2025/09/17(水) 06:35
玉野競輪「チャリロト杯(FI・広島市主催)」は17日、初日を迎える。9レースのS級一次予選を走る稲垣裕之に話を聞いた。
タイトルホルダーで、今の近畿の“厳しい競輪”を築いたひとりの稲垣裕之。ホットな話題であるし、福井・共同通信社杯の決勝の話を聞いてみた。
稲垣裕之は「記事しか見ていないし、並びを決めるのに1時間ぐらい掛かったみたいですね。結果を言えば、(南)修二はビッグを獲るのに、ふさわしい選手。修二も(三谷)将太も、今迄、我慢してきた部分もある。アクシデントがあったのは残念だけど、近畿の熱い競輪があったと思う」。
続けて「今の寺崎を引き上げたのは、間違いなく(古性)優作。脇本だけでなく、寺崎の後ろが大事な位置になったのは良い事。みんな、そこに重きを置いて苦しい練習をやっている。寺崎もタイトルを獲り地元のビッグ。優作は優作で責任があるから勝たないといけない立場。今迄の走りを考えれば、優作も修二には獲って欲しい気持ちがあったと思う。前にも気遣い、自分も勝ちに徹し、後ろを考えるのは難しい事。自分も同じ様な事があったし、そこには葛藤があった」。
最後に「みんなで意見をぶつけ合っても、最後はひとつにまとまった。ある意味、これも近畿の競輪だから出来る事。小森も、今回の事を糧にして、もっと飛躍出来るチャンスになったはず」。
大御所的な立場でなく、当然、意見を言える一票は持っているが、ビッグ最前線で、走りでも魅了して欲しい。(町田洋一)