【寛仁親王牌・世界選手権記念】今節のレース展望!

2025/10/20(月) 16:05

前橋競輪「第34回寬仁親王牌・世界選手権トーナメント(GI)」は、23日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(アオケイ・長谷川編集長)

脇本雄太

 今一番勢いがあって盛り上がっているのは近畿地区で、6月に行われた高松宮記念杯競輪は寺崎浩平が行って脇本雄太の優勝。

寺崎浩平

 8月の函館オールスター競輪は逆並びとなり脇本「炎の先行」から寺崎悲願のGI初制覇! という感動的な結末だった。今回のシリーズもこの福井両者が中心となり、超強烈なタテとタテの連係を披露する。

古性優作

 2人を盛り立てるのは古性優作。7月の玉野サマーナイトフェスティバルの落車は右肩鎖関節脱臼の大怪我だったが、復帰戦となった函館オールスターは気合の走りで準優勝。この男、只者ではないなと改めて感じた。場所はどちらも弥彦だがこの大会は前回も前々回も優勝しており、三連覇を目指して爆走する。

吉田拓矢

 各地で吹き荒れる「近畿旋風」に待ったをかけるのは眞杉匠と吉田拓矢の関東ダブルエース。この2人も今年は大レースで何度も好連係を見せており、名コンビになりつつある。結果を出したい地元の群馬からは佐々木悠葵、小林泰正、恩田淳平が登場。中でも一番の注目はレベルアップ著しい佐々木。玉野サマーナイトの決勝戦では眞杉と吉田を引き出す男気先行を見せていたし、その「お返し」がここであるかもしれない。

郡司浩平

 層の厚さなら南関地区も負けておらず、深谷知広、郡司浩平、岩本俊介の大砲トリオはすっかりお馴染み。「4番目の男」松井宏佑もとんでもないパワーを秘めている。追い込み陣では松谷秀幸が狂い咲き。和田健太郎や小原太樹も高いレベルで安定している。

新山響平

 逃げたら勝ち、迷ったら負けの前橋の短走路は、先行日本一と呼ばれる新山響平向きのバンク。近況の成績はやや物足りないが、持ち味をフルに発揮できれば二度目のタイトル奪取も可能だ。鋭い捲り菅田壱道も新山と一緒になれば大チャンス。ベテランマーカーの佐藤慎太郎や成田和也は後輩たちを盛り立てながら自然体で走る。

犬伏湧也

 他地区の勢いに押され気味だが中四国にも実力のある選手が勢揃い。前でガンガン行くのは犬伏湧也、取鳥雄吾、石原颯。これらをS級S班の清水裕友と松浦悠士がガードする。自分の型を確立してきた松本貴治もそろそろブレイクしたい。

山口拳矢

 デビューからずっと捲りオンリーだった山口拳矢だが、最近は位置を取りにいったり、シビアで厳しい男に変身した。もちろんタテの威力もまだまだ健在で、6月富山記念のバンクレコード8秒8の捲り優勝は記憶に新しい。山口とタッグを組む浅井康太も変わらず差しは鋭く、仮に位置が悪くても「するり」と1着2着に来ていそうだ。

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