままある。自分がどこにいて何をしているのか、何をすべきなのか…。実態と乖離してしまい、ともすれば自虐的に、はたまた浮ついて傲慢に。傍から見るとそれは明らかなのだが、自分では気づかない。もちろん、いい方には進まない。 福井競輪場で開催されている「第41回共同通信社杯競輪(GII)」の2日目、中野慎詞(26歳・岩手=121期)の態度を見て、強くそんなことを感じた。中野慎詞のメンタリティは、寸分のぶれもなかった。 3着までが準決進出となる二次予選Bを走り、混戦になったところを2着に入った。中野らしい自力を出して…